eスポーツのたのしみ方に革命!セガの「ゲーム大会実況システム」が格闘ゲームに対応

昨今、eスポーツとして取り上げられているゲームは、グラフィックや競技性が向上している一方で、操作性や画面に表示される情報は複雑化し、eスポーツを観戦するにもそのゲームに対する知識やプレイヤーに関する知識がなければ充分に楽しめないというのが現状だろう。

こうした状況を打破するために、セガ・インタラクティブが考案し開発したのがゲーム大会実況システム「bi-e-Play(バイプレイ)」だ。

 

8月末日に行われたゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2017」で発表された内容の復習となるが、このゲーム大会実況システムがどんなものか、セガ・インタラクティブの山本氏、野口氏に説明していただいた。

△セガ・インタラクティブ チーフプログラマ 山本宗平氏
△セガ・インタラクティブ テクニカルディレクター 野口洋介氏

スポーツ実況からヒントを得た、観客も楽しめる画面作りを

一般的なスポーツの見方とはどのようなものになるだろうか。例えば野球の実況番組ではスローモーションを用いてのリプレイ解説や選手のプロフィールや得意コースなどが視聴者にわかりやすく伝えられることによって、より試合の面白味や選手の人物像が見えるように構成されている。

eスポーツも同じように、観戦者により分かりやすくゲームの楽しさと興奮を伝えられる方法はないか?というところを出発点としたとのことで、すでに自社タイトルの全国大会などでもこの「bi-e-Play」の運用が始まっている。実際に目にしたことがある方もいると思うが、各タイトルでの運用例は以下となっている。

 

「コード・オブ・ジョーカー」

実況者の手元で操作するタブレットに実際の画面を映し出し、ユニットをタッチすれば戦闘力や能力などの情報が画面下部に表示できる。また、右上の行動ログはスクロールが可能で試合の状況をすぐに振り返ることが可能となっている。

△出場選手の足首に装着した生体センサーで取得した心拍数を実況画面に表示することで、選手の興奮度や動揺した感情をリアルタイムで可視化しているのも面白い試みだ。

「戦国大戦」

左上部では選手の手元をカメラで撮影し、カード情報をリアルタイムに合成することで、普段は中々見ることのできない上位プレイヤーのハンドスキルを見ることができる。また試合直前にはどちらの選手が勝利するかを投票できる観戦者参加型の仕組みも施されている。

△プレイヤーの表情、心拍数、そして手の動きを同時に見れることにより、ゲーム画面だけでは感じることができないライブ感を生み出している。
△試合終了後は通常では見ることのできない詳細な数値が表示されるようカスタマイズされている。これにより観戦者はもちろんプレイヤー自身もより分かりやすく試合を振り返ることができる。

 

「Wonderland Wars」

リアルタイムで戦況が変化するMOBAも色分けしてどちらのチームが有利に試合を進めているか瞬時にわかるようになっている。また画面中央下部に通常は表示されていないエリア支配率を表示することで実況者は詳細な数字まで把握できる。

△画面上部のチームゲージだけでは把握できない情報も「bi-e-Play」を導入することで様々な観点から有利不利を確認できる。
△試合終了後のバトルタイムラインでは敵キャストを撃破した数、撃破された数とタイミングがわかる他、タッチすることですぐにそのポイントのリプレイを見ることもできる。

いずれのタイトルでも、実況者や観戦者が今まで欲しいと思っていた機能が詰め込まれている「bi-e-Play」。詳細な数値などを見てもらう事で、初心者へのわかりやすさだけでなくコアプレイヤーにも刺さる出来となっている。まさに最先端ともいえる”ゲームを観る”ためのツールだ。

「bi-e-Play」の凄さを格ゲーで体験してみた

長い前段となってしまったがここからが本題。今回はこの「bi-e-Play」がついに格闘ゲームに初導入されたとのことで、早速その体験をするためにセガ本社に伺った。導入タイトルはアークシステムワークスの『GUILTY GEAR Xrd Rev2』。本作は非常にスピーディかつ逆転性の高いゲーム性となっており、どこが試合のポイントだったか、実況解説のプロと言えどリアルタイムに説明するのが難しいタイトルでもある。「bi-e-Play」を使うことで、どのように試合を振り返ることができるか、早速レポートしていこう。

まずは偶然その場に居た小川選手とソルvsディズィーで対戦をしてみることに。裏側では「bi-e-Play」が起動して録画を開始しているが、選手側の画面は普段と変わりなく特に何も意識することなく大会に専念できるだろう。試合終了後、タブレット画面に下記のようなタイムラインが表示されリプレイを見ることができる。

△画面上部のラウンドを選ぶことで振り返りたい試合のリプレイが再生可能。またラウンドを通して体力ゲージとテンションゲージの増減が確認できる他、バーストを使ったタイミングまでもタイムラインに表示される。
△こちらはリプレイ再生画面。5秒毎のスキップができる他、真ん中のPLAYボタンを右にドラッグすると早送り、左にドラッグすると巻き戻しとなる。ドラッグの大小でスローモーションから倍速まで自由自在。

格闘ゲームと相性が抜群に良かったのがピン刺し機能。試合が動くポイントがあった場合、その直後に実況者はタブレットの画面をタッチするだけでピン刺ししたシーンからリプレイを開始することができる。


△ピン刺しした箇所には☆マークがつきタッチすることでそのシーンの5秒前から再生できる。わざわざ早送りして飛ばす必要がないため大会時間の短縮にもなり非常にありがたい。
eスポーツの見方を根底から変える、可能性を感じた近未来システム
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WRITTEN BY

コイチ

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元ゲームメディアライター、現在はゲームを最大限に楽しむ集団「ゴジライン」所属している素人ゲーマー。昼はサラリーマン、夜はゲーマーとなり、休日は取材や原稿、イベントの実況解説などに顔を出す重度の格ゲー狂。得意ジャンルは格ゲーとラーメン。

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