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参加者の中には血気盛んなバトルロイヤル好きが多く居たようで、えれ子先生の講義が終わると「自分も戦いたい」ムードが会場内に充満。そんな中、メインプログラム「プロゲーマーとデュオしよう!」の開始が告知される。
『フォートナイト』は一見ポップなゲームだが、建築要素を用いた戦略の幅が広く、ビクトリーロイヤル(最後まで生き残ること)を達成することが非常に難しい。だが、プロゲーマーと二人三脚なら、ビクロにグッと近づくことができる。
「プロと一緒にプレイしたい方、手を挙げてください!」
トンピ?さんが会場に向かって呼びかけると、手が挙がること挙がること。『フォートナイト』のゲームとしての魅力はもちろんだが、深夜イベントならではのハイなムードも相まって2:00をまわっているにも関わらず、皆さんノリノリだ。
希望者が多かったので、じゃんけんで勝ち残った4名がプロとデュオを組むことに。ちなみに、このバトルロイヤル前のバトルロイヤル(じゃんけん)で筆者は生き残ることができなかった。ちゃんと仕事をしろということか。
尚、当初カスタムサーバーを用いてのオンライン+オフラインプレイが想定されていたようだが、運用面でのトラブルの影響で、シンプルにオフラインのみで「プロとデュオを組んで野良プレイ」という企画に変更されたとのアナウンスが。
プロがアマチュアとデュオを組んでも大丈夫なのだろうかと密かに懸念していたのだが、さすがプロ。そんなことは杞憂であった。ちゃんと相方とコミュニケーションを取りながら適度に指示を出し、一緒にゲームを楽しんでいる様子だった。
プロと一緒にプレイした参加者には、『フォートナイト』を運営するエピックゲームズよりオリジナルTシャツがプレゼントされた。中には、プレゼントされた直後にトイレに駆け込み、Tシャツを着用していた参加者も。
このTシャツ、死ぬほど欲しかったなぁ……。
「ALL NIGHTでフォートナイト」に参加していたゲストは、プロゲーマーたちだけではない。数多くのミュージシャンやDJたちも参加しており、会場内の別フロアでは常にライブが行われていた。まるでクラブイベントに遊びにきたかのような高揚感だ。
『フォートナイト』の企画を行っているフロアに集まった来場者数は会場のキャパを超えており、移動も困難なほどだった。そんな中で、休憩がてら別のフロアに行くことができるというのは大変ありがたい。しかも、ミュージックフロアはテンションが上がるゲームミュージックやクラブミュージックで大盛り上がり。
その盛況っぷりたるや、シャイな筆者も思わず『フォートナイト』で覚えたエモートダンスを披露し、隣に居た見ず知らずの方とダンスバトルを始めたほどだ。
実はクラブに一度も行ったことが無い筆者だが、「(多分)周りがゲーマー」という謎の安心感があり、ついついはっちゃけてしまう何とも不思議な空間だった。
ゲームと音楽の融合、楽しいぞ。
正直に言うと、「ALL NIGHTでフォートナイト」は完璧なイベントではなかった。入場までにやたらと時間がかかったり、本来予定されていたプログラムが急遽中止になったりと、運営のゴタゴタが参加者側からも見て取れたのだ。
しかし、「みんなでワイワイとゲームする」という、オフラインのゲームイベントらしい魅力は十分に感じることができた。筆者は職務上、観戦に徹していたが、プロのプレイを見たり、プロと一緒にプレイするアマチュアを見ているだけでも、楽しさが伝わってくる。
「All Nightでフォートナイト」は良い意味でも悪い意味でも、 “企業主催のイベント感” が無かった。かっちりスケジュール通りに進むイベントではなく、フォートナイトが好きな人たちが集まってワイワイする「コミュニティイベント」に近い雰囲気だ。友達の家に大人数が集まったような感じとでも言おうか。
参加者は各々が何かしらの楽しみ方を見出していたようで、プロに『フォートナイト』のコツを聞いていた人もいれば、会場で出会った『フォートナイト』仲間と立ち話に花を咲かせる人もいた。
そして、いち『フォートナイト』プレイヤーとして何よりも嬉しかったのは、『フォートナイト』に触れたことが無い人からも「『フォートナイト』をやってみたい!」という声を数多く耳にすることができたことだ。中にはスマホ版が出ていることを知らない人も多く、「帰ったら早速インストールします」と元気よく会場を後にした人もいた。
参加者同士の物理的・精神的距離も非常に近く、さらに『フォートナイト』という共通項があるから、見ず知らずの人に適当に声をかけてもすぐに話が盛り上がる。個人的な感想だが、これほど隣の人に話しかけやすいイベントは他に経験したことが無い。
仕事を投げ出して皆の輪に混ざりたかった。心の底から。
SHIBUYA GAME編集部によると、次回のALL NIGHTイベントは今回の反省点を活かし、さらにパワーアップして帰って来る(予定)らしい。もちろんトラブルの無い運営を目指してほしいが、欲を言えば泥臭い「コミュニティイベント感」を保ったまま突き進んでもらいたい。その方が、筆者のようにシャイな人間でも色々な人に話しかけやすいからだ。
最後にもうひとつ。
編集部さん、次回は普通に参加しちゃダメですかね……?
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