CYCLOPS監督nazomenとeスポーツライター・スイニャンの『StarCraft』対談~スタクラとともに歩む道~

スイニャン
プロゲーマーの追っかけ出身である女性ライターのスイニャン(@shuiniao)がeスポーツ観戦に関するさまざまな情報やコラムを不定期でお伝えします

5月末に行われた「アジア競技大会」予選に採用されたのをきっかけに、再注目を集めている『StarCraft2(以下SC2)』。
今回SHIBUYA GAME編集部の方が、「スイニャンとCYCLOPS監督のnazomen氏(@nazomen)によるスタクラ(StarCraftシリーズの通称)対談」という非常に攻めた企画を持ってきてくださいました。
どんなテーマで話すか迷ったのですが、今年20周年を迎えたスタクラにちなんで、「スタクラとともに歩んできた今までとこれから」にフォーカスしてみようと思います。

では早速、対談をお楽しみください。

人生を変えたゲームとの出会い……初代『StarCraft』編

CYCLOPS athlete gamingのゲーミングハウスにてスイニャン(左)とnazomen(右)

スイニャン まずはスタクラにハマったきっかけから時系列でいろいろ話していこうと思うんだけど、私たちは1998年発売の初代『StarCraft(以下SC1)』世代なので相当古い話になるね(苦笑)。

nazomen 自分は2003年に友達から勧められたのがスタートで、最初は日本語版だったんですよ。一生パッチが当たらず、英語版の人とは遊べないっていう(笑)。『SC1』ってゲームを立ち上げるとロビーがあって、誰かが来たら「一緒にやりましょう」って感じだったんですけど、日本語版は人が少なくて。英語版にも日本人コミュニティがあると聞いたので、2004年からそっちに移りました。

スイニャン 私も『SC1』を知ったのは2003年だけど、当時は一切興味がなくて。2006年からプロの試合を見始めて、選手のファンになったのがきっかけ。私は韓国に住んでたからテレビで見てて、放送でわかりやすく解説してくれるのでプレイしなくても覚えられたんだよね。

nazomen プレイしなくても覚えられる環境がつくられているのが信じられない(笑)。

スイニャン その後2007年に韓国プロゲーマーが日本に招待されたっていうニュースを見て、驚いて調べたらJeSPA(日本eスポーツ協会)主催の「eスポーツ日韓戦」っていうイベントだったの。その記事を載せてたのが、日本のeスポーツニュースサイト「negitaku」。嬉しくなって管理人のYossyさんに連絡をとって韓国スタクラ関連の翻訳をいくつもアップしたら、読者にはあまり歓迎されなかったという(笑)。当時の読者層は、FPSプレイヤーの男性がほとんどだったからね。

nazomen 当時から女性ファンが多かったのって、おそらく韓国だけじゃないですか。

スイニャン そうだったんだろうね。そんな矢先、スタクラプレイヤーのsugeoさんが運営していたニュースサイト「StarCraft Times」に誘われたので活動先を移したわけだけど。でもあのころって、観戦文化自体が日本にはほぼなかったよね?

nazomen 当時はストリーミング視聴の敷居が高くて、「ピアキャスト」がメインだったじゃないですか。今のようにブラウザで見られるようになったのが日本では「ニコニコ生放送」、海外では「Justin TV」でしたから。自分もスタートがプレイヤーなので、プロの試合を見るのもいかに真似できるか、自分のプレイの参考にすることが目的だったんですよね。

韓国で行われた「IEF 2009」にて、選手の(左)nazomenと通訳の(右)スイニャン

スイニャン ところでnazomenと知り合ったのがいつだか覚えてない。ツイッターかな。

nazomen たぶんmixiのスタクラコミュニティかと(笑)。

スイニャン 懐かしい! でも実際に会ったのは、韓国で行われた国際大会「IEF 2009」が最初だよね。私は日韓通訳として呼ばれたんだけど、選手って予選やったんだっけ?

nazomen いや、募集選考形式で3人応募したなかで、1人はパスポートが間に合わなかったから俺ともう1人が日本代表になって。あれが人生で初めてのオフライン対戦だったんだよなぁ。

スイニャン 初めてなのに、韓国のテレビで放送されたのはすごいよね。

nazomen あの試合は本当に忘れられない。自分のキーボードが使えなかった事件。今ならテクニカルサポート周りもわかるんですけど、当時は改善方法がわからなかったせいで現地のキーボードを借りたら、試合中に3回ほどウィンドウズキーを押してしまうという……。

スイニャン それでゲーム画面が見えない間にnazomenのユニットが倒されるっていう……。

nazomen あれは本当に悔しいなぁ。建物を隠す場所なども事前に準備してきたもので、戦術自体は見事にハマってたんですよね。

「WCG 2010」日本予選の表彰式の様子

スイニャン あと忘れちゃいけないのが、2010年の「World Cyber Games(以下WCG)」日本予選。あれは画期的だったよね。Omizuさんっていう会社の社長さんが自費でやってくれたやつ。

nazomen それも最初mixiで俺のところに「世界大会の予選がしたいんだけど」ってメッセージが飛んできて、いっしょにゲームしたことある人だったから「協力します!」って感じだったんですけど。

スイニャン 私は裏方として、カメラスイッチを担当した記憶がある。

nazomen 今思うとすごいですよね。実況解説とゲーム内カメラ担当が別々にいて、選手を映すカメラマンがいてカメラスイッチャーがいるなんて、完全に韓国そのままですし。最近やっと『League of Legends(以下LoL)』や『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(以下PUBG)』で実施されてますけど、今もこのレベルができてない大会いっぱいありますからね。

スイニャン でも私は合間に写真を撮って記事も書くとか、1人何役もこなさないといけなかった気がする。

nazomen 俺も自分でルールをつくって自分で参加したし(笑)。最終的に自分が代表になれたんだけど、ちょうど『SC2』の発売日が2010年7月で「WCG」予選が8月だったので、『SC2』やりたいけど『SC1』練習しないと……みたいな状況だったのを覚えてます。

我々に訪れた新時代の幕開け……『StarCraft2』編
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韓国在住経験5年。在韓中の2006年ごろeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を行うほか、語学力を活かして韓国人プレイヤーのインタビュー通訳・翻訳や国際大会の日本代表団引率通訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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