TOYOTAにIKEA、吉本興業も!eスポーツに参入した企業・団体をご紹介

記事執筆:Tatsuta Yuki(@yuki_365bit

2018年に入ってから日本でも注目が集まるようになり、世間での認知度が徐々に高まりつつあるeスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)。

eスポーツとは、主に対人要素のあるコンピューターゲームを用いた競技を指し、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)、FPS(ファーストパーソンシューティング)、格闘ゲーム、デジタルカードゲームといったジャンルの中でも、戦略性・競技性の高いゲームタイトルが使われる。中でも、MOBAの代表的タイトルでもある『League of Legend』(LoL)は、世界で最もプレイされているPCゲームのひとつだ。

eスポーツは2018年8月18日(土)~9月2日(日)にかけてインドネシア・ジャカルタで開催された第18回アジア競技大会のデモンストレーション競技に採用され、2024年度のパリオリンピックにおいては正式種目への追加も慎重ながら検討されている。こういった話題も追い風となり、2018年現在はゲーム系パブリッシャーから一般企業に至るまで、eスポーツ市場への参入の機会を窺っている状況だ。

ゲーム関連企業がeスポーツ事業に携わることは直感的にも理解し易いと思うが、なぜ一般企業までもがeスポーツの市場へ参入を試みるのだろうか。

なぜeスポーツシーンに一般企業が参入するのか?

一般企業がeスポーツ事業に注目する理由は、端的に述べると「eスポーツがもたらす経済効果・宣伝効果に期待しているから」だ。

アメリカに本社を置く証券会社「ゴールドマンサックス」によると、世界におけるeスポーツの市場規模は、2022年までに約30億ドルにまで成長すると見られている。この市場規模予測を構成する要因は様々なものが考えられるが、中でもeスポーツ大会をオンライン中継するための放映権料、会場でのeスポーツ観戦に必要なチケット料、オンラインで視聴する際の視聴料、関連グッズの売り上げ収益などは今後も増大するとされている。

ゲームに直接関わりのない企業は、上記のような「eスポーツが秘める興行としての可能性」に注目し、eスポーツ事業への投資を検討するわけだ。彼らの多くは、プロゲーミングチームとスポンサー契約を締結したり、独自にeスポーツ大会を開催するなどして、eスポーツ産業の発展を後押しすると共に、自社の製品やサービスを世の中に広めるためのプロモーションの場として活用している。

ここからは、eスポーツ市場に参入した様々な企業と、それぞれの企業の取り組みをいくつか見てみよう。彼らの取り組みや自分の好きなプロゲーミングチームを支援する企業の概要を知っておけば、eスポーツ観戦の際により深い視点で応援できるはずだ。

TOYOTA

出典:Blizzard Press Center

日本が世界に誇る自動車メーカーのTOYOTAもeスポーツ事業に参入している。TOYOTAの北米法人は『Overwatch』や『Hearthstone』を手掛ける「Blizzard Entertainment」とパートナー契約を結び、北米『Overwatch』プロリーグ大会の公式スポンサーになった。

TOYOTA社はeスポーツ事業への参入を、若年層の車離れに歯止めをかけるための新たなる取り組みと位置付けている。

SUBARU

出典:Pixaboy

自動車メーカー、SUBARU(スバル)のアメリカ法人は、eスポーツエージェンシー「Damage」と組んで『Counter-Strike: Global Offensive』のeスポーツ大会を開催。賞金総額2万ドルが用意された2日間に渡る大会「SUBARU INVITATIONAL」は、2017年5月に行われた。

SUBARUは本大会を、ゲーマーコミュニティを活性化させると共に、自社製品である「スバル・インプレッサ」を若年層にアピールできる機会と捉えていた。

浅井企画

出典:浅井企画ゲーム部公式Twitter

タレントやお笑い芸人が所属する芸能事務所の浅井企画は、PC機器販売メーカーのサードウェーブと提携して「浅井企画ゲーム部」を発足。部長に流れ星・瀧上伸一郎、そして名誉会長に関根勤が就任した。

現在は主にYouTubeチャンネル上で活動しており、2018年7月16日(月)から毎週月曜日に『ストリートファイターV アーケードエディション』や『鉄拳7』、『ウイニングイレブン2019』など計6タイトルのプレイ動画を配信している。浅井企画ゲーム部は配信活動を通して、ライト層寄りの視聴者を対象にeスポーツの魅力を広めている。

吉本興業

出典:よしもとゲーミング

お笑い芸人やタレントなどを擁する吉本興業は、プロゲーマーへの支援や競技イベントの開催など、eスポーツ事業を多角的に展開。プロゲーミングチームであるDeToNatorの『Dota 2』部門とも協働し、世界規模におけるeスポーツのビジネスシステム構築を目指している。

また、2018年から「ジョビン」「西澤祐太朗」「小池龍馬」ら3名の選手と契約し「よしもとゲーミング」に迎え入れた。3名の選手はそれぞれ得意とするゲームジャンルが異なっており、ジョビン選手は『ストリートファイター』、西澤選手は『スプラトゥーン』、小池選手は『コール オブ デューティ』のプロシーンで活動する模様だ。

日本テレビ

出典:eGG公式Twitter

2018年7月19日(木)よりeスポーツ番組「eGG」を放送中の日本テレビは、自社傘下のアックスエンターテインメント株式会社を新たに設立し、プロゲーミングチーム「AXIZ」を発足させた。AXIZのメンバーは『RAGE Shadowverse Pro League』を始めとするeスポーツ大会への参加に加え、各種メディアへ出演してeスポーツの普及活動も行う。

発信力の強い在京キー局が直接ゲーミングチームを構えた事実は、芸能界を含む各方面へ与えるインパクトも大きい。これからの大会でどう実績を残すのか、eスポーツ普及にどう貢献していくのかに期待したい。

あの通信事業者や食品メーカーもeスポーツ事業に!
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TatsutaYuki

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8bitと16bitに想いを馳せるフリーライター。そしてハードやユーザーと共に変遷するゲーム文化に目がない好事家。eスポーツを文化論の見地からざっくりオモシロく読み解く。

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