LoL国際大会「WCS PLAY-IN」出場のDFMに応援を届けたい!現地観戦取材の全記録

プロゲーマーの追っかけ出身である女性ライターのスイニャン(@shuiniao)がeスポーツ観戦に関するさまざまな情報やコラムを不定期でお伝えします

こんなに思い出に残る取材が今までにあったでしょうか―――。今回、私は韓国で開催された『League of Legends(以下LoL)』の国際大会「2018 WCS(World Championship)PLAY-IN」に行ってきました。個人的にすごく観に行きたい大会だったので、それはもうワクワクしながら観戦していたという感じです。

日本からは国内リーグ「LJL Summer Split」で優勝したDetonatioN FocusMe(以下DFM)が今大会の出場権を獲得。世界の舞台でどんな戦いを繰り広げてくれるのか、日本のLoLファンの期待を一身に背負っての登場となりました。

すでにご覧いただいた方も多いかもしれませんが、私は現地から「会場スケッチ」と題してリアルタイムで写真レポートをさせていただいておりました。ソウルに新しくオープンした競技場「LoL Park」の紹介やコスプレイヤーさん、出場した選手の写真もたくさんありますので、今からでも良かったら見てみてくださいね。

DAY1で大健闘のDFM、ブラジル代表を相手に勝利

2018年10月1日(月)、開幕の日に日本記者団とともに会場入りした私。韓国ではいつも単身取材なので、日本のメディアの皆さんが一緒にいるのはとても新鮮でした。現地にはLJL常連のファンの方々も数名観戦に来ていたのですが、海外で会うのはまたひときわ嬉しいものですね。私も10年前はeスポーツ観戦のために韓国に来ていたので、まるで昔の自分を見ているようでもありました。

我らが日本代表DFMの初戦は3戦目。対戦相手はブラジル代表のKaBuM! e-Sports(以下KBM)です。見ているだけのこちらが緊張してしまい、カメラを持つ手が震えます。むしろ選手たちのほうが落ち着いていて、観客席から見ているこちらに気づいて手を振ってくれました。本当に、頼もしい限りです。今回は「応援を選手たちに直接届けたい」という気持ちで現地入りしたのですが、とりあえず気づいてもらえたのでノルマ達成……ですかね。

そして彼らは国際戦の舞台でも、国内でプレイしているときと変わらずアグレッシブに試合を展開していきました。試合終盤、Yutapon選手@yutapongoのバロンスティールから集団戦で相手を全滅させてエースを獲得すると、一気にDFMの押せ押せムードとなり、ついに相手のネクサスを破壊!DFMの勝利を予想していなかったであろう観客たちで埋まった会場は大きな歓声に包まれ、現地のDFM応援勢も大盛り上がりです。国際大会で、大勢の観客の前で、しかも初戦で、決して簡単な相手ではないKBMを相手に勝つのって本当にすごいことです。相手チームと握手を交わしてから、正面にやってきたCeros選手@trollcerosがこちらに向かって笑顔でガッツポーズ。本当にもうこれだけでも夢のようで、「来て良かった」という気持ちでいっぱいになりました。

その後、5戦目に行われた北米の強豪チームCloud9(以下C9)との試合では、敵陣のインヒビターを2つ破壊した状態からエースをとられ、勝利目前で逆転負けという非常に惜しい試合でした。悔しい負け方ではありましたが、次は勝てるんじゃないかと思わせてくれるような強さを見せつけたDFM。試合終了後、メディアのインタビューということで選手に会うことができたものの、やはり少々落ち込んでいる様子。そんな状況だったので私はファンの方々が書いた応援ボードが選手たちの目に入ったかどうかだけ質問して、応援ノルマの達成が確認できたところで手短にインタビューを終え、会場を後にしました。

運命のDAY3、2位の座をかけてタイブレークへ

次のDFMの登場はDAY3。先日のインタビューでほかのメディアの方が防音について質問していて、「ヘッドセットをつけると周りの声がほぼ聞こえない」という情報を入手していたので、この日は選手たちがヘッドセットを装着する前に「DFMファイティン!」を叫んでみました。そしたら選手たちが気づいてこちらを見て微笑んでくれたので、いきなりこの日の応援ノルマは達成です。

勝てばノックアウトステージ進出、という非常に有利な状況だったのですが、この日のKBM戦では敗北してしまいました。しかも初日と違って、Steal選手@DFM_stealのバロンスティール以外はあまり良いところもなく完全にやられてしまったという感じ。でも、こういうときこそ応援が力になるのではないかと信じ、現地観戦勢はより一層応援の声を高めました。しかし次のC9戦も善戦したもののあと一歩及ばず敗北。ここでC9が1位抜けし、DFMとKBMは2位の座をかけてタイブレークに突入です。

それでもKBM戦の敗北から数時間でここまでチームを立て直してきたのかと感心するほど、DFMはC9に食らいつきました。「タイブレーク、いけるのでは……?」という希望が現地観戦勢の雰囲気を盛り上げます。すでに23時を回り、観客もまばら。DFM応援勢は、プレスも含め全員DFMの競技席側に集まって座って観戦することに。このときファンの方に「LJLでいつもやっている試合開始時の掛け声がしたい」と言われ、プレスも協力して皆で「DFMファイティン!」を叫びました。韓国の方も数名、一緒にDFMの応援をしてくれて嬉しかったです。

試合はDFMがキルを重ね、タワーを破壊し、相手がアリスターでカンカン遊んでいる間にバロンも獲得。完全にDFMがペースを握り、なだれ込むように相手陣営へ―――。ネクサス破壊の瞬間、会場からはどこからともなく「DFMコール」が……!私は選手たちが目の前で抱き合って喜んでいる様子を、涙でかすむ目と喜びに震える手を懸命に抑えながら夢中でシャッターを切りました。そして歴史的な瞬間に同じ空間にいられた喜びと感動を胸に、ブレブレの写真が何十枚と詰まったカメラを手に、私はプレスルームに戻りました。それは本当に夢のような時間でした。

食事の席にお邪魔したときのエピソード
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スイニャン

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韓国在住経験5年。在韓中の2006年ごろeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を行うほか、語学力を活かして韓国人プレイヤーのインタビュー通訳・翻訳や国際大会の日本代表団引率通訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。

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