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「Xian × どぐら」海を越えた格ゲー対談!シンガポールから見た日本のeスポーツシーンとは?

プロから見た格闘ゲームシーン

――では、現在の日本のeスポーツシーンに対してはどのような印象を持っていますか?

Xian 日本のeスポーツシーンは年々成長していっていて、プロプレイヤーの数も増えている。それ自体はすごく良いことですけど、僕にとってはプレッシャーなんです。

自分のキャリアを考えると、正直なところ危機感を覚えていますね。

どぐら さっきも言った通り、日本はゲーマーを取り巻く環境が良い。もし才能や意欲のある若者が「じゃあ僕もゲームでご飯を食べてみよう」と思い立って本気になったら、今 “プロ” と呼ばれてるプレイヤーの中には、立場を脅かされる人もいるかもしれません。

ただ、ウメハラさんやsakoさんのように、アラフォーになっても成績を残しているプロもいます。だから、努力を怠らなければ、年齢の高さは知識と経験でカバーできると信じています。

僕らの立場を脅かすような若者がいるなら、どんどんやってください。僕は、「頑張ってくれたまえ」くらいの気持ちでいたいと思います。

でも実際に僕の立場が危なくなったら、ビットキャッシュ(SHIBUYA GAMEの運営会社)さん、諸々お願いします(笑)。

――偉い人に話しておきますね(笑)。ちなみに今、アーケードシーンはどうなっているのでしょうか?

Xian アーケードでの格闘ゲームシーンはシンガポールでは本当に小さくて、若者の中でもあまり人気があるとは言えません。新しく始めてくれる人も本当に少ないです。

以前はアーケードに友達を連れていって一緒にプレイしていたのですが、『ストリートファイターV』はアーケード版が出なかったので(※)、アーケード人口も減ってしまったのではないでしょうか。

※編注:インタビューの翌々日(2018年9月23日)に『ストリートファイターV』アーケード版の開発が発表されましたが、本記事では取材時の話をそのまま掲載しています。

どぐら 日本も同じですね。「『ストリートファイターV』を始める若者ってどういうきっかけで始めるの?」って気になりますもん。

Xian アーケード版だと100円とかでプレイできますが、PlayStation 4では、PlayStation 4、ソフト、アケコン(※)を買わないと、本格的には始められないですしね。

※編注:アーケードコントローラのこと。

どぐら メーカーさんにもアーケードの盛り上げを頑張ってもらいたいところなんですけど、年々アーケードは縮小の一途をたどっていまして。

某大手格闘ゲームメーカーさんも、自社タイトルのアーケード版を縮小するような動きを見せていて……僕やXianのようなゲーセン出身勢にとっては寂しいものがありますね。

ゲーム、そして環境との向き合い方

――お2人ともプロゲーマーとして長く活動されていますが、プロとして大事にしていることは何でしょうか?

Xian 一番大事なのは、ゲームをやることに “情熱” を持つことです。例えば、海外の大会に参加しようとすると、時間もお金もかかりますよね。。

でも、そこに壁を感じずに夢を追い続けることが、プロプレイヤーにとって一番大切だと思います。

どぐら 自分は「ゲームに関して嘘をつかない」ことを守っています。例えば自分が強いプレイヤーと対戦して負けたときに、自分の中で「使っているキャラクターが悪いから負けた」とか「相性が悪いから負けた」とか思うことは、とても簡単なんですよ。そう思えば自分の心への負担も少ないし、楽なんです。

ただそれって、かっこ悪い。自分はゲームのプロとしてやらしてもらっているので、自分の中でも、人に話す時も、ゲームに関する嘘は絶対につかないようにしています。

Xian シンガポールのプレイヤーたちの90%くらいは、今どぐらが言ってたように負けをゲームやキャラクターのせいにしています。日本では皆、どぐらのように高いモチベーションでプレイしているんですか?

どぐら 日本でも90%くらいのプレイヤーはゲームのせいにしますけどね(笑)。

Xian そうなんですか……(笑)。正しい姿勢でゲームと向き合うことは、本当に大切だと思います。シンガポールのプレイヤーのなかには、キャラランク(※)の低いキャラクターをプレイして、負けるとキャラ差のせいにする人がいる。でも、キャラクターを選択する権利は自分にあるわけだから、責任も自分にあるはずですよね。

※プレイヤーやメディアによって決められる、キャラクターの番付。

どぐら 今いるプロゲーマーって大体が “間違って” ゲームに人生を懸けてしまった人たちなんですよね。「格闘ゲームやったところで、将来人生の何になるの?」という批判と戦いながら、「好きだから」って理由だけでゲームをやりこんでしまった結果なんですよ。

そこで、人生を懸けてプレイしてきたゲームに対して嘘をつくだとか、情熱をなくしてキャラクターのせいにするっていうのは、やったらお終いですよ。だからそこは、プロならみんな守ってる部分じゃないでしょうか。

プロ活動を通して目指すところは?
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