【PUBG選手インタビュー】SunSister Suicider’s所属 CrazySam「どれだけ1位を取っても、自分たちの力で“勝った”という感覚は未だない」

綾本 ゆかり

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)のDMM GAMESが主催する公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)では、現在Season1が開催されています。

本記事では、PJSを通して2度のPhase優勝を獲得した「SunSister Suicider’s」のメンバーであり、これまでに通算4回のMOST KILLを獲得したCrazySam選手に、1万字を超えるロングインタビューを行いました。

『PUBG』の国内最強アタッカーがいかにして生まれたのか。そして、『PUBG』というゲームにどう向き合っているのか。これまで幾度となくドン勝を獲得し、複数のPhase優勝を果たしても、「自分たちの力で“勝った”という感覚は未だない」と語るCrazySam選手の、その胸中に迫ります。

アクション映画が好きで、小学生の頃からFPSゲームに夢中に

――まず最初に、CrazySamさんのプレイヤー名の由来を教えていただけますか?

『スプリンターセル』というゲームがあって、その主人公がサム・フィッシャーという名前なんです。そのキャラがすごく好きで、そこから名前をとってサムとつけました。

最初はシンプルにサムという名前でやっていたんですが、ある時に友達とゲームをしていたら「お前の戦い方はイカれてる」と言われて(笑)。普通のサムだけではつまらないと思っていたので、それからCrazySamというプレイヤー名を使うようになりました。

――ゲームとの出会いは、いつ頃どんなタイトルでしたか?

もともと自分は子供の頃から、銃で戦うアクション映画がすごく好きで。小学2年の頃にNINTENDO64の『ゴールデンアイ 007』という、映画が元でゲーム化されたタイトルを友達の家で初めてやって、「銃を使って戦うゲームがあるんだ」と知ったんです。

そこから、シューティング系のゲームに夢中になって、姉の影響でPlayStationの『バイオハザード』をやり、その次に『メダル・オブ・オナー』というPlayStation2のゲームにどハマりして。あの時はまだオンライン対戦がなかったので、マルチタップでコントローラーを4つ繋いでプレイする対戦モードを、友達の家に入り浸って夜遅くまでやっていました。もうその頃からずっとゲーム漬けですね。

――その後は、主にどんなゲームをプレイしてきましたか?

それ以降は、『ゴーストリコン』シリーズ、『コール オブ デューティ』シリーズ、『レインボーシックス』シリーズ……と、あらゆるFPSゲームをやってきました。

PCゲームとしては、小学6年の時に『スペシャルフォース』というタイトルをプレイしたのが最初で、オンラインFPSゲームとしてもそれが初めてですね。

”自分がどうすれば勝てたか”を考え抜いて、今のスキルがある

――小学6年の頃から、PCのFPSゲームに触れていたんですね。

PCで初めてオンライン対戦をした日に、ナイフキルされた思い出があるんですよ。『PUBG』で例えるなら、銃じゃなくてフライパンで倒されたみたいなことなんですけど(笑)。

PCゲーム自体が初めてだったので、「W・A・S・D」で動くことを知らなかったんです。それで、チャットで聞けば教えてもらえると思って「どうやって動くの」と聞いたら、味方からも敵からも罵倒され、あげくナイフキルされるという、ひどい目に遭って(笑)。

初めてのオンラインゲームでそんな経験をしたら、中には辞めちゃう人もいると思うんですけど、自分は「お前ら見てろよ」と思って、絶対にナイフで仕返ししてやろうと。その日は寝ずに続けて、翌日には高台に待ち伏せしていたスナイパーの隙を突いて、ナイフで倒して「やった!」って。

それがきっかけでハマって抜け出せなくなって、それ以来ずっとPCのFPSゲームを続けているような感じですね。

――PCゲームを初めた初日から、相当インパクトのあるエピソードですね(笑)! そのFPS歴の長さを聞くと、CrazySamさんの強さの理由のひとつという感じもします。

でも、ただ長くやっていても、何も考えていなければ上手くはならないと思います。自分はどんな時でも「今こうやったら勝てた」というのを、バカ真面目に考えていて。勝てなかった時に、他人の要素を抜きにして、自分がどうすれば勝てたのかをひたすら考えてきて、今のスキルにたどり着いたと思います。

――”他人の要素を抜きにして”というところが、重要なポイントですね。

「味方がこうすれば勝てた」と考えていたら、成長しないですよね。それを言い出したら、とにかく味方が強ければいいんだという話になってしまうので、自分のせいだという視点で考えることは必要だと思います。

あの募集がなかったら今頃、別ゲームの選手だったかもしれない

――選手としての活動を始めたのは、どんなきっかけでしたか?

仲間とわいわいゲームするのも楽しいんですけど、自分の中ではずっと「勝ちたい」っていう気持ちがあったんです。それで、3年くらい前に「DeToNator」というチームの『Alliance of Valiant Arms』(以下、AVA)部門に入りました。

『AVA』はリリースされてすぐの頃から6年くらいプレイしていたタイトルなんですけど、やっぱり選手として大会に出たりするのがすごく面白くて。

――その後、『PUBG』の選手になったのは、どのような経緯があったのでしょうか。

『AVA』の競技シーンから離れたタイミングで、ちょうど発売されたのが『レインボーシックス シージ』だったんですよ。友達に面白いよと言われて試しに買ってみたら、めちゃくちゃハマって。「たぶん俺はこのゲームの競技シーンに行くんだろうな」と、思った矢先に『PUBG』が出たんです。

それで、『PUBG』をやってみたら、こっちもやっぱり面白くて(笑)。『レインボーシックス シージ』と『PUBG』、両方とも本当に面白いゲームだし、プレイ時間もほとんど同じくらいで、どっちの競技シーンに行くべきかすごく迷っていたんです。

そしたら、その時に「SunSister」がPUBG部門の募集を出していて。「SunSister」は、もともと『AVA』で創設されたチームなので知っていたんです。それで、ここが募集してるなら入りたいと思ったのが経緯ですね。

――「SunSister」はPUBG部門の募集を、いち早く出したチームだったのではと思います。そのタイミングで唯一の募集だった可能性が高いですね。

そうだったと思います。なので、その時に「SunSister」がPUBG部門を募集していなかったら、今頃『PUBG』じゃなくて『レインボーシックス シージ』の選手をやっていたと思います。ひたすら戦える『レインボーシックス シージ』は自分に合っていると思うし、本当にそれくらい迷ったんですよ。

「SunSister Suicider’s」は、4人がお互いを尊敬し合っているチーム
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綾本 ゆかり

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ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、イベントレポートやインタビューを中心に取材記事を執筆します。

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