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【PUBG選手インタビュー】SunSister Suicider’s所属 CrazySam「どれだけ1位を取っても、自分たちの力で“勝った”という感覚は未だない」

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通算4回のMOST KILLを獲得。アタッカーとして意識することとは?

――これまでPJSで通算4回のMOST KILLを獲得されました。CrazySamさんの実力はもちろんですが、アタッカーの力を最大限に活かせるチームとしての力あってこそだと思います。その点は、CrazySamさんの目線から見ていかがでしょうか?

アタッカーとして自分の強みを挙げるとすれば、チャンスを逃さないことだと思います。小さなチャンスを逃さず、敵を倒し続けることがMOST KILLに繋がっているし、そのチャンスを作ってくれているのが味方だというのは、やはり感じます。

でも、味方の連携で倒すのは、CiNVeが一番上手いですね。自分は、例えば不利なポジションにいたりして、「それは無理だろ」と思うような場面で倒せているのが、観ている人の印象に残っているのかなと思っていて。逆に言えば、それくらいリスクのある戦いをしているんですよね。倒せなかったら、「なんでそんなことやってんだ」と思われるような。

――強引に戦いにいっている場面も多々あると。

後悔したくないから、無理にでも戦って死のうと考える良くない癖があって(笑)。それが良い方に転がる時もあるし、悪い方に転がることもありますね。

例えば、Season1のDAY3でドン勝した試合で、自分だけ先に死んでいたんですが、あれもそのせいだったんです。メンバーは「勝ったんだからいいじゃん」と言ってくれましたけど、あれは良くなかったなと。

リスクをかけるべき場面と、そうでない場面の見極めが重要なんですけど、ただセーフティに考えすぎていると、勝機を逃すことも絶対にあると思っています。

――アタッカーとしての力を最大限に活かすために、どんなことを考えていますか?

自分が突っ込んだ後に、絶対に味方を勝たせるチャンスを作るよう意識しています。だから、意味のない死に方をすると、すごく自分に腹が立ちますね。逆に、自分が死んでもその後に繋がるのであれば、全然いいと思っています。

あとは、味方の距離感やパルスの残り時間、車のガソリン残量とか、そういった細かな補助報告をよくしていますね。戦闘に入る時も、できるだけ余裕を作って状況を報告しようと意識しています。

――敵のいる建物に詰めていく時、CrazySamさんが先頭にいますよね。「SunSister Suicider’s」が建物を制圧する場面は、いつ観てもその連携力の高さに圧倒されます。

どんなに不利な撃ち合いでも、絶対に「半分は削ってやる」という勢いで突っ込んでいますね。ああいった場面で重要なのは、味方との距離感です。CiNVeが真後ろに張り付いて、声を掛けて突入するという形で、味方との連携で倒すよう心がけています。

他チームの状況を利用した勝ちは、自分の中では勝ちだと思えない

――CrazySamさんは非常にストイックな選手だというイメージがあります。何か自分の中で決めていることはありますか?

自分は「俺が最強だ」と思ったら、足元をすくわれるタイプなので、慢心しないようにしています。どんな成績をとっても自慢しないし、勝った時でも常に「もっとこうすればスムーズに勝てた」とか「もっとポイントが稼げた」と考えています。

――MOST KILLを獲得しても、チームがドン勝や優勝をしても、いつも謙虚なコメントをされていますよね。

実際、どれも運だと思っているんですよね。例えば、Season1のDAY3でドン勝した試合も、ぶっちゃけラッキーだと思っていて。

あの試合の終盤、自分たちはすごく悪い位置に停滞していたんです。あのままだったら、ほぼ確実に全滅していんですけど、目の前にいた「Crest Gaming Xanadu」(以下、CGX)と「Rascal Jester」(以下、RJ)が戦ったことで、結果的に勝てた。あれは、もし「RJ」が「CGX」に対して仕掛けなかったら、自分たちは確実に死んでいました。

PJS Season1 DAY3、ROUND10の終盤。山の中央に位置する「CGX」(画像中央)に「RJ」(画像左)が戦いを仕掛けた。この時「SSS」(画面右)は、山の低い位置に停滞していたが、目の前にいた「CGX」が全滅。さらに、戦闘後の消耗していた「RJ」を「SSS」が仕留め、最終的に残るチームを倒しドン勝した。

不利な状況でも前に出ていって、敵チームを倒してドン勝を取ったなら、それは「勝った」と言えるんですけど、他のチームの状況を利用した勝ちは、自分の中では勝ちじゃないんです。別にカッコつけた勝ち方がしたいとかではなく、他チームの動きがなかったら負けていたというのは、それが実力なんですよね。

もし海外チームだったら、あの状況にならないように敵チームを潰しまわって動くか、あの状況からチャンスを見つけて打開したと思うんですよ。「ドン勝が取れて、総合1位だから勝った」じゃなくて、やっぱりあれは危なかったと考えないと。そうやって、1位になった試合でも、自分たちにあった隙を考えておかないと伸びないと思っています。

仕事を辞め、再び選手としての活動に専念する生活へ

――最近、選手の活動に専念する環境になったと聞きました。もともとは仕事と選手としての活動を両立していたんですよね。

正社員として働いていた時もあったんですが、少し前までは融通のきく仕事に切り替えて、9時から18時くらいまで働いていました。夜は、家に帰ってきたら少し野良をやって、21時から0時頃まではスクリム。その後、3時くらいまでまた野良でプレイして、朝は7時に起きる、という生活をしていました。

――かなりハードですね……。シーズン中は、それに加えて週末に試合があるわけですよね。

その生活を繰り返してると、やっぱりキツいんですよね。正直、もう身体にも限界が来ていて。この生活でも大丈夫だという人もいるかもしれないけど、自分には無理だなと。しばらくはなんとかなるかなと思う程度の貯金ができたので、いったん選手としての活動に専念することにしました。

――現在は、どのような練習サイクルをこなしていますか?

仕事を辞めたのは直近なので、サイクルが特に定まっているわけではないんですが、起きたらランニングして、あとの時間はひたすらずっと『PUBG』をやっています。1日12時間くらいやっているんじゃないですかね。

――最近ではトレーニングモードも実装されましたが、CrazySamさんがおすすめする練習方法があれば教えてください。

トレーニングモードに関しては、スクリムの待ち時間に感覚を維持するためにやることはありますが、野良をプレイできる時間があるのにトレーニングモードをやることはめったにないです。

実際に、初心者の方から「トレーニングモードってどれくらいやったらいいですか?」と聞かれたりするんですけど、敵と駆け引きしながら戦う経験を積むために、野良でプレイすることを勧めています。立ち回りを考えながら、動く敵をリコイルコントロールしながら撃つのと、壁をひたすら平常心で撃てる状況って、やっぱりまったくの別物ですよね。

特に戦闘に慣れていない人ほど、敵が目の前に出てきた時になかなか平常心で戦えないと思います。なので、もちろん好みはあると思うんですけど、個人的にはトレーニングモードよりも、実際にどんどん敵と戦う練習をしていった方が身になるんじゃないかなと思っています。

完全に勝利したと思えた試合は、これまでにたった1度だけ
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綾本 ゆかり

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ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、イベントレポートやインタビューを中心に取材記事を執筆します。

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