【IeSFフォーラムレポ】eスポーツシーンにおける日本と台湾のこれから

シブゲー編集部

2018年11月9日(金)から12日(月)までの間、台湾・高雄で開催される「第10回 eスポーツワールドチャンピオンシップ」。eスポーツワールドチャンピオンシップは、国際eスポーツ連盟(International Esports Federation、以下IeSF)が主催するeスポーツの世界大会で、最大42ヵ国が参加する国際的な祭典です。

ちなみにIeSFは、韓国・ソウルに拠点を置く国際的なeスポーツ団体で、言語・人種・文化の壁を超えてeスポーツを普及促進するため、世界で46の国と地域が加盟しています。2024年パリオリンピックでのeスポーツ競技開催を見据え、国際オリンピック委員会(IOC)承認の国際競技団体を目指して、国際的な競技大会の開催、加盟国や地域の拡大、審判・選手・タイトルの選定や・競技基準の制定などを行っています。

本大会では公式種目として『Counter-Strike:Global Offensive』(以下、CS:GO)、『League of Legends』、『鉄拳7』の全3種目と、デモンストレーション競技として『モンスターストライク』が採用されており、日本からは『CS:GO』、『鉄拳7』の2種目と、デモンストレーション競技の『モンスターストライク』に出場するために、日本eスポーツ連合(以下、JeSU)を通じて、選手が派遣されています。

現地のTESL高雄eスポーツスタジアム(高雄市苓雅區海邊路15號第五棟)では、大会の開催に先駆けてフォーラムが催されました。

中華電信の陳建志氏

台湾に本社を置くメモリメーカーであるADATA Technology 会長兼CEO 陳立白氏の開会挨拶、台湾最大の通信キャリアである中華電信 マーケティング事業部 Associate Vice President陳建志氏の講演に続き、JeSU 会長 岡村秀樹氏が「日本のeスポーツ市場の現状とこれから、そして台湾との関係性」をテーマに講演を行いました。

日本eスポーツの今とこれから

日本ではにわかに盛り上がりを見せるeスポーツですが、2017年時点ではその市場規模は世界の0.7%、そしてその視聴者数も0.8%程度に留まっています。
岡村氏は、日本が “eスポーツ市場” という観点において世界に遅れを取っている原因は、主に「PCゲーム文化が普及していなかったこと」と「刑法や風営法などの法的制限」にあると説明しました。

JeSU会長の岡村秀樹氏

前者は家庭用ゲーム機(コンソール)のオンライン対戦の普及によって解消されつつありますが、後者はJeSUの取り組みを通して解決していきたい点であるということ。

またJeSUが2018年2月に設立された直後に「プロライセンス制度」が発表されましたがJeSUはこの制度を、法的な制限を解消してeスポーツ市場を発展させるための施策と位置付けています。

JeSUは今後もeスポーツの普及に向けた取り組みを続けながら、「eスポーツ選手の地位向上のための環境整備」にも力を入れていくとのことです。

具体的には、法的制限を解決しながら、オフラインで練習できる環境(施設)を整備しつつ、国内選手が海外の大会に出場できる機会を増やしていく方針であると述べました。

他機関・他国との連携

JeSUは現在も政府や自治体などと連携しており、イベント開催やeスポーツ施設の設立、ひいてはeスポーツ振興政策の推進が行われるように働きかけています。

また、eスポーツ関連の部活動の推進や、専門学校におけるJeSU公認講座の開講など、いわゆる「グラスルーツ」を強化する施策にも力を入れていくとしています。

グローバルな活動としては、国際eスポーツ連盟(IeSF)との繋がりを強化していくと岡村氏は語りました。主にeスポーツがオリンピック競技として採用されるように、IeSFと協力していくとのこと。

最後に岡村氏は、IeSF国際eスポーツフォーラムが開催された台湾との繋がりも深めていきたいと強調しました。
今回様々な登壇者が「台湾ではeスポーツが文化として浸透しており、産学官が連携して市場を盛り上げている」と語っていました。

JeSUとしても、eスポーツ大国となりつつある台湾との交流を深めることで、日台交流戦の実施や、研修生の派遣など、様々な取り組みを期待しているとのことです。

まとめ

フォーラムでは他にも、VR技術を応用したeスポーツの可能性や、台湾政府が主導するスポーツロッタリー事業とeスポーツシーンの繋がりなど、台湾におけるeスポーツ産業の最先端が紹介されました。

SHIBUYA GAMEでは今回のフォーラムを受け、eスポーツ市場において日本の先を歩む台湾について、そしてグローバル市場における日本の立ち位置について、JeSU会長の岡村氏にインタビューを敢行しました。その模様は近日公開予定です。

 

「第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ」の公式ライブ配信は日本時間11月9日(金) 20:00 (現地時間19:00)のオープニングセレモニーより、国際eスポーツ連盟内のTwitchとYouTubeの各チャンネルで放送される予定です。

イベント概要

名称
第10回eスポーツワールドチャンピオンシップ

主催
国際eスポーツ連盟(International Esports Federation)

開催期間
2018年11月9日(金)~11月12日(月)
※デモンストレーション競技は11月12日(月)のみ開催します。

開催地
台湾 高雄市 高雄アリーナ

関連サイト
第10回 eスポーツワールドチャンピオンシップ
Twitch
YouTube

※なお、11月9日(金)~11月11日(日)までは公式種目3タイトルが同時進行となり、同じタイトルでも放送がある試合とない試合がありますので、予めご了承ください。
また、『モンスターストライク』の試合の模様は11月12日(月)19時より、モンスト公式YouTubeチャンネルにて配信します。

モンスト公式YouTubeチャンネル

賞金
– 総額:54,000ドル
– 内訳:
・CS:GO部門: 20,000 ドル (1位: 10,000 ドル, 2位: 6,000 ドル, 3位: 4,000 ドル)
・鉄拳7部門 : 4,000 ドル (1位: 2,000 ドル, 2位: 1,200 ドル, 3位: 800 ドル)
・League of Legends部門: 20,000 ドル (1位: 10,000 ドル, 2位: 6,000 ドル,3位: 4,000 ドル)
※また、各競技タイトルの順位に応じて「国」にポイントが付与されるシステムとなっており、総合ポイント1位の国には10,000 ドルが授与されます。

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