あなたの地域にもあるかも? 全国のeスポーツ団体を一挙紹介

なぜ地方が動き出したのか

2018年5月、2019年の「いきいき茨城ゆめ国体」での文化プログラムにおいて初めて「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」が開催されることが発表された。

また7月には「全国高校eスポーツ選手権」が毎日新聞社主催で開催されるなどの情報が発表されたことを皮切りに、自分たちの住む地域でeスポーツを発展させようとする動きが活発化している。

そのような取り組みの中で起こった事例が「地名+eスポーツ協会」などを名乗る団体の発足だ。同名のSNSアカウントやホームページも散見されるようになった。

また、2019年1月より日本eスポーツ連合(以下、JeSU)が地方支部を開設することを発表した。JeSUとの協力体制を背景として既存の体制・名称を変更する団体も複数存在している。

団体を設立し、シーンを盛り上げようとする動き自体は素晴らしいものだが、これらは任意団体であれば法人登記せずとも結成できることや、ホームページ等が公開されていないケースもあり情報アクセスが難しく、中には不信感を抱いてしまうという声もあるのが現状だ。

そこで本稿では全国のeスポーツ団体の活動内容を明らかにすることを目的に、いくつかピックアップしてまとめる。
本稿執筆後、すでに新たな団体も設立されているため、情報は随時アップデートしていく。

※本記事の情報は2019年2月時点のものとなります。あらかじめご了承ください。

北海道eスポーツ協会


出典:北海道eスポーツ協会 Twitter

2018年10月、北海道でのeスポーツ普及と促進を目指し道内企業の若手経営者や賛同者が中心となり発足した団体。2019年2月には法人化し、北海道新聞社、電通北海道、レパンガ北海道、北海道ハイテクノロジー専門学校、クラウドキュレーション、凸版印刷北海道事業部の6つの企業・教育機関で構成される。

札幌のeスポーツ施設「esports STADIUM SAPPORO」にて『League of Legends』のイベントを行う有志団体へ運営資金をスポンサードするなどプレイヤーの支援活動を行っている。

Twitter:@hokkaidoesports

HP: https://hokkaido-esports.com/

住所:北海道札幌市中央区南2条東2丁目16番地 堀尾ビル

電話番号:011-206-0957

設立月:2018年10月

栃木県eスポーツ協会

出典:栃木県eスポーツ協会 Twitter

2018年11月にtwitterアカウントが開設された。2019年からesports専攻を設立、2020年にはeスポーツ学科を設立する「学校法人TBC学院小山校国際テクニカルデザイン✩自動車学校」が母体となる協会。

栃木県、および北関東地区のeスポーツのインフラ整備に従事し、eスポーツの普及、及び支援活動に勤めていくとしている。

今後、栃木県サッカー協会、栃木県内外の企業と連携していくこと、全国高校eスポーツ選手権への出場や、学生部活動を中心に、コジマ×ビックカメラとeスポーツ大会を行っていく事が発表されるなど、活発な動きを見せている。

Twitter:@TochigieSA

HP: https://www.oyama.ac.jp/

設立月:2018年11月

さいたまeスポーツ協会(旧:浦和eスポーツ協会)

出典:さいたまeスポーツ協会 Twitter

2018年10月にTwitterアカウントが設立され、2019年1月9日に「浦和eスポーツ協会」から「さいたまeスポーツ協会」に改名された。

「すべてのこどもが活躍できる場をつくる」ことを目標に掲げた団体。大会や交流会の運営を通して、たくさんの子どもたちが活躍できる場を作っていきたいとしており、2019年1月末には大宮で『ARMS』の小学生以下大会を実施した。

Twitter:@saitama_esport

代表:きこぴの @kikopino_game

設立月:2018年10月

富山県eスポーツ協会

出典:ToyamaGamersDay/富山県eスポーツ協会 Twitter

2016年9月に設立。堺谷陽平会長は北陸中心にeスポーツ関連の事業を展開していく企業「ZORGE(ゾルゲ)」の代表でもあり、高岡市内にゲーム好きが集まる施設「JOYN」を作った人物でもある。

2016年12月から始まった定期イベント「ToyamaGamersDay」はユニークな趣向を凝らしたものが多く、2017年4月には地酒若鶴酒造の大正蔵でお酒を試飲しながらゲームを楽しめるイベントを開催。

2018年9月には富山テレビ放送と共催し『ウイニングイレブン』、『Shadowverse』、『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』の大会を行った。また、12月に魚津市で開催されたイベントは自治体と連携して行い、地元で開発されたゲームを種目の一つとして採用している。

Twitter:@tgdggwp

HP:http://jespa-toyama.org/

設立月:2016年9月

石川eスポーツ協会

出典:石川eスポーツ協会 Twitter

2018年9月に設立した一般社団法人。初期は「北陸eスポーツ連合」と名乗り、10月に「石川eスポーツ協会」へ変更した。

10月、金沢工業大学にてウェルプレイド所属のプロゲーマーK2選手をゲストに「いしかわeスポーツ&ゲーム交流会」を開き、講演セッションの他『SNKヒロインズ』の大会を行うなどeスポーツ文化を周知させる活動を行っている。

Twitter:@ieg_pr

HP:https://hesu.or.jp/

設立月:2018年9月

長野県eスポーツ協会

出典:長野県eスポーツ協会 Twitter

2018年8月eスポーツに力をいれる各都道府県との交流を促し、チーム能力の向上やプレーヤー育成、また長野県内における地域ブランドへと成長させることを目的とし設立。

9月から12月まで毎月『ストリートファイターⅤ』、『Call of Duty』、『GUILTY GEAR』の大会を行うなどしている。この大会がきっかけとなりeスポーツチーム「Ptarmigan 77 immortals(ターミガン77イモータルズ)」を結成。県内コミュニティの発展に寄与している。

Twitter:@naganoesports

HP: https://nagano-esports.org/

設立月:2018年8月

静岡県eスポーツ連合(旧:静岡県eスポーツ協会)

出典:静岡県eスポーツ連合 Twitter

2018年7月に発足し、2019年1月21日より日本eスポーツ連合の静岡県支部として活動していくことが発表された。

静岡市で2018年11月、eスポーツイベント「Shizuoka Esports Festial vol.1」を開催。『ウイニングイレブン』をメインに『Shadowverse』など他タイトルの体験会などを行った。

また、アプリイ・ネットワークと協力し、県内を盛り上げるスタートアップ事業として2019年5月から6月には格闘ゲーム大会を開催するなど、短期間で精力的に活動している。

Twitter:@shizuokaesports

設立月:2018年7月

大阪府eスポーツ協会

出典:大阪府eスポーツ協会 Twitter

JeSU公認の『ウイニングイレブン』プロゲーマーGENKIモリタ氏が代表。2018年10月Twitterアカウントを作成し初めてツイートした。公式サイトはあるがまだ準備中のようだ。

Twitter:@osaka_esports

HP: https://e-sports-osaka.com/ (準備中)

設立月:2018年10月

高知県eスポーツ協会

出典:高知県eスポーツ協会 Twitter

2018年6月に設立。高知市にあるeスポーツスペース「プリーズ」を主に利用し高知県下の対戦会をまとめてTwitter上で告知しており、2019年3月に「第1回 高知eスポーツチャリティーカップ」を開催予定。

また、大分県eスポーツ協会と『ストリートファイターV』による対抗戦を企画するなど他県eスポーツ協会との交流も行っている。

Twitter:@kochi_esports

HP:https://kochiesports.jimdofree.com/

設立月:2018年6月

福岡eスポーツ協会

出典:福岡eスポーツ協会 Twitter

2018年9月設立。中島賢一会長は福岡市経済観光文化局でゲーム産業振興を担当後、福岡アジア都市研究所調整係長を務め、eスポーツに関する研究・普及活動を行っている人物。

「第一回ももち浜eスポーツ選手権大会」の企画協力や「e-sports MATCH-UP Fukuoka 2018」への共催なども行っている。

また、楽しくeスポーツを行いたいという考えの下、コミュニティ大会を開いてほしい、積極的に活動したいが活動場所や機材が足りない等eスポーツに関する悩みについて、一緒に解決しようとする姿勢を見せている。

eスポーツ活動を楽しく行って頂く上で必要な許諾や権利の問題などに関するセミナー等も積極的に行うように準備を進めているようだ。

Twitter:@esports_fukuoka

HP:http://esports-fukuoka.com/

設立月:2018年9月

北九州eスポーツ協会

出典:北九州eスポーツ協会 Twitter

小倉の有志団体「小倉ストファイ部」のメンバーが任意団体として設立。まだ協会としては表立った活動をしていないが『ストリートファイターV』をメインに盛り上げていきそうだ。

Twitter:@esports_kitaq

代表:小倉の有志団体「小倉ストファイ部」

設立月:2018年9月初ツイート

宮崎県eスポーツ協会

出典:宮崎県eスポーツ協会 Twitter

2018年9月県内のeスポーツ普及を目的に設立。

各種eスポーツの大会やイベントの開催、宮崎県内のゲームプレーヤーたちの活動を支援することで宮崎のゲーム文化の発展に寄与する組織を目指し、将来的にはプロゲーミングチームの創設、プロゲーマーの育成なども視野に入れ活動を続けていくとしている。

11月には宮崎市で『ウイニングイレブン』の対戦会を行った。また、県内で既に存在している有志団体の対戦会に参加し、県内コミュニティの結束を強めようと活動している。

Twitter:@miyazaki_esport

HP:http://www.miyazaki-esports.com/

設立月:2018年9月

大分県eスポーツ連合(旧:大分県eスポーツ協会)

出典:大分県eスポーツ連合 Twitter

2016年8月に設立。『オーバーウォッチ』、『FIFA』、『ストリートファイターV』、『大乱闘スマッシュブラザーズ』、『ウイニングイレブン』、『ハースストーン』、『鉄拳7』、『ドラゴンボール ファイターズ』、『マリオカート』等の様々なタイトルで定期的に対戦会を行ってきた。

2018年7月には『Call of Duty』、『スプラトゥーン』、『レインボーシックス シージ』、『クラッシュロワイヤル』、「ストリーマー部門」でプロを目指すチーム「花天月地」を立ち上げた。

また、県内組織との繋がりも厚く、大分県サッカー協会の後援のもと『ウイニングイレブン』大会を開催。12月にベルサール高田馬場で開かれたゲームイベント「C4 LAN 2018 WINTER」に、公益社団法人ツーリズムおおいた、別府市、県内の複数企業から費用などの協賛を得てブースを展開。県や別府市の観光パンフレットを配るほか、協賛企業の商品を販売した。

Twitter:@Oita_Esports

HP: https://jespaorgoita.wixsite.com/oita-esports

設立月:2016年8月

佐賀県eスポーツ協会

出典:佐賀県eスポーツ協会

2018年11月に設立した佐賀新聞社社長が代表を務める団体。12月24日に『鉄拳7』による賞金大会『初代「勝鳥」争奪 佐賀新聞社杯 第1回eスポーツ大会』を佐賀新聞社主催で開催。

また、同大会には女性限定大会である『女流大会「勝姫」』も開かれ、ゆうゆう選手(@YUYU_FGC)が初代「勝姫」の座に輝いた。

Twitter:@esports_saga

HP: http://esports-saga.com/

設立月:2018年11月

鹿児島県eスポーツ協会

出典:鹿児島県eスポーツ協会 Twitter

2018年9月21日の県議一般質問で2020年開催予定の鹿児島国体において、eスポーツ大会を開催する意向を示した鹿児島県でも11月に協会が設立された。陸続きとなっていないためか、奄美支部とに分かれている。

鹿児島県のeスポーツの普及、発展、環境作り、プレーヤーの活動などの支援などを行っていくとして早速12月にパソコン量販店のアプライド鹿児島店と共同主催で『ストリートファイターⅤ』対戦会を行った。

Twitter:@KG_espo_Assoc

HP: https://www.kagoshima-e-sports.com/

鹿児島県eスポーツ協会 奄美支部 Twitter

設立月:2018年11月

沖縄県eスポーツ協会

出典:沖縄県eスポーツ協会 Twitter

代表の松永越氏は2018年7月に琉球フットボールクラブと連携し、格闘ゲームをメインに活躍するKYAMEI選手(@hir0yuk1)を擁するeスポーツチーム「FC琉球」を発足させた人物。

早速2019年1月18日、19日に行われる「沖縄県IT津梁まつり」において『ウイニングイレブン』のイベントが開催された。また4月から県内で年間リーグを開催する計画も進んでいる。

Twitter:@OkinawaEsports

設立月:2018年12月

 

まとめ

調べを進めていくと、富山県と大分県を除くどの団体も、設立からそれほど時間が経っていないものばかりで、この2県が地域からeスポーツを盛り上げるモデルとして先行していると言えるだろう。

設立のきっかけとしては地元有志が立ち上げた団体、プロを経験した選手が立ち上げた団体、地元青年会議所のメンバーが集まった団体、法人が母体となった団体など様々だ。

また、eスポーツ協会などと名乗ってはいるものの、eスポーツの枠にとらわれすぎることなく、ゲームはゲームとして楽しむ視点も大切と考えているところも多い。

私見ではあるがこれから地方団体に求められる役割は大きいと感じる。eスポーツの裾野を広げるためにはプロゲーマーを育成することだけでなく、地域コミュニティの活性化が必要だ。

地域コミュニティは彼らが愛するゲームやそのシーンを盛り上げるため、多大な時間を費やしてイベントを開催している。そのようなコミュニティへの支援も、地方eスポーツ団体の大切な役割になってくる。

大会を開催するために必要な、パブリッシャー(ゲームメーカー)との折衝や告知・賞品提供やその調達などがそれに当たるだろう。

産学連携のための橋渡しとしての役割も重要だ。例えば「全国高校eスポーツ選手権」に参加するために、地域の高校や高等専門学校といった教育機関からeスポーツ部設立の相談を受けること、地域でのイベント開催にあたって地元企業からの支援を受けること、さらに各地域の協会同士の対抗戦企画など、様々に発展する可能性に溢れている。もちろん、それに付随する課題も山積しているだろうが、それぞれと連携を強化していくことができれば、地方創生の強力な武器となるはずだ。

引き続き、今後の動向に期待したい。

はとぶん

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大学時代友人と始めた2D格闘ゲームでeスポーツの存在とプレイヤーの魅力に気づいた素人ゲーマー。  最近はeスポーツを絡めた地方の動向に注目している。

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