Valveが放つ新作カードゲーム『Artifact』の魅力とは

出典:game savvy

Artifact』は、2018年11月29日(木)に正式リリースされたValveの新作デジタルカードゲーム(以下DCG)です。Valve開発のゲームとしては『Dota2』以降初、5年ぶりの新作となります。

『Artifact』は、MOBAとして人気を博す前述の『Dota2』の世界観を元にしたDCGで、ルールの開発には、元祖カードゲーム『マジック・ザ・ギャザリング』(以下、MTG)の生みの親であるリチャード・ガーフィールド氏が携わっています。

従来のDCGとは対照的な、深い戦略性

『Artifact』の最も特徴的な部分の一つは、そのボードにあります。

『Artifact』のボードには、『Dota2』同様3つのレーンがあります。これら3つのレーンは独立しており、それぞれの戦闘ゾーン、そしてタワーがあります。

プレイヤーの勝利条件は、敵の3つのタワーの内2つを破壊することです。『Dota2』では、プレイヤー達が協力し、各レーンを制圧するチームワークが求められますが、『Artifact』ではプレイヤーが一人で3つのレーンをコントロールしなければなりません。

リソースの管理が勝利の鍵となる

『Artifact』で最も重要と言えるのは、リソースの管理です。

『Artifact』では、独立したレーンが3つありながら、プレイヤーの手札は共通です。従来のDCGで求められる手札管理は、各カードを早期にプレイするか、後半にプレイするか、の判断のみでした。

そのため多くの場合、マナを効率よく使い切る“テンポ”を重視したプレイが最適解とされており、手札の引き運やデッキの相性によって戦況が左右されやすい傾向がありました。

『Artifact』では、これらの判断に加え、手札をどのレーンで消費するかという判断が加わります。

限られたリソースの中で行われる駆け引き

例えば、相手プレイヤーがレーン1に多くリソースを消費している際、自分もそのレーンに手札を使うのか、それとも他レーンに集中するのか駆け引きが生まれます。

自分もレーン1にリソースを割いた場合、そのレーンを勝つことができれば自陣に大きなリターンとなる反面、負けてしまった場合のリスクも大きくなります。

自分が別レーンにリソースを割く判断をした場合、レーン1でリソースを無駄にするリスクが無くなり、駆け引きが別レーンに持ち越されます。

これらの駆け引きは、ポーカーにおけるレイズ・コール・フォールドの駆け引きと似ていると言えます。このように、明確な最適解よりは、相手との駆け引きが戦況を左右するため、従来のDCGと比べ深い戦略性が生まれます。

戦略の幅を広げるヒーローの存在

デッキ構築の側面から見た時、特筆すべきなのは「ヒーロー」の存在です。

ヒーローは『Dota2』ではプレイヤーのコントロールするキャラクターですが、『Artifact』でのヒーローを単なるカードではなく、デッキの核となる重要な存在です。

『Artifact』のデッキは、プレイヤーが選ぶ5体のヒーローを軸に構築されます。

デッキの「色」を決めるヒーローの役割

現状48種類が実装されているヒーローですが、ヒーローにはそれぞれ、固有アビリティと固有カードが付随します。

また、ヒーローは『MTG』における土地のような役割も果たします。『Artifact』のカードには、赤・青・黒・緑の4色があり、それぞれの色のカードには異なった特徴があります。

そしてカードをプレイするには、マナの他に、対応した色のヒーローがボードに存在する必要があります。
例えば赤の呪文をプレイする際、ボードには赤のヒーローが存在している必要があります。

したがって、どのヒーローを選択するかが、デッキの方向性を大きく左右します。

最も重要と言われるヒーローの配置

ヒーローは手札とは別に運用されます。

ヒーローにはマナコストがなく、プレイヤーはターン終了後の「配置フェイズ」でどのレーンにヒーローを配置するか決定します。

この時、ボードの戦況を見極めるだけでなく、相手の配置を読んで、有利なヒーロー相性に持ち込むことが重要になります。

ヒーローはキルされてから再配置の間に1ラウンドのクールダウンがあり、またレーン間の移動手段も限られているため、配置の駆け引きが戦況を左右します。

まとめ

『Artifact』はお世辞にも手軽なゲームとは言い難く、万人向けのゲームではありませんが、相手プレイヤーとのじっくりとした駆け引きを楽しみたいプレイヤーには理想的なDCGに仕上がっています。

課金モデルとしては、発売前から言われていた通り、継続的な課金が必要なゲームです。基本プレイが無料でないのに関わらず、エキスパートモードをプレイするのに有料のチケットが必要なのは難点と言えます。

しかしコミュニティマーケットで、従来のカードゲームのようなシングルカードの取引が可能なので、他のDCGよりはカードを揃えやすく、コミュニティでは3万5千円程度の投資で、初期セットのカードが全て揃うとされています。

資金面にある程度余裕があり、新しくやり込むゲームを探しているゲーマーは、一度『Artifact』を試してはいかがでしょうか。

 

関連リンク
Artifact公式サイト

スサキリョウタ

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ウメハラ選手の動画を見て格闘ゲームを始めたウメ信者。現行のゲームではストV/鉄拳7/DBFZをプレイ中。色々やるせいでどれも上達しないが、ガチ動画勢。格闘ゲーム以外では、ハースストーンとFPSを少々。英語での対応可能。「国内外の格ゲーe-sportsシーンを伝えていきたいと思っています!」

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