日本人が今まで見たことのない景色をみせてやる。Team MVP Japan 代表 竹田“Buddha”恒昭が切り拓く国内eスポーツの未来

国内eスポーツシーンの黎明期を知る男。現在の日本eスポーツ連合(JeSU)の前身でもある日本eスポーツ協会設立準備委員会の創立メンバーでもあった竹田”Buddha”恒昭氏だ。
eスポーツという言葉が「新語・流行語大賞」にノミネートされた昨年、2018年から遡ること13年。まだ殆どの日本国民がそのような言葉を耳にしたこともない、そんな頃に竹田氏は自ら設立した「株式会社PSYMIN/才民」を通じて、当時国内で『Counter-Strike1.6』(以下、CS)の日本トップチームであった「4dimensioN」とマネジメント契約を締結。日本初のプロeスポーツチームである「4dN.psymin」を誕生させた。

その後、近年eスポーツ関連では表立った露出のなかった竹田氏が、2018年11月26日(月)、韓国の強豪プロゲーミングチーム「Team MVP」とともに「Team MVP Japan」を設立、その代表として日本での展開を拡大していくと突如発表。「4dN.psymin」を知る往年のファンや業界関係者の度肝を抜いた。

竹田氏とは一体どのような人物なのか。インタビューを通じて、彼のこれまでのeスポーツへの取り組みと、「Team MVP Japan」の運営を通じて描く戦略の一旦を垣間見ることができた。世界を見据え、圧倒的な突破力でシーンを切り拓く竹田氏の思惑に迫る。

 

——本日は宜しくお願い致します。まずは簡単に竹田さんがこれまでやってきたeスポーツに関する取り組みを教えていただけますか?

竹田 宜しくお願いします。元々僕はプレイヤーとして活動していました。『Counter-Strike1.6』(以下、CS)、『StarCraft』、『World of Warcraft』を中心にプレイしていました。大学生時代の頃ですね。最終的なメインゲームは『CS』です。
当時のeスポーツは今とは全然違った世界でした。僕は当時からeスポーツという言葉を発信してましたけど、メディアではほとんど取り扱われることが無かった時代です。

そういった時代背景の中、4dimensioN(以下、4dN)というチームが『CS』で頑張っていて、自分達で200万円貯めて海外遠征へ行く、ということをやっていました。でもそれだと物理的に限界があるじゃないですか。大きな大会が開かれるごとにまたお金を貯めて遠征に行くの?という風になってくる。実力はあるのに、です。そこがジレンマになっていました。

それで自然な流れでスポンサーとのコミュニケーションや資金集め、チームマネジメントといった部分を一緒にやってみようかというお話になり、僕が「PSYMIN/才民」という会社を立ち上げて、4dN.psyminっていうチームができたんです。2005年のことです。

――PSYMIN/才民という会社はチームをマネジメントするために設立されたということですか?

竹田 主にはそうですね。他にやってたこともありましたけど、基本的にはチームマネジメントです。日本初のeスポーツチームマネジメントに特化した会社だったと思っています。
そういったシステム・環境を当時作れたというのは良かったですが、ただまあ早すぎたっていうのはありますよね。今これだけ業界が盛り上がってる中で僕があのチームを持ってたら……そんなこと考えても意味はないんですけど、どうしてもどうしても頭によぎってしまいます。

――4dN.psyminがどういうチームだったのかご紹介いただけますか?

竹田 まず当時ゲーミングデバイスメーカーのRazerが日本市場に入るための入口を探していました。初めて東京ゲームショーにブースを出展するというタイミングだったんです。そこで4dNとRazerを繋げることで4dN.psyminというプロゲーミングチームが出来上がりました。

4dNは日本のチームとしてはかなり強かった。国内ではもちろん負けなしのチームでしたので、目指すべき方向性は主に海外が中心となっていました。
当時『CS』の世界大会の予選というのは年に4回ほどあって、そこにはもちろん積極的に参加していました。ただそれだけだとプロの活動としてやっていくにはどうしても足りなくなってきます。なので世界大会の予選が無い期間は、韓国の大会に参加するようにしていました。国内では同等の練習相手もなかなか確保できなかったのですが、そういった場ではほぼ同等の実力を持つチームと試合を組むことが出来るというわけです。

僕は日本はもっと国際交流をしていくべきだと考えています。eスポーツというジャンルでは海外が何年も先を行っています。チームの強さも別格です。皆そのことは自覚していたので、4dNでは当時からずっとそういった部分(海外との交流)に注力していました。
あと個人的な話をしますと、僕自身ずっとアメリカに住んでいた経験があるんですね。その現地生活においてアメリカのeスポーツを肌で感じていました。そういった先進的かつ根強いeスポーツ文化を、日本へ持っていったらどうなるのかなと。そういう興味は強かったです。

——ちなみに竹田さんが今まで携わってきたイベントって何かありますか?

竹田 僕ってそういうキャラじゃないんですよ。あくまでプレイヤーサイド。イベント自体はほとんどやってないですよ。Detonation Focus Me(DFM)の原形も元は僕のチームでしたし。基本的にはチーム運営です。何をやってもチームがメインです。
元からスポーツが好きっていうのもあって、eスポーツのチーム運営とスポーツのチーム運営って似てると僕は思っています。もちろん他のスポーツのやり方をそのまま持ってくるのは難しいですが、良いとこどりは出来ると思うんです。例えばファンサービスとか。

——チーム運営における竹田さんの”こだわり”はありますか?

竹田 世界に挑戦することです。国内で活躍することに意味がないとは言いませんけど、もっと上を見るべきだと思ってるんですよね。4dNの時に「いけそう」っていう手応えは感じとれたので、Team MVPでは日本のチームが今まで見たことのないような景色も見せたいと思っています。

Team MVP Japan、その設立の経緯とは
前のページ
1
2
3
次のページ

シブゲー編集部

プロフィールを見る

シブヤの片隅からゲームのことを。シブヤの片隅から、ニュースやキーマンへのインタビュー、イベントレポートを中心に、ディープでエッジの効いたeスポーツ関連情報を発信します。

あわせて読みたい

KEYWORD

キーワードから関連記事を探す

RANKING

人気の記事

  • DAILY
  • WEEKLY
  • MONTHLY

GAMES

注目ゲームから探す

ドラゴンクエストライバルズ

PUBG

Shadowverse

スプラトゥーン2

League of Legends

ストリートファイターⅤ

Hearthstone

Overwatch

PICKUP POSTS

編集部のおすすめ記事

TREND KEYWORD

注目キーワードから探す

LATEST

新着記事

すべての記事を見る