PAGE: 4 / 4

【PUBG選手インタビュー】SunSister Suicider’s所属 Sabrac「自分が選手をしている限りは、国内でトップを勝ち取り続けたい」

国内で自分たちより強いチームは、現時点では存在しない

――PWIの結果で、トップ3チームのポイント内訳(※)の違いも印象的でした。順位ポイントを着実に重ねた「SunSister Suicider’s」とは対照的に、「Crest Gaming Xanadu(CGX)」は、その内訳がほぼキルポイントという。

※「SunSister Suicider’s」は、2度のドン勝で22キル38ポイントを獲得し優勝。「OP GAMING Hunters」が、23キル33ポイントで2位。「Crest Gaming Xanadu」は、27キル29ポイントで3位となった。

「CGX」はキル重視のルールになって、さらに強くなったなとは感じていました。攻めやすい場面でしっかり攻めて、勝ち取っているのかなと。自分たちとは真逆の戦い方を序盤からしている印象があります。

大会本番の試合では、弱気になったら負けなんですよね。そういう意味で、ああいう覚悟を決めて攻められるチームというのは脅威なので、結果が出ているんだと思います。

――「CGX」は、やはり意識するチームですか? 現状では、国内の2トップというイメージも強いかと思います。

意識しますね、やっぱり強いと思います。負ける気は全然しないですけど、他のチームに比べて強いなという意識はあります。

――負ける気はしない、という自信の裏付けはどんなところにありますか? 例えば、チームとしてこういう部分で勝っているから、とか。

全部です。

――それを言い切れるのはすごいですね……!

今までの大会実績や練習試合の結果を含めて考えても、負けているところは1つもないと思っているので。国内で僕たちより強いチームは、現時点ではいないと思っています。

楽しみに見てくれるファンの存在に気づくように

――今ではその強さが人気にも繋がり、PWIのファンミーティングでは時間内に対応しきれないほどの行列ができていました。

自分なんかにファンはつかないと思っていたんです。特に配信やファンサービスを熱心にするわけでもなく、ただ大会でいかに勝つかばかりを考えていただけだったので。たくさんファンがいるプレイヤーは遠い存在で、自分がなれるようなものではないと思っていました。

いつの間にか応援してくれる人が増えていて、楽しみに見てくれる人がいるんだと今更気づき始めたというか。最近になってやっと、応援してくれる人と話したりするのも楽しいなと思うようになってきました。

もともと自分の部屋が大好きで、外や人前に出たくないからゲームをやっていたのに、真逆になったのはちょっと驚きでしたね。

――選手として活動するうちに、変化してきた部分もたくさんあったんですね。

環境にもとても恵まれていると思います。昔から自分のやりたいことを自由にやらせてくれる家族がいて、一緒に戦ってくれるチームの仲間や関係者の人たちがいて、チームが違っても仲良く遊んでくれる選手たちもいて。いつも楽しく過ごせる友人たちも、僕にとってすごく大きな存在です。

その上でさらに、こんな自分のことを応援してくれるファンの方々がいたりして、本当にありがたいなと感じることが多くなりました。こうしてゲームの競技シーンが盛り上がってきた時代に、選手として活動できていること自体も、すごく恵まれているなと感じます。

世界に向けて、まずはアジアでどれだけ戦えるか

――国内でトップのチームとなれば、やはり次に見据えているのは世界ということになりますよね。

今の段階では、次はアジアでどれだけ戦えるかだと思っています。世界も当然目指してはいますが、まだそこで十分な結果が出るとはまったく思っていないので。

1月と2月に控えているアジア大会も、もちろん勝ちにいく気でいるんですけど、重要なのは今後の世界大会に向けたステップアップにどれだけ繋げられるかだと考えています。

――1月はマカオで開催されるPAI、2月にはタイ・バンコクで開催されるPredator Leagueと続きますが、それぞれの大会で目指している目標はありますか?

PAIは慣れていないPKLルールでの大会なので、僕としては総合トップ10以内に入ることをまずは最低ラインとして目指しています。Predator Leagueは、戦い慣れていて自分としても好みのルールなので、総合トップ8以内に入ることを目指したいと思っています。

もちろんどちらの大会も勝つ気持ちで挑むことには違いないんですが、現実的に考えて「優勝します」と言える実力ではないので。本番でしか得られない経験もありますし、次に繋がるような収穫のある試合をしたいと思っています。

――これまでの海外大会での日本チームの結果を踏まえると、出場チームの半数以上の総合順位に入るだけでも十分に大きな一歩だと言えますよね。

そう思います。これまで海外大会で日本チームが良い成績を取れたのは、最初に開催された2017年のアジア大会だけなんですよね。海外大会ではあの時以来、ずっとドン勝も取れていないので取りたいです。

今回のアジア大会でドン勝が取れたら、自分たちが成長できた証でもあると思いますし、観ている人たちにも、日本チームが海外大会で戦えるようになってきたんだと感じてもらえるかなと。まだまだ差は大きいですが、やられるばかりでなく少しでも戦えるところを見せられたらと思います。

自分が選手をやっている間は、国内でトップを取り続けたい

――それでは最後に、目標と夢についてお聞きしたいと思います。改めて、Sabracさんの今の目標から教えてください。

まずはとにかく日本で勝ち続けることですね。自分が選手をやっているうちは、国内でトップを取り続けたいというのが目標です。

――さらに、その先に叶えたい夢があれば教えてください。

直近の目標ばかりで、その先はあまり考えていないです。ただ、病気になって手術した時に結構考えたんですよね、これからどうやって生きていこうって。その時にゲームがあったから、人生の楽しみが1つ増えたというか。ゲームに救われたなと思っていて。

ゲームの趣味ができて、生きる活力になったんですよね。あのまま、ただ絶望していても何もなかったけど、自分の生き方に合った楽しみを見つけられて、また生きるのが楽しいなって思えるようになったことが大きかった。

そういう意味で、どこまで人生を満足に楽しめるか、みたいなところだと思っていて。今はゲームをやっていて本当に楽しいので、自分の人生で満足のできる最大限まで、ゲームを含めたいろんな趣味を楽しみ尽くす、というのが夢かなと思います。

――トップを走り続ける姿を今後も楽しみにしています。Sabracさん、本日はありがとうございました!

関連リンク

Sabrac選手 TwitterTwitch
PUBG JAPAN SERIES 公式サイト
PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019 公式サイト


前のページ
1
2
3
4
次のページ

綾本 ゆかり

プロフィールを見る

ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、イベントレポートやインタビューを中心に取材記事を執筆します。

あわせて読みたい

NEW

KEYWORD

キーワードから関連記事を探す

RANKING

人気の記事

  • DAILY
  • WEEKLY
  • MONTHLY

GAMES

注目ゲームから探す

ドラゴンクエストライバルズ

PUBG

Shadowverse

スプラトゥーン2

League of Legends

ストリートファイターⅤ

Hearthstone

Overwatch

PICKUP POSTS

編集部のおすすめ記事

TREND KEYWORD

注目キーワードから探す

LATEST

新着記事

NEW
NEW
NEW
NEW
NEW
すべての記事を見る