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「大人」に訴え続けるeスポーツ業界アナリスト 但木一真が数字にこだわる理由【前編】

「ゲーム」から「eスポーツ」へ

――今は、但木さんと言えば、完全に「eスポーツの人」という風に見えていると思います。

但木 そうですよね(笑)。でも、それだけeスポーツに力を入れているのは確かです。

――なぜeスポーツなのですか?

但木 先ほどのGzブレインの続きになりますが、ゲームの会社なので、ゲーム業界で「BtoB」のマーケティング向けの発信をしていこうとなったんです。その流れもあって、2016年の少し前から会社として「eスポーツ」業界に注目していました。

世界ではもう20年以上前からeスポーツが流行っている国もありますが、日本ではまだ未発達でした。とはいえ日本にはゲーム好きのプレイヤーもたくさんいますし、ゲーム実況の文化もあります。そういった「ゲームが好き」という素地がある日本なので、ゲームを競技にするeスポーツと呼ばれるジャンルが流行る可能性は大きいのではないかと、ずっと注目していたんです。

Gzブレインは年に2回セミナーを開いていて、ゲーム業界の半年を振り返りと、これからの予想を話していました。そこで頻繁にeスポーツを議題として取り上げるようになります。

それがきっかけとなり、会社の方向性に合わせる中で、私としてもeスポーツについて色々調べていくようになっていき、だんだんeスポーツの領域に入っていったと自覚しています。なので本格的にeスポーツについて調べ始めたのもその頃からなんです。

――但木さんって海外の事情にも詳しいじゃないですか。もしかして学生時代、留学などされていたりしましたか?

但木 はい、大学がアメリカでした。

――アメリカにいる時代にeスポーツに触れる機会や、エンタメ大好きな但木さんとして何か気になった瞬間とかって、当時はまだそんなになかったですか?

但木 いえ、ありましたね。私の出身がアメリカ・ペンシルバニア州にあるテンプル大学なのですが、大学にゲーム好きが集まる場所があったんです。

そこにたくさんゲーム機が置いてあって、特に『ストリートファイター』『大乱闘スマッシュブラザーズ』をみんなでやっていました。

――へえ〜、面白い!

但木 日本人以外がこんなにゲームをやるんだ、ってことを私はあまり意識していなかったので、その部室に入った時すごくびっくりしたんですけど。アジア系のアメリカ人の学生が多かったなって印象はあります。しかもみんなすごい上手い。ゲームで盛り上がっているのはそこでよくわかりましたね。

――学生時代には「eスポーツ」という言葉を意識されていなかったかもしれませんが、それがシーンに触れた最初の原体験になったのでしょうか?

但木 だと思います。その時は、eスポーツと呼ばれるシーンがあることもまだ知らなかったですし、日本以外でこれだけ日本のゲームに熱中してる人がいることも知らなかったので、非常に面白い体験だったなと記憶しています。それが、2006年とか2007年くらいのことです。

――なるほど。その頃だと、日本で言うところの黎明期(れいめいき)をちょっと過ぎた辺りでしょうか?

但木 そうですね。日本でも格闘ゲーマーの方々の名前が徐々に世の中に出てきたくらいですかね。

拡大するeスポーツ国内市場
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みどりむしタマコ

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映画をこよなく愛するひきこもりライター。オンラインゲームの時代に乗り遅れてしまったが、じわじわとオンラインの波に乗っては胸を躍らせている。新参者の視点から見る、eスポーツの世界のおもしろい発見をお届けします。

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