【PUBG選手インタビュー】SunSister Suicider’s所属 gabha「日本で一番のメンバーが揃っているから、足りないところは自分が埋めればいい」

2019年2月15日(金)から17日(日)にかけて、タイ・バンコクにて『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の国際大会「Predator League 2019」のグランドファイナルが開催され、日本からは予選を勝ち抜いた「SunSister Suicider’s」が出場します。

これまで国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)で複数のPhase優勝を果たし、Season2でも活躍が期待されるトップチーム「SunSister Suicider’s」。

本記事では、CrazySam選手Sabrac選手へのインタビューに続き、チームを支えるオールラウンドプレイヤーのgabha選手に、1万字を超えるロングインタビューを行いました。

”欠点がない”と評されるgabha選手のプレイスタイルはどのように生まれたのか。そして、お互いへの尊敬と信頼で結び付く4人のチーム像をさらに深掘っていきます。

ゲームを本気でやってきたのは、ここ2~3年の期間

――まず最初に、gabhaさんのプレイヤー名の由来から教えていただけますか?

普通では読めないような名前にしたいと思って、調べて出てきた言葉の1つがgabhaだったんです。アイルランド語で鍛冶屋という意味の単語なんですけど、本当の読み方は”ゴウ”らしくて。でも、これで”ガブハ”と読めばいいなと思って、2~3年くらい前からこの名前を使っています。

――gabhaさんのゲームとの出会いや、これまでのゲーム歴を教えてください。

幼稚園の頃、5歳の誕生日に『マリオカート64』を買ってもらったり、それくらい昔からゲームには触れていました。小学6年生くらいの時にオンラインRPGの『チョコットランド』でPCゲームをやるようになって、中学の時に友達に誘われた『サドンアタック』でFPSゲームにハマりました。

――ということは、FPSゲーム歴は中学の頃からなんですね。

いや、でもずっと続けていたわけではないんです。高校に入ってからは部活が忙しくて、数ヶ月に1回ログインする程度でした。

――ちなみに、部活は何をやっていたんですか?

高校はバスケ部でキャプテンをやっていました。本格的にゲームをやり始めたのは、大学に入ってからですね。

――スポーツをやっていたことが、ゲームにも活きていると感じることはありますか?

あると思います。例えば『PUBG』で、画面の中央を集中して見る人が多いと思うんですけど、自分は真ん中を見ながら、まわりも間接的に見て索敵しています。そういう部分は、ボールを集中して追いつつも、周囲の状況を捉えるスポーツの感覚が活きているんじゃないかと思いますね。

バスケは味方との声掛けも多いので、試合中の情報を整理する力にも繋がっているかなと。あとは、なにより負けず嫌いになったのが一番だと思います。試合後にどうすれば良かったかとか、そういったことも常に考えていました。

――大学に入ってゲームを本格的に始めたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか。

ずっと自分のPCが欲しかったので、大学に入ってからバイトをしてお金を貯めて買ったんです。それ以来、かなりゲームをやり込むようになりました。その時に買ったPCが、ちゃんと『PUBG』もプレイできるスペックだったので、妥協しないで良いPCを買っておいてよかったなって(笑)。

――『PUBG』を始めるまで、その他にどんなタイトルをプレイしていましたか?

『H1Z1』や『オーバーウォッチ』もプレイしていたんですが、基本的に友達とわいわいしながらだったので、中堅くらいのレベルでずっとやっていました。

ただ、『PUBG』を始めた時に「DONCUP」を見て、こういう大会に出て勝ちたいなと思うようになって。その頃から、チームに入って活動してみたいと考えるようになりました。

――お話をうかがっていると、意外にもゲームをやってきた期間はそれほど長くないですね。

そうですね。自分がゲームを本気でやってきた期間は、ここ2~3年の間に詰まっています。

わずか半年で”配信を見る側”から、海外大会に出場する選手へ

――『PUBG』をプレイし始めたきっかけについて教えてください。

もともと「DeToNator」のストリーマーStylishNoobさんの配信を見て、面白いゲームだなと思っていて。今度Steamのセールがきたら買おう、くらいに考えていたんです。

そしたら、「DeToNator」のストリーマー4人が「DONCUP」のSQUAD大会に出場しているのを見て、「これは今すぐ買わないと乗り遅れる!」と思って(笑)。それが2017年の5月後半だったと思います。

――最初は、『PUBG』の配信を見る側だったんですね。

完全に見る側から入りましたね。見て満足している時もありました。配信を見て「今日はこれでいいや」みたいな。

――でも、その半年後には選手としてアジア大会(※)に出場することになったわけですよね。かなりの急展開ですが、半年の間にいったい何があったんでしょうか?

※2017年11月に韓国・釜山にて開催された「PUBG ASIA INVITATIONAL at G-STAR 2017」。日本予選でトップ4に入ったチームが出場権を獲得し、gabha選手は「SunSister Unknown」のメンバーとして出場した。

その半年は、基本的にSOLOでプレイしていたんですが、気づいたらキルランキングが結構上がってきて。どうせなら上位に名前を載せてやろうと、ひたすら激戦区に降り続けて、アジアサーバーだった当時のキルランキングでトップ10に入りました。そこで満足して、それ以降もう上げることはなかったんですけど(笑)。

大会は、SOLOとDUOの「DONCUP」に何度か出ました。DUOは目立った成績ではなかったんですが、SOLOは1,000人くらい参加した大規模な大会で、予選1位になったんです。

それで、ここまできたら今すぐどこかのチームに入りたいなと。チームから募集が出始めたら片っ端から応募しようと考えていたら、最初に募集を始めたのが「SunSister」だったので、その日に速攻で応募しました。

――募集が開始された日に応募とは、良いエピソードですね!

それが2017年9月です。完全にスタートダッシュは切ってましたね(笑)。

――チームへの応募も初めてだったと思いますが、トライアウトを受けた時の手応えはありましたか?

トライアウトでは3連続でドン勝を取ったので、これは受かっただろうという手応えはありました。ただ、その時もSabracのオーダーだったんですが、最初に車を確保して安全なところで物資を漁るというムーブを初めてやって。

それまでずっと激戦区に降りていたので、車が湧く場所すら知らなくて「とりあえずガレージに降りてみるか」っていう(笑)。着いていくしかなかったので、変な動きをしていたんじゃないかという不安はありました。

――トライアウトを無事通過できたのは、やはり激戦区に降り続けていた成果だったのでしょうか。

それもあると思いますが、配信をよく見ていたので、それもこのゲームでの戦い方を理解することに繋がっていたのかなと。配信で聞いたことを取り入れてみて、これは上手くいくなと思った動きを参考にしていました。

――その翌月には、アジア大会の日本予選にあたる「PUBG JAPAN CHAMPIONSHIP」に出場し、「SunSister Unknown」として総合3位を獲得しています。

チームに入った当初、「DONCUP」への出場から活動が始まると思っていたんですけど、メンバー募集を締め切る前に開催が発表されて、いきなりこんな大きな大会に出るのか、という気持ちでした。

あの大会は、SOLOの試合でドン勝を取ったんです。自分以外のメンバーも、SOLOの成績が良くて。SOLOとSQUADの総合成績で決まる大会だったので、予選を通過できました。

SQUADは上手くいかなかったので、その後の1週間は大変でしたね。どうしたら勝てるかを4人で話し合って、野良(※)で試してみて……という感じでした。

※カスタムマッチをもちいたスクリム(練習試合)ではなく、通常マッチでプレイすること。

――当時はまだ国内でスクリムが開催されていなかったので、野良で試行錯誤するしかなかったんですね。

ただ、あの時はアジアサーバーだったので、野良でも高レート帯では韓国の有名な選手たちともマッチする状況ではありました。出場が決まってからは、韓国チーム側から声を掛けてもらって、アジア大会に出場するチーム向けのスクリムに参加したりもしていました。

――そして、選手としての活動歴わずか2ヶ月ほどで、アジア大会でドン勝を取って帰ってきたと。

海外に行くこと自体が人生で初だったので、もう本当に夢のような経験でしたね。

自分のやりたいように動いて、たどり着いたのが今の動き
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綾本 ゆかり

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ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、イベントレポートやインタビューを中心に取材記事を執筆します。

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