規格外のLJL新規チーム「AXIZ」が持つ “強み” とは何か?オーナー小林 大祐に問う

2019年に『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)の日本プロリーグ「League of Legends Japan League(以下LJL)」に参加したAXIZ。

「LJL」としては完全新規チーム、現場の選手は日本人のみ、日本テレビという大企業のグループ。多くの面で「規格外」と言えるAXIZだが、2周目には強豪USGを打ち破るなど、着実にその実力を伸ばしつつある。

AXIZならではの強みとは何か、AXIZは「LJL」でどのような活躍を見せてくれるのか。今回はAXIZの運営企業であるAX Entertainment Inc. の代表取締役、小林 大祐氏に話をうかがった。

社員のゲームへの愛情によって実現した日本テレビのeスポーツ事業

――本日はお時間いただきありがとうざいます。まず小林さんがAXIZのオーナーに就任した経緯をお聞かせいただけますか。

前職のグリー社でGREE Platformの立ち上げに携わった後に海外展開を推進していましたが、日本テレビに5年前に転職して以来、日本テレビにおける新規事業開発や戦略的投資(ベンチャー投資やM&A)の担当者を務めていました。
最初は、eスポーツの事業提案を受け付けて提案者を支援する立場だったんですが、趣味や性格に合ったのか、どんどん引き込まれて、最終的にAXIZのオーナーに就任しました。

――グリー社から日本テレビの新規事業開発、そしてeスポーツですか。話をうかがうだけでも小林さんの強いチャレンジ精神を感じます。日本テレビがeスポーツ事業を始めた経緯もお聞かせいただけますか。

日本テレビでは社員が新規事業を提案できる制度があり、その中でゲームが好き社員が集まってeスポーツ事業を立ち上げたいと提案して実現しました。
日本テレビの中でも、「若者のテレビ離れが進んでおり、テレビから脱却したビジネスを模索しなければいけない」という危機感があり、若者に支持され、またインターネットに強く根付いた点からも、eスポーツ事業を前向きに評価してもらえました。

――なるほど、マスコミが新しいメディア事業を推進する上で、ウェブ環境と相性の良いeスポーツは確かに有効だと思います。ですが、数あるeスポーツタイトルの中から『LoL』、そしてそのプロリーグである「LJL」を選んだ理由は何でしょうか。

「LJL」を選んだのは、『LoL』のプレイ人口の世界的な広がりだけでなく、国内外において最も観戦者層の多いタイトルの一つであること、長年にわたって運営されている伝統的なリーグであることが理由になっています。とはいえ、チームを運営している我々事業提案者の中に、LoL/LJL好きがいたからこその提案であり、リーグ参戦に向けた推進力になったことも、また事実です。

実は我々日本テレビがeスポーツチームを立ち上げるにあたって、最初から「LJL」に参戦したいと思っていました。事業計画の段階でも、AXIZが「LJL」に参戦することを盛り込んでいましたが、現実には参入の手掛かりがありませんでしたので、11月の新規チーム募集という機会が得られたことは、大変幸運なことでした。

――「LJL」に参入したのは市場の規模、公募という偶然、日本テレビの『LoL』と「LJL」への愛情から実現したのですね。ですが11月の公募から決定から、1月のリーグ開催までの期間は極めて限られていたと思いますが、やはり苦労されたのでしょうか。

簡単ではなかったですね。初参戦ということもあり、選手やコーチを集めるのも、彼らを住まわせるゲーミングハウスを手配するのも、全部1からの試みです。なるべく選手が練習できる環境を早く用意したかったのですが、結局全て揃ったのは最初の試合が始まる2日前でした。

――初戦はかなり苦戦しているように見られましたが、やはり準備期間の短さもあったと。

そうですね。ほとんどぶっつけ本番だったので選手も緊張していたと思います。ただし、試合終了後はすぐチームでミーティングを行い、修正点を洗い出しました。選手も必死に練習してくれていますし、試合ごとにチームの成長を実感しています。

――確かに、完全新規のチームが長年リーグでしのぎを削ってきたベテラン相手に勝利するのは極めて困難だと思います。小林さんやAXIZは、彼ら強豪を突破するために、具体的にどのような戦略をお持ちですか?

『LoL』は個人のハンドスキルも重要ですが、リーグ戦においては、個人そしてチームの置かれた局面毎の判断と、先のアクションに向けたコミュニケーションが非常に重要な要素を占めます。
そういった部分は「LJL」における試合経験を重ねて判断力を上げていくこと、またチームとしての練習を重ねて連携を高めていくことで、どんどん強くなれると考えています。そしてその為に、AXIZはコーチを2名配置しています。2人ともそれぞれプロ選手の経験があり、また前チームの「AKIHABARA ENCOUNT」でチームを纏め指導してきた経験者達なので、期待していましたし、実際頑張ってくれています。

――今はまだ拙い部分はあれど、これから積み重ねていく経験と、2人コーチ体制によるフィードバックによってどんどん改善していくわけですね。

上り坂を駆け上がるAXIZ。核となる選手達に迫る。
前のページ
1
2
次のページ

J1N1

プロフィールを見る

個人ゲームメディア「ゲーマー日日新聞」でゲームの批評とか書いてます。何でも遊びますが、深いコクのあるゲームが大好物です。でも古い銃がたくさん出てくるゲームにはすぐ惚れます。

あわせて読みたい

KEYWORD

キーワードから関連記事を探す

RANKING

人気の記事

  • DAILY
  • WEEKLY
  • MONTHLY

GAMES

注目ゲームから探す

ドラゴンクエストライバルズ

PUBG

Shadowverse

スプラトゥーン2

League of Legends

ストリートファイターⅤ

Hearthstone

Overwatch

PICKUP POSTS

編集部のおすすめ記事

TREND KEYWORD

注目キーワードから探す

LATEST

新着記事

NEW
NEW
NEW
NEW
NEW
すべての記事を見る