強くなるために戦い続ける――タイ最強『鉄拳7』プレイヤー Book選手インタビュー

勝てなければ人から覚えてもらうことはない。

当たり前のようにBook選手(@booknopparut)は語りました。

『鉄拳7』の国際大会、とりわけトップ8ともなると、その多くが韓国の選手で埋め尽くされるのが常です。

そういった中で一人異彩を放っているのが、タイ最強の鉄拳プレイヤーBook選手です。

世界の格ゲーシーンにおいてタイが占める割合は小さく、タイにおいての格闘ゲーシーンも小さい。そういった環境の中で、彼は世界トップ8の常連になりつつあります。

彼のキャリアが始まったのは2013年。東南アジアの頂点を決める「South East Asia Major」にて堂々の優勝。
同年の世界大会ではなんと4位に輝く大健闘。

タイには虎の如き恐るべき仁使いが存在する……そう語られるようになったのはこの頃からです。

その後も数々の大会で上位に入賞し、2017年に韓国で開催された「eSports World Championship」においては準優勝も果たしました。

日本にて開催されたメジャー大会「EVO 2018」や「Tokyo Tekken Masters 2018」などでも、唯一のタイ勢としてトップ8入りを実現。

名実ともにタイ最強の鉄拳プレイヤーとして、世界にその名を知らしめたBook選手。

なぜ彼はこれほどまでに強いのか。
彼の強さの秘訣、パーソナリティ、そして『これから』について迫ります。

戦い続ける最強の仁使い

――まず初めに、Bookという名前の由来を教えてください。

Book Bookというのは僕のニックネームで、父親が名付けたものなんです。

もちろん本という意味で、読書家になってほしかったとのことです。実際はあまり読みませんが(笑)。ただ、ゲーム内で使う名前を考えた時、覚えやすいかなと思ってBookにしました。

――『鉄拳』シリーズを始めたきっかけを教えてください。

Book 始めたのは2009年なので、10年近く前ですね。当時友達とよく行っていた映画館に、大きなゲームセンターが併設されていたんです。
そのなかの様々なゲームの中で、『鉄拳6』のグラフィックが一番だと思ったんですね。それが『鉄拳』を始めたきっかけです。

『鉄拳6』には、カードに自分の勝敗データが記録されたり、キャラクターをカスタマイズできる要素もあったので、やり込みました。

――その当時から使用キャラクターは仁でしたか?

Book そうですね、見た目がカッコいいという理由だけで選びました。しばらくして仁というキャラクターの難度から壁に当たることもあり、ポールやロウなどのキャラクターへの変更を考えたこともありましたが……。

しかし友人たちが「使い続けたキャラクターを変更するのはもったいない」とアドバイスしてくれて、今まで仁を使い続けています。

――プレイヤーとしての知名度が上がった出来事は何だったのでしょう?

Book 自分では、まだ知名度があまりないような気がしていますが……(笑)。
プレイし始めた当初、それこそ2年ほどは全く無名でした。ただ、ずっと強くなりたいと思っていました。格闘ゲームでは、勝てなければ人から覚えてもらうこともありませんからね。

2011年ごろから、ネットの掲示板等で徐々に「あのゲーセンにいる仁使いが強い」と話題にされるようになりました。おかげでタイ中の強豪プレイヤーと対戦することができ、さらに強くなれたという感じですね。

自分はもっぱらアーケードプレイヤーなので、ひたすら対戦をして上手くなるしかありませんでした。実家には家庭用ゲーム機が無かったため、トレーニングモードで練習する習慣も全く無かったんです。

――タイのアーケードシーンは、どのような状況なのでしょうか?

Book 他の国と同じく、タイのアーケードシーンも縮小していますね。自分も2015年ごろからはゲームセンターでプレイしなくなってしまいました。プレイヤーの絶対数が減ってしまったんだと思いますが、少し寂しい気持ちです。

以前日本に来た際はゲームセンターに寄りましたが、やはりアーケードの環境から長らく離れてしまったので、プレイに違和感を覚えるようになってしまいました。
今回は無理にゲームセンターに寄らず、純粋に観光を楽しもうと思います。

eスポーツシーン自体は、タイでも盛り上がりを見せていると思います。ただ、流行っているゲームが他国と違いますね。今タイのeスポーツシーンでもっとも熱いのは『エイジ オブ エンパイア』シリーズです。

格闘ゲームシーンも、小さいながら存在しています。中には強いプレイヤーもいるのですが、国際大会へ出場する機会に恵まれていないのが現状です。

――日本を訪れるのは何度目ですか?

Book 今回で4度目ですね。2015年に訪れたのが初めてで、毎回『鉄拳』の大会へ出場するために来ています。

「EVO Japan 2019」に関しては、日本のWalker Gamingからスポットスポンサーされる形で出場が実現しました。Walker Gamingの方からLINEで「出場するのであれば、支援しますよ」との言葉をいただき、いい機会だと思って一時的にスポンサーを受ける流れになりました。

福岡に訪れるのは初めてですが、正直どこを観光するのが良いか分かっていません(笑)。ラーメンは東京にもあるように思えますし……。

――東京とは全然違うラーメンですよ(笑)。

プロになるか否か、若手プレイヤーとしての将来像
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スサキリョウタ

プロフィールを見る

ウメハラ選手の動画を見て格闘ゲームを始めたウメ信者。現行のゲームではストV/鉄拳7/DBFZをプレイ中。色々やるせいでどれも上達しないが、ガチ動画勢。格闘ゲーム以外では、ハースストーンとFPSを少々。英語での対応可能。「国内外の格ゲーe-sportsシーンを伝えていきたいと思っています!」

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