世界初のTCG『Magic: The Gathering』ついにeスポーツ参入! MTG専門店社長&プロプレイヤー 齋藤 友晴氏にインタビュー

25年。

それは『Magic: The Gathering』(以下、マジック)がこの世に生を受け、そして今に至るまでの年数だ。

世界中で愛され続けてきているTCGの巨塔『マジック』にとって、2019年は激動の年となった。世界初の競技TCGとして満を持してのeスポーツ参入を果たしたのである。

この変遷について、国内最大のマジック専門小売企業「株式会社晴れる屋」代表であり、現役プロプレイヤーでもある齋藤 友晴氏に話をうかがった。
YouTuberとしての活動もスタートさせ空前絶後の経歴を突き進む彼の瞳に、『マジック』を取り巻く現状はどう映っているのだろうか。

※『Magic: The Gathering』は通称MTGと略されることもある。

eスポーツ参入が『マジック』に与える影響

――マジックアリーナ(※)普及による影響は大きく、eスポーツ参入に関しては順調な船出に思えます。現在の状況をどのように捉えていますか。

※PC版の『マジック』である『Magic: The Gathering Arena』のこと。『MTGアリーナ』とも。

『マジック』全体の盛り上がりを感じており、非常に好意的に捉えています。特に日本ではマジックアリーナの日本語化をきっかけに、新規プレイヤーが増えました。昔プレイしていて引退してしまった人たちが復帰した、という声もたくさん聞いています。

プレイヤー兼ショップ経営者として、ユーザ数増加は最高の出来事です。ゲーム自体は抜群に面白いので、プレイのハードルが少し下がったことの影響は大きいと思います。

――もともと明確なプロ制度や競技環境が存在していた『マジック』にとって、eスポーツとしての再スタートはどのようなメリットがあるのでしょうか。

eスポーツとして対外的にも分かりやすくなったことで、これまでとは異なった形での支援や盛り上がりがあると思います。従来通りの『マジック』の良さは残るので、追加の需要が生まれると思います。結果的に『マジック』に携わる人たちの働き方はどんどん多様になっていくでしょう。

ただ、歴史が長いゲームなので、『マジック』に長く関わってきた人達にとっては良いことだけではないかもしれません。剣道だと思ってたのにフェンシングになっちゃった、と寂しく感じる方はいると思います。それでも、これまで時代に合わせて少しずつ変わってきたのが『マジック』なので僕は心配はしていません。

格闘ゲームからトレーディングカードゲームへ

――改めて『マジック』の魅力を教えて頂いてよろしいでしょうか。eスポーツの文脈においてアナログTCGは極めてユニークなジャンルです。

自分の個性を出せることですね。対戦に使用するデッキを膨大な選択肢から自由にカスタマイズできるんです。あと絵が綺麗!

ちなみに僕、小さい頃はゲームセンター通いだったんですよ。主に格闘ゲームばかりやっていて……。『ストリートファイター』や『キングオブファイターズ』『ジャスティス学園』をプレイしてました。

でも『マジック』に出会ってからはそっちにハマってしまいましてね。当時、あの独特な絵の雰囲気がたまらなかったんです。美麗なアートで遊ぶゲームって感覚で、気づけば夢中でやってました。

――格闘ゲームはやらなくなってしまったのでしょうか?

地元に小さなコミュニティしか無かったので、自分と周りのプレイがマンネリ化してしまったんです。大会に向けて取り組むような雰囲気でも無かったので続きませんでした。
一方『マジック』は毎回違うデッキでプレイできて、マンネリとは無縁。結果的にショップ経営をやるくらいどハマりしてしまいました。

――『マジック』のスキルとして、格ゲーにおけるコマンド入力やFPSにおけるエイム能力のような習得に鍛錬が必要なスキルはありますか? 競技性が高いゲームであればプレイ差が出る技術はあるように思えます。

カードアドバンテージ(※1)やテンポ(※2)に対する考え方はマストスキルですね。プレイングに関しては対戦中のたくさんの選択肢を適切に処理できる能力が問われます。

※1:各プレイヤーに与えられるリソース量は平等である為、自分のリソース消費を抑え、相手のリソースを減らすことで勝利を目指す考え方。
※2:リソースを場に展開することでゲームを優位に進めることができる為、効率良くリソースの展開を行うことで主導権を取る考え方。

あとマクロ的な視点で見た分析能力も重要です。定期的に環境のリフレッシュは行われるのですが、過去と類似性の高い環境が繰り返されることもあります。過去の環境を分析・一般化して横展開するのは経験と地頭の良さがモノをいいますね。

『マジック』の課題、そして魅力とは
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OGA(Ogawa Shota)

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職業:WEBディレクター/ブランディングコンサル。  シブゲーではMTG(マジック:ザ・ギャザリング)関連の記事を企画担当します。  MTGはプレイするのも大好き、世界大会(プロツアーホノルル2016)出場経験あり。  プレイヤー視点、メディア視点、両方の立場から情報発信します。

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