【ゲームの甲子園】第1回全国高校eスポーツ選手権 リーグ・オブ・レジェンド部門決勝戦 徹底レポート

2019年3月24日(日)、幕張メッセにて「全国高校eスポーツ選手権 リーグ・オブ・レジェンド部門」の決勝戦が行われ、東京学芸大学附属国際中等教育学校の「ISS GAMING」が初代チャンピオンに輝きました。

全国高校eスポーツ選手権は、毎日新聞社が主催、株式会社サードウェーブが共催の大会で「eスポーツを楽しむ高校生を応援し、日本の新しい文化として発展させていく」ことを目的としています。いわば「ゲームの甲子園」です。

『リーグ・オブ・レジェンド』部門では2018年12月から予選が行われ、総勢93チームもの中から4チームが決勝戦へ駒を進めました。

『リーグ・オブ・レジェンド』とは

5対5形式で味方と協力しながら、敵チームの本拠地である「ネクサス」を破壊し勝利を目指すゲーム。

プレイヤーは「チャンピオン」と呼ばれる多種多様なスキルを持ったキャラクターを選んでプレイする。

勝利するためには個々のスキルだけではなくチームとの連携・マップ・アイテム・キャラクターのレベルアップなど多くの要素を考慮する必要があり、1試合には最低でも20~30分ほどかかる。

勝ち続けるためには集中力と体力を必要とするゲームで、始めるのは簡単だが、極めるのは難しい。

決勝の舞台は華々しいステージへ

まず幕張メッセの会場に入って驚いたのは、その豪華さ!

大勢の観客や眩しい照明など、全てオンライン上で行われた予選では感じなかった、独特の緊張感が会場に漂っています。

家族や友人が見守る中、ついに大会スタート

11:00、ついにオープニングが開始。

カウントダウンが終わるとMCのOooDa(@OooDa)さん、アナリストのRevol(@krevol)さん、スペシャルサポーターのケイン・コスギ(@KaneKosugi74)さんが登場し会場は大盛り上がり。

来場する観客の中に、選手の家族や友人と思われる方がたくさんいたのが印象的でした。

▲左からOooDaさん、ケイン・コスギさん、Revolさん
▲手書きの応援幕を掲げる観客も
▲手作りのうちわで応援する観客
▲選手たちはそれぞれ、思い思いのポーズを決めながら入場
▲決勝戦のトーナメント表

準決勝 第1試合:共生「eスポーツ部」vs N高 心斎橋「KDG N1」

第1試合は、エースの赤バフ選手率いる共生「eスポーツ部」と、てった選手・まりも選手の名コンビ率いるN高 心斎橋「KDG N1」の試合。

▲共生「eスポーツ部」。この大会へのエントリーをきっかけに同好会から学校の「部活」となり、顧問の先生と共に歩んできた。チームカラーは青。
▲N高 心斎橋「KDG N1」。通信制の学校で、メンバーの7人は全国に散らばっており、週1はオンラインで合同練習、あとは各自で練習を行っていた。決勝進出が決まった際初めて顔を合わせたという。チームカラーは紫。
▲試合前に両チームメンバーは握手を交わし、キャプテン同士はハグ。仲の良い様子が伺えた。

「バン/ピック」情報戦から試合は始まる

▲バン/ピックでは、相手選手の得意なキャラクターを特定してバン(使用禁止)したり、キャラクター同士の相性や相対的な強さを考慮して自分のキャラクターを選ぶ。その時、定期的なアップデートや選手の得意不得意などの情報を参考にすることもある。

試合において両チームとも使用禁止になるキャラクターと、自身が操作するキャラクターを選ぶ「バン/ピック」。共生「eスポーツ部」は自分たちが得意なチャンピオンをピックした構成に。一方で、N高 心斎橋「KDG N1」は集団戦を意識した手堅い布陣となりました。

序盤はN高 心斎橋「KDG N1」が優勢、しかし共生の逆転勝ちへ

序盤はN高 心斎橋「KDG N1」が有利な状況でしたが、Botレーン(※1)では一進一退の攻防が続きました。共生「eスポーツ部」のMetanoia選手のGank(※2)に対し、N高 心斎橋のてった選手・まりも選手は冷静に対応。

▲引用元: 第1回 全国高校eスポーツ選手権 リーグオブレジェンド部門 オフライン決勝
※1 Botレーン…お互いのチームの陣地を結ぶ大きな3本の道のうち、最もマップの下に位置する道のこと。上からTopレーン、Midレーン、Botレーンと呼ばれる。それぞれの道の間にはJungleと呼ばれるエリアが存在している。
※2 Gank…いわゆる奇襲のこと。ジャングルを通じて別のレーンへ攻撃することをいう。ジャングルは遠くから状況を把握することができないエリアだが、「ワード」というアイテムで視界を確保し、相手チームへ奇襲を仕掛けることで試合を有利に進めることができる。(この場合、相手チームはほぼ何も見えていない。)

しかし、試合中盤にはMidレーンでの集団戦が勃発。赤バフ選手がN高 心斎橋「KDG N1」の集中攻撃を受けている間に、生き残った共生「eスポーツ部」のメンバーがN高を叩くという展開に。

試合終盤では、そのまま共生が相手を飲み込むような勢いで相手陣地のネクサスを破壊し、共生「eスポーツ部」の勝利となります。

試合全体を通して、お互いに予選では見られなかったような、アグレッシブなプレイを見せつけました。

▲引用元: 第1回 全国高校eスポーツ選手権 リーグオブレジェンド部門 オフライン決勝

まだ見ぬ後輩へ熱いメッセージ。N高 心斎橋「KDG N1」インタビュー

▲N高 心斎橋「KDG N1」のメンバー。

惜しくも敗れてしまったN高 心斎橋「KDG N1」でしたが、試合後のインタビューでは早くも開催がアナウンスされている、第2回高校eスポーツ選手権への意欲を見せてくれました。

今大会では「N高という学校がどういう場所か知ってほしい」と意気込んでいた彼らに、ある質問をさせていただきました。

――これから新しくチームに入ってくるであろう、まだ見ぬ後輩へメッセージをお願いします。

44O選手N高ってすごい学生数が多くて、今年の1年生は4千人入ったらしいんです。4千人いたら上手いやついるだろうということで、どんどん声をかけていくので興味があったらぜひ入ってください!

White And Pink選手:自分たちはこの大会が1回目で、どういう大会か良く分からない面もありました。でも今回の配信を見て「楽しそうだな」って思って、新しい後輩が入ってくれればいいなって思います。

まりも選手:今回は優勝できなかったのですが、このゲームは覚えれば覚えるほど上手くなれます。今いるメンバーの知識を全部後輩にあげるので…どうぞ入ってください!

準決勝 第2試合:学芸大附国際「ISS GAMING」vs 横浜市立南「The Grateful Feed」

第2試合は、高校生ながらプロゲーミングチーム「Burning Core」に所属するflaw1ess選手率いる学芸大附国際「ISS GAMING」が登場。対する「The Grateful Feed」は、進学校である横浜市立南高等学校のチームで、練習のための時間も場所も少なかったとのことですが、チームプレイでここまで勝ち上がってきました。

▲学芸大附国際「ISS GAMING」。自ら「イキリスギゲーミング(ISG)」とも名乗っており、挑戦的な発言が多かったが、実際のゲームメイクは驚くほど堅実で丁寧という面白いチーム。チームカラーは紺。
▲横浜市立南「The Grateful Feed」。「Feed」は「餌付けする」「養育する」を意味し、転じてゲーム内では「相手を強くさせる」というスラングで用いられる。チームカラーはオレンジ。

序盤から学芸大附国際「ISS GAMING」が試合を支配

開始3分程で、学芸大附国際「ISS GAMING」のぽきぽん選手がMidレーンでソロキル(※3)を獲得。学芸大附国際はそこで掴んだ有利を活かし試合の流れを掴みます。

※3 ソロキル…単独で相手キャラクターを倒すこと。
▲画面左のキャラクターがぽきぽん選手、右がたけのこ侍選手(引用元: 第1回 全国高校eスポーツ選手権 リーグオブレジェンド部門 オフライン決勝

優勢になったMidレーンから、Botレーンへ人員を移動させ、人数差を活かし相手のタワー(※4)を順調に破壊していくというマクロプレイ(※5)を披露。

※4 タワー…Topレーン・Midレーン・Botレーンにそれぞれに存在する要塞。相手陣地のタワーは攻撃してくるが、破壊することでレーンの有利を確保し、相手の本拠地に近づくことができる。
※5 マクロプレイ…マップ全体をコントロールする試合運びのこと。
▲Botレーンに移動し、相手チームのタワーを破壊する学芸大附国際のメンバー。「リーグ・オブ・レジェンド」は相手陣地を攻略する陣取りゲームとしての性格が強い。(引用元: 第1回 全国高校eスポーツ選手権 リーグオブレジェンド部門 オフライン決勝

横浜市立南「The Grateful Feed」も懸命に応戦しましたが、あえなくネクサスを破壊され、学芸大附国際「ISS GAMING」の勝利となりました。

 

最初で最後のチーム 横浜市立南「The Grateful Feed」インタビュー

▲横浜市立南「The Grateful Feed」メンバー

惜しくも敗れてしまった横浜市立南。全員が1年生のチームですが、今後は学業に集中する選手もいるため、このメンバーで出場するのは最初で最後だそう。

そんなチームのキャプテン、胡桃割り選手に「このチームの自慢」をしてもらいました。

――このチームの自慢をしてください!

胡桃割り選手:自慢?そうですね……試合中にこんなにお互い方言とか言い合うチームはないと思います(笑)。それでぶつかり合ったり、また仲良くなったりの繰り返しで今日まで来たのかなと。他のチームは学年がバラバラでそんなことできないと思うので。う~ん、仲いいのかな?すごくハチャメチャなチームでした。でも、一緒にやれて良かったです。

ついに決勝戦へ
前のページ
1
2
3
4
次のページ

ゆき

プロフィールを見る

「Halo」が大好き。日本は「Halo」の情報が少なすぎるので、「Halo」のesportsシーンについて書いていきます。  「Halo」を通じてesportsの世界を覗いてみましょう。「Halo」じゃなくてもアツいなあと思ったことはなんでも書きます!

あわせて読みたい

KEYWORD

キーワードから関連記事を探す

RANKING

人気の記事

  • DAILY
  • WEEKLY
  • MONTHLY

GAMES

注目ゲームから探す

ドラゴンクエストライバルズ

PUBG

Shadowverse

スプラトゥーン2

League of Legends

ストリートファイターⅤ

Hearthstone

Overwatch

PICKUP POSTS

編集部のおすすめ記事

TREND KEYWORD

注目キーワードから探す

LATEST

新着記事

すべての記事を見る