CrazyPapiyoN、Kizoku、但木一真、eスポーツのプロフェッショナルが業界を目指す若者へ伝えたいこと【e-sportsトレンドセミナー】

4月21日(日)、東京都の高田馬場にある「東京デザインテクノロジーセンター専門学校」にて、プロゲーマー社長のCrazyPapiyoNさん(@CrazyPapiyooooN) 、野良連合代表のKizokuさん(@kizoku_noraren)、但木一真さん(@k_tadaki)らを招いたセミナー「e-sportsトレンドセミナー」が開講されました。

将来、eスポーツに携わりたいと考えている若者に向けて、既にeスポーツの最前線で戦い続けている3人は、一体何を伝えるのか?セミナーの様子をレポートします。

▲会場はeスポーツ業界を目指す若者で大盛り上がり。立ち見エリアにまで人があふれていました。

 

CrazyPapiyoN「プロゲーマーへの道」

まず登壇されたのは、日本のeスポーツ業界を牽引する有名チーム「野良連合」の元プレイヤーにして、株式会社e’sPROの代表取締役でもあるCrazyPapiyoNさん(@CrazyPapiyooooN)。

話は自分が大学生のころ、まだプロゲーマーどころかゲームにすらほぼ触れていなかった頃にさかのぼります。フィジカルスポーツで結果を出し続けていたCrazyPapiyoNさんは、ある時友人にFPS『Rainbow Six Siege』に誘われ夢中になったそうです。

気付けば『Siege』をプレイし続け、そこで出会った現在でも有名プレイヤーのWokkaさんやしもつきさんらと共にクランを作り、やがてKizokuさんと出会うことで、チーム「野良連合」を発足。

そこで練習を続けた結果、2016年に開催された『Rainbow Six Siege』の国内大会「JCG R6S PS4 Master 2016」にて悲願の優勝を果たします。

この時、ファンやチームからの声援を受けて、彼はそれはただゲームで強いだけではなく、応援してくれている人たちの期待に答え、喜ばせる人間こそ本当の意味で「プロゲーマー」なのだと実感したそうです。

こうして一躍国内で「野良連合」の名前は売れますが、世界大会に出場すると一方的に敗北し、世界との壁が厚いことを実感したとのこと。

そして、CrazyPapiyoNさんは決断を迫られます。大学の卒業が迫っていた彼には、既に大手企業への内定が複数出ていました。

『Siege』に対する熱意は冷めていないものの、さすがにプロゲーマー一本で食べていくことは難しいだろうと揺れるCrazyPapiyoNさんでしたが、そこに声をかけたのが現野良連合代表であるKizokuさんでした。

Kizokuさんに「タレではなく、塩やつゆで肉を食べるレベルの高級焼肉店」に連れていかれ、「(内定を出ていることは知っているが)野良連合に残ってほしい」と説得されたCrazyPapiyoNさんは、その熱意に共感し、内定を辞退してでもプロゲーマーとして活動することを決意。

その後、野良連合は国内外で圧倒的な実力を見せた他、CrazyPapiyoNさん本人もYoutubeやTwitterで精力的にファンとの交流を進めています。

最後に、CrazyPapiyoNさんはプロゲーマーに必要なことは何かと問います。それは強さだけではなく、「人間性」。プロゲーマーとしての活動はスポンサーやファン、チームによる支援なくして成立しません。更に、『Rainbow Six Siege』のようなチームゲームのタイトルは、他メンバーとの連携が不可欠です。そのうえで、SNSで他人を傷つけるようなことを書いたり、他者を尊重できない人間性は大きな枷になるというのです。

その人間性を養う上で、またゲームの実力を高めるうえで、ゲーミングハウスに入居することが効果的だとCrazyPapiyoNさんは話します。

講演を通して、CrazyPapiyoNさんの自分の過去から現在まで赤裸々に語り、プロゲーマーとして生活をすることの苦楽を真剣に伝える姿勢に、集まった人々は釘付けでした。

 

Kizoku「活躍できるプロゲーマーとは?!」

CrazyPapiyoNさんの次に登壇された野良連合代表Kizokuさん(@kizoku_noraren)は、壇上に上がるとすぐ「自分が話し続けるより、せっかく学校なのだからディスカッション形式でやろう」と言い、場を盛り上げます。そのまま、一斉に手をあげる生徒たち。

まず「プロのeスポーツキャスターになるにはどうすればいいですか?」という質問に対し、「多くのキャスターは、一度プロとして活動していた人が多い。やはりプロシーンから得られるものは多いので、そちらを目指すのも手」と答えるKizokuさん。

また「eスポーツで活動する上で英語は必要ですか?」という質問には、「絶対に必要」と即答するKizokuさん。

海外の強豪チームを目指せる実力を持つプレイヤーは多いが、英語が話せなければそれも難しい。また国際大会ではインタビューや試合前後のパフォーマンスで、英語を話せるだけで海外ファンがたくさんSNSをフォローしてくれる。現に自分のフォロワーの半数は外国のファンだと、Kizokuさんは訴えます。

▲真剣に質問を投げかける学生と、それに答えるkizokuさん

更に「強いチームを作るためのメンバーはどう集めればいいですか?」という問いには、「目的をハッキリと定め、それを周囲に伝えることが重要」と説明。

プロシーンの黎明期から活動を始めたKizokuさんが運営する野良連合は、「このゲームで世界一を目指すから、お前もついてこい」と優秀なプレイヤーを次々に説得したそうです。Kizokuさんはこのメソッドを漫画『ワンピース』にたとえたことで、会場からまたドッと笑いが起きます。

中には「今モバイル市場が盛り上がっているのに、どうしてプロチームは少ないんですか?」など鋭い質問も。実は野良連合もモバイルゲームの進出は検討中と前置きしつつ、Kizokuさんは「パーツやデバイスなどのスポンサーを集められるPCと異なり、モバイルではそれが難しい。またモバイルはユーザー層が若いため、マネジメントが難しい面がある」と説明します。

総じて、Kizokuさんの野良連合代表としての鋭い発想やユーモアによって、大変刺激的な講演となっていました。

更に但木一真さん登場!学校やゲーミングハウスの紹介も
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編集部 | モーリー

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SHIBUYA GAMEの編集者。FPSとMOBAにハマり気味だが、esportsタイトルは幅広くつまみ食い。

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