PAGE: 2 / 3

選手の強さを押し上げるコーチ・アナリストの活動に迫る。CYCLOPS athlete gaming スタッフ陣インタビュー【R6S】

選手のプレイイングを伸ばす意識で

――ではシーズン9のお話に移ります。スタッフ陣の方は国内のプロリーグ期間中、どんな点を意識して活動されていたんでしょうか?

のりお(NK) プロリーグでは事前情報で敵の対策をすることよりも、ひたすら自チームの連動を上げていくことに重きを置いていましたね。

――連動を高めるために、具体的にはどんなことをされたんですか?

のりお(NK) まずは、VCの使い方、小さなコミュニケーションの取り方です。ここは、キューさんもKYONさんもTeSuくんも、みんな共通認識で感じていたところでした。

XQQ 外から見ていると意外にも、「○○がどこどこにいる」みたいなゲーム内での報告がちゃんと通っていなかったり、聞く側もそれをイマイチ把握できていなかったりすることがあったんです。『シージ』はワンミスが重いゲームなので、コミュニケーションミスが多ければ多いほど自分たちがやりたいこともできなくなるし、些細なミスでラウンドを落としてしまうことがあります。

だから、ゲーム内の戦略も大事ですが、世界で戦うならそうした基礎的な部分のレベルを上げていく必要があると感じました。国内で勝つだけなら、ある程度の個人技と国内チームの対策だけでも良いと思います。しかし、さらに上のチームに対して対策を考えて実践することやその場で作戦を練ることを想定して、以前からエイムやゲーム内容以外の基礎もすごく気にしていますね。

のりお(NK) 選手たちはみんなプレイングに関しては随一のものを持っているので、コミュニケーションを改善してプレイングを伸ばしてあげることを意識していました。

――そういう基礎的な部分はTeSuさんが選手時代からチーム内でも感じていましたか?それとも、あくまでも外から見て気づけたことなのでしょうか?

TeSu 選手同士でコミュニケーションのミスがあったとしても、選手はエイムや立ち回りを意識しがちなので、比較的その場限りでしたね。そこまでチームとしての課題には上がらなかったと思います。僕自身も、外から見てみれば確かにそういう面もあるなと。

――ちなみに、そのコミュニケーションの改善度合はいかがでしょう?

XQQ できている部分もありますが、今も努力しつつあります。おそらくこれは短期間で改善するものではなく、生涯付き合っていかないといけないくらい基礎的な問題なんですよね。

コーチングの肝は選手への伝え方

――基本みなさんが活動にいらっしゃるとのことでした。選手同士だけではなく、スタッフも含めたチーム全体でコミュニケーションが生まれる様子が想像できます。

TeSu アナリストが日常の活動に参加しないチームもあるので、そこは強みでもあると思います。自分は特に選手をやっていたので、スタッフの誰よりも選手と密接な関係にあることも強みですね。

のりお(NK) 基本的にスクリムではキューさんが観戦画面にいて、それを僕らが見ながら「こうだったね」「ああしてみようか」っていろいろと会話をしています。

▲のりお(NK)さん

――主に選手とプレイのことをお話されるのは、どなたになるんでしょうか?

のりお(NK) キューさんですね。僕は、あまり伝え方が上手くないので、「僕はこう思った」みたいなことを言って、キューさんがそれを噛み砕いて選手にわかりやすく伝えてくれています。本当にありがたいです。

TeSu おそらく選手自身は、指摘やアドバイスをされてもあまり嬉しくはないはずなんです。上から言いつけられたり、「ここはダメだった」って言われるだけだとコミュニケーションも崩れますし。それにCAGの選手たちはめちゃくちゃ上手いので、極端かもしれないですが自分より下のやつから言われても簡単には受け入れられないと思うんです。彼らは我も強いですから。だから、そういうところには気をつけています。

ただ、外から見た内容をそのまま選手に伝えてもあまり効果的ではないので、難しいところなんですよね。やはり選手に伝えるのはキューさんが上手いです。

▲TeSuさん

XQQ それはTeSuさんものりおも、ある程度やればできるようになるスキルなんだよね。当然ですが実際にプレイする選手は見えている情報が限られていて、僕らは全体が見えているから判断できることが多いだけです。僕たちが俯瞰で見ていて「こうしたらいい」と思っても、選手の目線でできるかどうかは別物なので。

だから、プレイする側の気持ちを組んであげた上で、俯瞰で見えている側の意見をプレイに反映してもらうのが大事だと思います。これはおそらく、他のスポーツでも同じことが言えます。

――コーチの経験が長いからこそですね。

のりお(NK) さすがレジェンドコーチです。

XQQ 僕もまだコーチの経験は1年半くらいですし、最初は教え方が悪くて「これやって」とか「なんでこれができないの」みたいなこともありました。そういう苦い思い出があって、今があります。

――確かに、お互いの目線を理解した上で伝えないと、理解してもらうのは難しいですよね。

XQQ 選手とスタッフ陣の、その関係性は大事ですね。

のりお(NK) 本当に選手個人のプレイングに関しては言うことはありませんから。あとは、自分がこれを言うことで「選手の長所が伸びるのか」を判断基準にしています。これを伝えて短所を改善できたとしても、長所が伸びなかったらただの無個性になってしまいます。それだけは避けたいんです。長所を伸ばせるような改善点かどうかを意識して、キューさんやTeSuくんとよく話し合ってコーチングしていますね。

「スタッフが1人だけだと煮詰まってしまう」
前のページ
1
2
3
次のページ

渡辺 静

プロフィールを見る

感覚派の編集・ライター。なんでもワクワクしちゃう観戦勢。特に、ロケットリーグ、CoD、R6Sが好きです。 女性プロゲーマーはつめさんが挑戦し続ける姿に感化されて、シブゲーに来ました。

あわせて読みたい

NEW

KEYWORD

キーワードから関連記事を探す

RANKING

人気の記事

  • DAILY
  • WEEKLY
  • MONTHLY

GAMES

注目ゲームから探す

ドラゴンクエストライバルズ

PUBG

Shadowverse

スプラトゥーン2

League of Legends

ストリートファイターⅤ

Hearthstone

Overwatch

PICKUP POSTS

編集部のおすすめ記事

TREND KEYWORD

注目キーワードから探す

LATEST

新着記事

NEW
NEW
NEW
NEW
NEW
すべての記事を見る