F1の公式eスポーツ大会「Formula 1 Esports Series」を徹底解説!【2019年版】

引用元:The F1 New Balance Esports Series 2019 Is Coming

モータースポーツの最高峰と言われるF1。

この競技に、実は公式のeスポーツ大会が存在していることをご存じだろうか?

大会名は「Formula 1 Esports Series」。2017年に第1回大会が行われて以降、毎年開催が続けられており、今年2019年には第3回の大会が開催される。

本大会はイギリスのゲームスタジオ、コードマスターズが制作するF1の公式ゲーム『F1』シリーズを使用して実施される。

2019年度大会は、これまでの大会の中でも過去最大の規模となっており、賞金総額は前大会の倍以上に増額されて50万ドル(約5,500万円)が用意される。また、昨年度は3回のみだったライブイベントの回数も4回に増やすことも決定された。

「メルセデス」に「レッドブル」

さて、この「Formula 1 Esports Series」だが、スゴいのが参加しているeスポーツチームの顔ぶれである。メルセデスやレッドブルといった、実際にF1で最速を競い合っているフォーミュラチームが自前のeスポーツチームを編成し、参戦しているのだ。

引用元:F1 Esports
▲2018年(第2回)大会の最終結果。F1本戦の結果をしている人からすれば、意外な展開だっただろう。

2019年5月現在、本大会に参加しているF1チームは9チームで、ハースF1、マクラーレン、ウィリアムズ、ルノー、レッドブル、メルセデス、フォースインディア(現レーシングポイント)、トロロッソ、ザウバー(現アルファロメオ)。

F1の代名詞であるフェラーリは残念なことに参加を見送っているのだが、それでも壮観な顔ぶれであることは違いない(※)。

※追記:2019年6月1日(土)、フェラーリが「Formula 1 Esports Series」への参戦を電撃発表した。同チームによると、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)内にeスポーツ部門が創設されるとのこと。

また、「Formula 1 Esports Series」に参加しているeスポーツ選手の中には、大会での経験やキャリアをバネに、実車のレース界へのチケットを獲得した者も存在する。

本記事では、右肩上がりの盛り上がりを見せている「Formula 1 Esports Series」の歴史やアレコレを紹介したい。

始まりは2017年

先述の通り、「Formula 1 Esports Series」の第1回大会は2017年に開催された。この時はまだ高額な賞金も無く、現在のようなF1チームが公式のeスポーツチームの編成を行うほど大規模な大会でもなかったのだが、それでも総勢6万人を超える参加者が予選に参加した。

2017年11月に行われた決勝戦の配信では、最終的にFacebook上で180万回以上の動画再生数を記録するなど大成功に終わった。

▲第1回大会最終戦の様子。コースはヤス・マリーナ・サーキット(アブダビGPの開催地)

この記念すべき第1回大会で優勝したのが、イギリス人のブレンドン・リー選手だ。リー選手は最終戦は2位からのスタートで、一時は4位まで順位を落とすもその後猛追。ファイナルラップで1位に踊り出し、そのままゴールするという劇的な勝利を見せた。

優勝した当時、彼はまだ18歳。実はこの2017年度大会、実際のレース経験者も参加していたのだが、彼はそんな“歴戦”の猛者たちを抑えて勝利したのだ。

そして、そのような劇的な展開を経て迎えたのが2018年、第2回大会である。

この大会から「Formula 1 Esports Series」は、より“eスポーツらしく”刷新されることとなった。20万ドル(約2,253万円)の高額の賞金が設定され、F1チームの公式参入も決定。

またニューバランスがタイトルスポンサーとして参入し、大会の正式名称も「Formula 1 New Balance Esports」へと改名された。

引用元:Formula 1 New Balance Esports Series to kick off its third season

「プロドラフト」に現役F1選手の姿も

ルール面も改訂され、予選から上位40名が選出されるという形式は継続されたものの、その後本戦に至る前段階として、チーム側が“自軍”の選手を選択する「プロドラフト」というシステムが導入された。

このドラフトだが、チームメンバー全員ではなく、最低でも1名をドラフトから選出すればそれでOKというルールとなっていた。その結果ルノーとザウバーのみが全メンバーをドラフトから選出。その他のチームは1~2名をドラフトから選出するという流れとなった。

なお「プロドラフト」には、現役F1選手であるマックス・フェルスタッペン選手(レッドブル所属)と、ピエール・ガスリー選手(トロロッソ所属、2019年レッドブルに移籍)も出席。

ユニフォーム授与にも参加し会場を盛り上げると共に、レッドブルのeスポーツに対する高い関心が示された。(※)

※トロロッソは、レッドブルのジュニアチーム

なお前チャンピオンのリー選手は、メルセデスがドラフト外で獲得。現実での連勝チームがeスポーツサイドの最強選手を有することになった。

引用元:Toro Rosso Announces F1 Esports Team
▲ドラフトの授与式に参加するガスリー選手

延べ550万人が視聴した2018年大会

本戦の形式も2017年度から大きな変更が行われた。第1回大会では3レースのみだった本戦は、3回のライブイベントによる計10戦という形式に拡大。F1のeスポーツ大会らしく、規模も期間もより大規模に設定された

そんな第2回「Formula 1 Esports Series」だが、結果から言うと現実のF1、2018年シーズンと同様にメルセデスが優勝する結果で幕を閉じた。

前回チャンピオンのリー選手は、今大会も圧倒的な速さを披露した。さすがに全勝とはいかなかったものの、各レースで上位をキープし、ドライバーズランキング1位という結果を達成。その記録にチームメイトが続く形で、メルセデスがチームタイトルを獲得することにも成功した形だ。

▲2018年大会最終戦の様子。より洗練された映像編集にも注目

しかし、チームタイトル2位以降の結果は、リアルのF1とは大きく異なる結果となった。

現実では“中団チーム”(※)として扱われているトロロッソが2位を獲得。同じく中団チームの1つザウバーが3位という健闘を見せた。

※上位を独占するメルセデス、フェラーリ、レッドブルの3チームに続く、中堅チームの総称。

またここ数年、現実では低迷が続いているマクラーレンが、4位という点にも注目したい。

一方で、強豪チームの1つとされているレッドブルは、6位という結果に留まった。ザウバーと同じくドラフトで全選手を選出したルノーは、残念なことに最下位。この年不振だったウィリアムズは、eスポーツでは健闘し7位に食い込んだ。

引用元:F1 Esports series attracts 4.4 million viewers

F1公式によると、「Formula 1 Esports Series」2018年大会はかなりの成功を収めたそうで、テレビ放送やライブ配信すべてを含めた総視聴者数は550万人に達したとのこと。

現実のF1、2018年大会の累計視聴者数の約17億人と比較すると少ない数字だが、開催期間の短さや大会の歴史からすれば大健闘したと言えるだろう。

引用元:Formura 1
レース系eスポーツに最も精力的なチーム
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