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F1の公式eスポーツ大会「Formula 1 Esports Series」を徹底解説!【2019年版】

マクラーレンの取り組み

「Formula 1 Esports Series」を含む、レース系eスポーツに関して一番意欲的に取り組んでいるチーム、それがマクラーレンだ。

マクラーレンは1966年からF1に参戦している、50年以上の歴史を誇る名門F1チーム。

同チームによると、eスポーツ分野に参戦した理由は「現実のレースとゲームの交差点に存在するパフォーマンスを追求するため」とのこと。

引用元:McLAREN LAUNCHES THE NEXT PHASE OF ITS PIONEERING ESPORTS PROGRAMME

マクラーレンのeスポーツ活動は、2017年に本格的にスタートした。

2017年といえば「Formula 1 Esports Series」第1回大会が開催された年である。マクラーレンは同大会の開催決定の発表前に、自社独自のeスポーツ大会「World’s Fastest Gamer」の実施を大々的に告知。

優勝者には、同チームの公式F1シミュレータードライバーとしての正式採用を約束する形で、世界中から参加者を募った。

そんなマクラーレンの募集に応える形で、予選には、全世界78ヵ国から3万人を超えるドライバーたちが参加。マクラーレンのF1シミュレーターを使用して行われた最終戦で勝ち残った、当時25歳のルディ・ファン・ビューレン氏が、シミュレータードライバーとしての契約を獲得した。

なお、この大会は全4編のドキュメンタリーとして映像化もされている。

そんなeスポーツ事業の成功に後押しされる形で、マクラーレンは同大会を「McLaren Shadow Project」と改名し2018年にも続けて実施することを決定。

8月から複数のゲームタイトルで予選が開始された本大会には、前大会を大幅に超える約50万人が参加。2017年度と同様の激しい戦いを繰り広げられた。

決勝戦は『Forza Motorsport 7』『Real Racing 3』といったタイトルを使用した形式で2019年1月に行われた。

結果はブラジル人レーサー、イゴール・フラガ選手(日本生まれ!)の勝利。彼は勝者として2019年度のマクラーレンeスポーツチームのシートを獲得したほか、同チームのeスポーツデベロップメントプログラムへの参加が決定した。

引用元:IGOR FRAGA WINS McLAREN SHADOW PROJECT

フラガ選手は本大会の前から様々なeスポーツ大会に参加しており、2018年11月には『グランツーリスモSPORT』の公式eスポーツ大会「FIA GT チャンピオンシップ ネイションズカップ」の初代王者に輝いた実力者。

2019年の「Formula 1 Esports Series」では、そんな彼がマクラーレンの一員としてレースに出走すると思われる。現実とeスポーツレースの両方で培われた彼の実力が、マクラーレンを勝利へと導けるのか、注視していきたい。

eスポーツ外で活躍する選手も出現中

「Formula 1 Esports Series」に参加する選手たちの中には、同シリーズのみならず実際のレースにも活躍の場を広げつつある選手がいる。

その最たる例が、大会2連覇の“王者”ブレンドン・リー選手だ。

引用元:A YEAR AGO NO-ONE KNEW WHO BRENDON LEIGH WAS…

第2回「Formula 1 Esports Series」が終了してからしばらくした後、リー選手が2019年度「BRSCCナショナル・フォーミュラ・フォード1600」に参加することが発表された。

このレースは、「フォーミュラ・フォード」カテゴリーの車両を使用して行われるイギリスの大会で、リー選手はケビン・ミルズ・レーシングというチームに所属することが告知された。

同チームは、2018年度にはランキング2位を達成した強豪チーム。motorsport.comによると、チーム監督であるケビン・ミルズ氏は、初対面のときリー選手がeスポーツチャンピオンだとは知らなかったとのこと。

「彼は2ヵ月前にやってきて、テストをさせてくれるように頼んできた。私は、彼が誰であるかさえ知らなかった。息子は知っていたんだけどね。私は知らなかったんだ」(※)
※2ヵ月前=2019年2月

ミルズ氏は、テストの結果自体は上々だったと語り、リー選手を高く評価しているとも付け加えた。

そのような流れで、2019年4月20日(土)「BRSCCナショナル・フォーミュラ・フォード1600」でのリー選手の(実車)初レースがやってきた。

リー選手はオープニングレースでは4位という順位を獲得したものの、その後の第2レースで残念なことにクラッシュ。第3レースではトラブルによるリタイアという不運に襲われるという結果となった。

このレースこそあまり振るわない結果となったが、リー選手はこの後も同シリーズへの参戦を続けていくとのこと。

昨年の展開から推測する限り、恐らく今年もリー選手は「Formula 1 Esports Series」に参戦すると思われる。チームは恐らくメルセデスだろう。実車でのレース参戦の経験が、彼のプレイスタイルにどのように影響を及ぼすのか、気になるところだ。

おわりに

さて、このような流れを経て開催されるのが今年度2019年の「Formula 1 Esports Series」だ。

大きな変更点は冒頭でお伝えした通りだが、スケジュールについて改めて説明しておこう。

2019年5月現在、2019年度「Formula 1 Esports Series」の予選はすでに開始されている(2019年4月8日より予選第1回がスタート)。

予選の最終終了日は5月19日。PC、PlayStation 4、Xbox Oneの上位者から30名、加えてワイルドカード枠6名の計36名が「プロドラフト」に進出する。

ドラフトは7月中旬に行われる段取りとなっており、本戦は9月から12月にかけての開催が予定されている。

現実のF1(2019年大会)では、開幕からメルセデスが5連続ワンツーフィニッシュを達成(記事執筆時点)し、他のチームの追従を許さない盤石さを見せている。

「Formula 1 Esports Series」でも同様の展開となるのか、それとも他チームが逆襲を成し遂げるのか。期待が膨らむところである。

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