eスポーツの最前線を往く!ウェルプレイド株式会社 代表取締役の谷田優也氏に、未来への想いを聞いた

日本でのeスポーツ元年とも言えるほどの熱狂が沸き起こった2018年。そして2019年を迎えさらなる発展を目指し、多くのeスポーツ関係者たちが活発に動き続けています。

今回SHIBUYA GAMEでは、日本のeスポーツ界の最前線で挑戦を続けている人物にインタビューする機会を頂きました。

その方の名前は谷田優也氏(以下谷田)。「ゲームが上手い人達が称賛される世界を作る」を掲げるウェルプレイド株式会社代表取締役/CEOにして、アカホシの名前で『ストリートファイター』シリーズでザンギエフを操り活躍した格闘ゲーマーという異色の経歴の持ち主です。

なぜ格闘ゲーマーがeスポーツに特化した会社を起業するに至ったのか。その決断の理由や現在の活動内容、起業前のちょっと笑えるお話まで幅広くお話を伺うことが出来たので、余すことなくご紹介します。

起業のきっかけは「EVO 2015」

——谷田さんがeスポーツ関係の会社を起業した理由をお聞かせください。

谷田 2015年に開催された「Evolution 2015(以下EVO)」をみんなで見ようというイベントを開催したのがきっかけです。当時ぼくが「指喧」という格闘ゲームのセミプロ団体みたいなものをやっていたおかげで、海外でもそこそこ知名度がありました。

そこでパブリックビューイングをやりたいから、正式に許諾をくださいと「EVO」側に連絡したら、すごくゆるい感じで「あ、オッケー」みたいに許可が下りたんですね。それで東京と大阪で同時に上映しようとしたんです。

でもそのときにハコを借りるお金がないと気付いて、ある方に「こんなことをやるんでスポンサーになってください」とお願いしてお金を出してもらいました。そのお金でハコを借りて、ウチのチームの選手を何名か「EVO」が開催されたラスベガスに送り込むなんてこともしていたので、今考えるとちょっとイカれていたと思います(笑)。

——気前のいいスポンサーさんがいらっしゃったんですね(笑)。

谷田 それで当時Twitchにいた知人に「EVO」のデータを見せてもらったんですが、同時接続数が25万人くらいだったんです。一番多いのがアメリカ人で、次に多いのが日本人だったんですね。日本人だけでも最終的には140万人くらいが観に来ていたんです。

2015年だとTwitchのアカウントを持ってる人自体もそこまでいなかったんですけど、それでも日本は世界で2番目にゲームの配信や大会を楽しめる国なんだと。それがわかったときに「すげえじゃん!」と思いました。

日本はゲーム大国だとか格闘ゲームが強いプレイヤーが大勢いるとかそういうことではなくて、観て楽しむことに抵抗がない国になりつつあったんです。それなら視聴コンテンツとして、eスポーツという領域がこれからもっと伸びていく可能性があると感じて、起業することにしました。2015年の8月に「EVO」の数値を見て、その年の11月に会社を創ったので、思い立ってすぐにやったという感じですね。

手応えを感じた2017年

——起業してからはどのような業務を手掛けているのでしょうか。

谷田 基本的にeスポーツの企画コンサル、運営、番組配信、映像制作や、プロゲーマーのキャスティングのマネジメントを手掛けています。

——今、社員は何名くらいいらっしゃるんでしょうか?

谷田 2017年の夏の時点では役員5人に従業員が2人しかいなかったんですけど、1年ちょっとで30人になりました。eスポーツが発展する流れの中で、「今がチャンスかな?」と感じたので、行けるときに行けるだけ行ってみようと積極的に採用してみたんです。維持コストは大変ですけど、人が多ければ多いほど仕事を受けられるので、売り上げも上がりますからね。

——「行ける!」と感じた出来事はありましたか?

谷田 もう仕事の量が爆発的に増えたからですね。正直、会社を立ち上げてから半年くらいはロクな仕事がなかったんです。それが2016年から2017年にかけて一気に1000%くらい仕事が増えたんです。

一番大きかったのは、世界的にも有名なSupercell(※)さんと一緒に仕事をさせていただけるようになったことだと思います。すごく優秀な方と話をしていく中で、なぜeスポーツをやるのかというところも含めて共感しながら本当に納得のいく話し合いが出来たんです。

※『クラッシュ・オブ・クラン』や『クラッシュ・ロワイヤル』を代表作に持つフィンランドのゲーム会社。『クラッシュ・ロワイヤル』では「クラロワリーグ」として約1年をかけて世界一を決定するeスポーツ大会を主催している。

特に『クラッシュ・ロワイヤル』のプロリーグである「クラロワリーグ」の立ち上げや、「クラロワ 日本一決定戦」から日本の選手を世界大会に連れていくという取り組みを一緒に考えられたのは大きかったです。

——「クラロワ 日本一決定戦」はかなり大規模なイベントとなりました。

谷田 2017年に開催した「クラロワ 日本一決定戦」では、5月から11月にかけてポイントランキング制の大会と決勝大会を行ったのですが、決して気軽に参加できる大会ではなかったんです。

ちゃんとエントリーフォームから申し込みをして、いろいろな登録や手続きをしてという流れの中で、どれくらいの数の人が来るんだろうと思っていたら、5ヶ月のあいだに4万2,000人ものエントリーがありました。

そもそも1つのゲームの日本予選に4万人以上が参加するタイトルって他に何があるんだろうか、スポーツ領域で4万人もの人が予選に参加する競技って存在するんだろうかと考えたときに、とんでもなくすごいことをやっているなと気付いたんです。この流れは今後も確実に続くだろうと感じて、少しずつでもいいから人を採っていこうと決めて、今に至ります。

映画館での「ウェルプレイドリーグ」観戦が実現した!
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早川 清一朗

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元アニメライター現ゲーム&シナリオライター。  三度の飯より酒が好き。酒と同じくらい面白いことが大好き。  日々新たな面白さを求めてあっちへふらふらこっちへふらふらしています。

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