発売から3年経っても遊ばれ続ける、『レインボーシックスシージ』の魅力とは? 公式キャスターが解説!

はじめまして。

UBI社の人気FPSゲーム『レインボーシックスシージ』(以下、シージ)のeスポーツシーンにおいて、末席に座らさせてもらっているともぞう(@tom85y)と申します。

初めての方も多いかと思いますので、自己紹介をさせていただくと、昨年の夏頃からシージのeスポーツ番組で公式キャスターを務めております。今年に入ってからは、カナダで行われた世界大会にも現地まで赴き、中継を担当させていただきました。

もし、ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、「レインボーシックス シージ ESPORTS」の方に、動画がありますのでご覧いただけますと嬉しいです。

 

さて、そんな私が、なぜ今回SHIBUYA GAME様のこの場を借りて筆を取ったかというと、

「年々、シージのプレイヤーは増えている。にも関わらず、新しくやってみたいという人に、どういうゲームかを説明する動画や記事が意外と少ないな。」

と感じていたからです。

キャスターとして、eスポーツを通じて、新規の方にもゲームの面白さを伝えることは責務だと考えているのですが、私が担当する番組はプロの試合が多いこともあり、なかなか全く触れたことのない方に、そもそもの魅力をお伝えするのが難しいということがあります。

そのため、今回、この機会に文章という形で伝えさせていただくことになりました。

 

さて、前置きはこれくらいにして、改めてシージがどういったゲームかをお伝えしていきたいと思います。

 

“最強は存在しない”という環境が、今もプレイ熱を維持している

まず最初にお伝えしておきたいことは、私は『シージ』のキャスターという立場でありながら、FPSゲームがとても苦手です。

そもそもオンラインで人と競うことが苦手であり、なので、どちらかというと『ドラクエ』や『FF』シリーズのようなひとりでコツコツ楽しめるゲームを幼少の頃からずっとやっていました。

しかし、この『シージ』は人生で最もハマったゲームと言って、間違いありません。

その要因は、幾つかあります。

 

まずひとつは、『シージ』というゲームが、開発元であるUBI社が謳っているように“タクティカルシューティングゲーム”という、これまでのFPSゲームの枠には納まらないところです。

『シージ』は、他のFPSと同じように幾つかのマップが存在します。ただ、昨今のFPSの流行りは、所謂バトルロイヤルと呼ばれるような、広大なフィールドで撃ち合うものがほとんどです。ところが、『シージ』はそれらタイトルとは逆で、攻撃チームは屋内に陣取る防衛チームに対してアタックをかけなければなりません。

まさに、タイトル名のとおり、siege=包囲戦、籠城戦となるわけです。

ただ、プレイしたことがない方からすると、「攻め方がわかればワンパターンで突破できるのではないか?」と考えるかもしれません。

それは一理あります。確かに、マップ毎に攻め方のセオリーというものが存在します。ただ、“これをすれば、絶対に勝てる”という保証ができないのが、『シージ』の最大の魅力でもあります。

その要因は幾つかあるのですが、一番のポイントはプレイヤーが使用するオペレーターがガジェットを持っているということです。

 

防衛側は、攻撃側がスタートする前に準備フェーズという時間を与えられ、その間に防衛ポイントの補強を行うことができます。その際に、壁に対して電流を流してみたり、カメラを仕掛けてみたりと各オペレーターが持っている特殊装備も使うことが出来ます。

これにより、攻撃側は進行を阻まれたり、侵入する位置がバレたりし、防衛側に迎撃されてしまいます。

 

さて、ここで再び、

「でも、相手のオペレーターが使うオペレーターがわかっているなら、いくらガジェットを使っていても対策されるんじゃないの?」

と疑問に思うかもしれません。

これが、そうはならないのが、『シージ』の魅力なのです。

 

その理由は、攻撃、防衛、それぞれのオペレーターがカウンターの関係になっていることがあります。

次に、オペレーターは今も増え続けています。ですので、新しい能力を持ったオペレーターが現れると、それまでのセオリーが激変してしまいます。

まとめると、プレイヤーが選ぶ5人のオペレーターによって、攻守のプランは大きく変わり、また、新しいオペレーターが登場する毎に、トレンドも大きく変わることで、“この組み合わせが最強!”というセオリーが存在しないというのが、3年も経過した『シージ』というゲームが今もプレイされ続けている理由と言えるでしょう。

 

『シージ』のプレイフィールドは、単なる撃ち合い=エイムに優れたプレイヤーが勝利するというフィールドではなく、いかに相手に対して、自分の持ちうる能力を最大限に発揮して勝利を掴み取るか。それが、UBI社がこの『シージ』というタイトルにつけた“タクティカル=戦術”の思いなのです。

 

なぜアッシュが5人いても勝てないのか?

さて、前述したとおり、『シージ』の面白さを語る上で、オペレーター同士がカウンターの関係になっているという点を、もう少し詳しくお伝えしたい。

カウンターの関係というのはどういうことかというと、要するにじゃんけんと同じです。

まず、じゃんけんを思い出してください。パーはグーに勝てるが、チョキに負ける。グーは、チョキに勝てるが、パーに負ける。そして、チョキは、パーに勝てるが、グーに負ける。

この三者の関係が意味するのは、三者は平等の関係にあり、どれが一番強いという考えは存在しないという点にあります。

これは、最初に説明したとおり、“最強を作らない”という『シージ』の基本コンセプトに沿っているものといえます。

 

『シージ』において防衛側は銃弾が貫通しないよう、壁を補強することができます。

これが、『シージ』においてとても重要な行為です。この補強を守備側がどこに行うかで、大きく攻撃側の動きが変わります。

この補強された壁は、通常の方法では壊せず「テルミット」「ヒバナ」のガジェットが必要となります。

 

「テルミット」は、ヒートチャージという特殊装備を持っており、補強された壁を吹き飛ばすことが出来ます。

絶対に守りたいポイントの壁が壊されると、防衛側は一気に敗色濃厚となります。そのため、なんとか守りたい。

その際に、防衛側がピックするオペレーターは「バンディット」「ミュート」となります。

例えば「バンディット」は、補強された壁などに電流を流すことができます。なので、電流が流れている壁に「テルミット」がヒートチャージを貼ろうとすると、電流に破壊されてしまいます。

 

こうなると、今度は攻撃側が一気に攻め手がなく、ジリ貧になってしまいます。

しかし、この状況を想定して、更に攻撃側は「サッチャー」というオペレーターを投入することを考えます。

「サッチャー」というオペレーターは、EMPグレネードという電子機器を破壊する特殊なグレネードを保持しています。これは、壁越しでもその能力を発揮できることから、「バンディット」が壁越しにおいたショックワイヤーをリスクを少なく、吹き飛ばすことができます。

このように、特定の戦術には必ず特定のカウンターとなる戦術が存在するのが『シージ』というゲームの基礎となる考え方です。

 

つまり、じゃんけんの話に戻ると、攻撃側は、相手にグーがいるので、パーを用意する。しかし、それをよんだ防衛側がチョキを用意する。すると、攻撃側はそのことを更に予測し、カウンターとなるグーを用意するとなり、カウンターにつぐ、カウンターが発生する形になるため、“これが一番強い”という発想自体が存在しなくなります。

 

ちなみに、プロプレイヤーなどが“もし、一人だけ攻撃オペレーターを選べるとしたら”という質問に答えている動画があるのですが、多くの選手が「アッシュ」という女性オペレーターを上げます。

彼女は、スピードが早く(その分、耐久力は低い)、メインウェポンも強力です。特殊装備となる“ブリーチング弾”も、障害物などを遠距離から吹き飛ばせるといった使い勝手のよいものになっています。

なので、このプロも認めるオペレーターを5人揃えれば、絶対勝てるでしょ?と考える方がいらっしゃるかもしれません。(そもそも、ゲームの仕様で同じオペレーターを選ぶことはできないので、これは仮定の話ですからね!)

しかし、そうはならないのです。

前述したとおり、『シージ』においては補強壁を破壊したり、相手の特殊装備を無力化したりと、チームメンバーが助けあって、初めて勝利に近づきます。

ですので、強いというオペレーターを5人が全員使えたとしても、決して勝利は保証されておらず、どうすれば勝てるのか?相手に合わせて、どうすれば勝利に近づく5人の組み合わせを作れるのか?

それを毎回考えないといけないのが、『シージ』の最大の魅力だったりするわけです。

 

5人のチームでドラマが生まれる!そして、最高の舞台は世界
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はじめまして。eスポーツキャスターのともぞうと申します。 現在は、主に『レインボーシックスシージ』の公式番組の実況を担当させていただいています。 普段は、”言葉”でゲーム、あるいはeスポーツの楽しさを伝えていますが、”文字”という違った形でもゲーム、eスポーツの魅力を伝えられることがあるのではないかと、挑戦させていただきました。 現場の人間ならでは様々な視点で、皆様に新しい気付きをお届けできればと思います。

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