「LJL 2019 Summer Split」、注目の一戦となった 『V3 Esports vs Sengoku Gaming』をデータから徹底分析!

2019年6月15日(土)、遂に「LJL 2019 Summer Split」が開幕されました。Summerの優勝チームはLoLの最も大きな国際大会である「Worlds」の出場権を獲得できる為、各チームにとって非常に重要なシーズンであることは間違いないでしょう。今回は個人的に開幕戦の注目マッチアップだった『V3 Esports vs Sengoku Gaming』の分析レポートをお届けします。

▲開幕戦となる初日、選手たちは各々のパフォーマンスで登場します。

前シーズンの戦績

まずは、『V3 Esports』(以下、V3)、『Sengoku Gaming』(以下、SG)両チームの前シーズンの戦績を見ていきましょう。

チーム V3 Esports Sengoku Gaming
順位(8チーム中) 6位 4位
勝率 38%(8勝13敗) 48%(10勝11敗)
対戦成績 2勝1敗(勝率66%) 1勝2敗(勝率33%)

前シーズンの成績に注目してみると、最終的なリーグ戦績ではSGに軍配が上がりますがお互いの対戦成績ではV3が勝ち越しています。

V3はSGの全ての試合に対してレッドサイドを選択しているためラストピックでカウンターピックを当てることを意識しているのでしょう。1戦目ではエイトロックスに対してフィオラ、2戦目ではサイオンに対してブラッドミア、3戦目ではジェイスを先出ししていますがヨリックとレネクトンをBANするなどTopレーンで有利を作り試合を組み立てていきました。

対してSGはADCのOdduGi、JGのSmileとパフォーマンスの高い選手を中心に活かすピックを狙うことが多いようです。シーズン12週の中でOdduGi選手は四度、Smile選手は三度MVPを獲得しています。Spring優勝チームである「DetonatioN FocusMe」と比較してみるとYutapon選手で四度、Steal選手でも二度の獲得ですので、SG両選手のポテンシャルの高さが分かると思います。

 

前シーズンからの変更点

”黒船来航” Blankの襲来

前述したSmile選手の代わりに今シーズンから元「SK Telecom T1」(以下、SKT)のJungleであるBlank選手がSGに加入、この移籍は日本のプロシーンを大きく驚かせました。

Blank選手はSKT所属時に

  • IEM Season 10 World Championship 優勝
  • Mid-Season Invitational 2016 優勝
  • World Championship 2016 優勝
  • LCK 2017 Spring 優勝
  • Mid-Season Invitational 2017 優勝
  • World Championship 2017 準優勝

という、凄まじい成績を残したプレイヤーです。彼の加入はSGの力を底上げしチームの成長に貢献していくことは間違いないでしょう。

”電撃復活”Yutorimoyashi

2014年の5月から日本のプロシーンで活躍し続けたYutorimoyashi選手の引退と復活。このニュースには期待と不安の両方を抱きました。復帰発表にて語られていたように「選手としてやり残したことがあり、後悔している自分に気づいた」彼は、命を燃やさんばかりの情熱を持って今回のシーズンに挑みます。

LJL 2019 Springの戦績を見てみると平均CS数は11人中1位、平均デス数は11人中3位と安定してゴールドを稼げるADCであることがわかります。サポートのviviD選手と合わせてV3のBotレーンはLJL最強候補の1つといっても過言ではないでしょう。

 

両チームの注目ポイント

Sengoku Gaming

▲Blank選手

SGの注目ポイントはBlank選手が序中盤のゲームをコントロールし、キャリーであるOdduGi選手のパワースパイクまで試合を支えられるかという点です。セジュアニやレク=サイ、タリヤなどガンクが強力なチャンピオンが有利に動ける状況を作る為にミッドのレーンコントロールを握りたいところ。

 

V3 Esports

▲Paz選手

V3の注目どころはTopのPaz選手に有利なピックを渡せるかに加えてSupportのviviD選手にアリスターやスレッシュなどエンゲージができるチャンピオンを取れるかという点でしょう。試合の作り方が一貫している為、注目するポイントも分かりやすいです。

Yutorimoyashi選手も含めて、LJL優勝経験者が3人所属しているV3はLJL Summer Sprit Week0のキャスター陣予想で全てのキャスターからTOP3に入ると予想されています。それほどに「今期のV3のメンバーは強い」のです。

 

V3 Esports vs Sengoku Gaming

ここからは試合内容について振り返っていきましょう。

ドラフト


V3はオラフ、セジュアニ、ジャーヴァンⅣをBANしレク=サイをピックしてSGのJungleであるBlank選手の得意チャンピオンを徹底して潰しています。
やはり警戒するべきはBlankだという認識が強いようです。

対してSGはライズ、イレリア、ジェイスをBANしスノーボール力の高いチャンピオンを警戒していたようです。2ndBANフェーズで徒歩ジャングラーに対して相性の良いカリスタ、エズリアルをBANしているところからこの時点でスカーナーをピックする事はある程度決まっていたようにも見えます。

SGのピックで非常に面白かった点はジャングラーを取らずにルブランを確保しにいった点。Taka選手の得意ピックを優先していることから、レーンで積極的に有利を取りにいくぞという強気さが伝わってきますね。

▲Taka選手

 

各レーンのマッチアップではTopとMidはSGが相性の良いチャンピオンをピックできている状態、Botレーンはプッシュ力の差でV3がやや有利に試合を運べそうなピックです。

Jungleは「レク=サイvsスカーナー」とどちらもガンクが強力なチャンピオンです。レク=サイに比べ、スカーナーは徒歩でしかガンクできないのでルート取りが難しくレーナーのセットアップが重要になってきますが、プレデターによってある程度強引に仕掛けることも可能でしょう。

Blank選手の仕掛けを避けるためには、彼の位置を把握し続けることや森の深い場所にワードを設置できるかがカギになってきます。

 

試合内容ハイライト

Blankが試合を動かす事を共に重要視していたのでしょう、ジャングルのルートを把握させない為に両チーム共リーシュ無しでのスタートを選択。

また、ジャングラーの位置を把握できるようにラプター付近にワードを設置しています。驚いたのはTopのPaz選手がガンクを貰った後でレーンワードを置いている点。Blankがどういうアクションを起こしているのか、過去の試合からしっかり分析できているのです。アナリストが素晴らしい仕事をしていると言えます。コントロールワードを2本購入しそのワードを破壊できているのでBlank選手もあらかじめ予測が出来ていたという証拠。いきなり両チームがレベルの高い情報戦を見せてくれました。

試合開始6分30秒頃、Blank選手が素晴らしい予測をまた見せました。Top側の川に置いたコントロールワードを破壊されたのを確認してから赤バフの付近にレク=サイがいるのではとピングを打ちます。そこからコントロールワードを設置し、ハニーフルーツによる視界確保も予測して自身の位置がばれないようにプレイします。

しかし、V3のBaby選手もそこに映らないのはおかしいと考えたのか、Blank選手がいる付近の位置にピングを打っています。やはり、両チームが重要だと考えていたのはBlankの動きだったと言えます。

その意識が上手く機能していたのはV3でしょう。序盤にBlank選手の動きを把握し続け、効果的なガンクをさせませんでした。Blank選手の動きを封じた要因はBaby選手による積極的な敵ジャングルへの侵入とPaz選手の個人性能です。viviD選手のタム・ケンチがシルバーサッシュを装備した事により、Blankはどのレーンにもガンクできなくなってしまいます。

25分頃、シヴィアの3コア目が完成したタイミングでドラゴンを確保、そこから装備差の有利を活かして集団戦を勝利しバロンを確保しました。このバロンが決め手となりインヒビタータワー前の集団戦を決めてGG、V3の勝利となりました。

 

試合を通して素晴らしいパフォーマンスを見せていたのはやはりV3のPaz選手とviviD選手。Paz選手はカウンターを当てられながらもレーンの主導権を握り、Top側の川に視界がないタイミングでプッシュ後に姿を隠し、Blank選手にMidへのアクションは危険だぞとプレッシャーを与えていました。

viviD選手は得意チャンピオンであるタム・ケンチを使いカウンターとされているラックスからレーン戦の段階で2キルを獲得しました。特に2キル目のフラッシュインからの動きは敵ジャングラーのBlank選手がTopのワードに確認できた後、リスク管理もしっかり行えています。集団戦での『W:丸呑み』による味方をセーブするプレイや『R:船旅』による少数戦への介入など、タム・ケンチの強さを存分に発揮していました。

その安定感がMVPに輝いたYutorimoyashi選手のプレイを支えているのです。本人もインタビューにて「素直に楽しかった」と語っていました。キャスターであるkatsudionさんの言葉を借りる形になりますが、その言葉を聞く事が出来て本当に良かったです。

Week2 注目マッチアップ

Blankの襲来、V3の躍進、DFMの初戦敗北と衝撃的な内容になった「LJL 2019 Summer Split Week1」。この結果を踏まえて、私が思うWeek2注目のマッチアップは「V3 Esports vs DetonatioN ForcsMe」と「Crest Gaming Act vs Burning Core」です!

こいつらはどっちが強いの!?と気になっているチーム同士が早くもぶつかります。Springからルールが変更となり、同じマッチアップが三度行われる形になったのでパッチによる変更や調子に大きく左右される事は間違いありませんが、現時点での最強チームがどこか?を判断する2戦になることは間違いないでしょう。

「LJL 2019 Summer Split Week2」は2019年6月23日(日)13:00からRiotJP公式Twitchチャンネルにて放送されます。お見逃しなく!

ばるたん

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プレイより大会観戦とB/P予想が好き。ストラテジーとTRPGが趣味。

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