どこよりもeBASEBALL プロリーグがわかる! プロによる2019シーズン開幕記念座談会

「eBASEBALL プロリーグ」のプロテストが目前に迫り、いよいよ2019シーズンが動き出す。

そこで、シーズンをより楽しんで観戦するために、またプロを目指す方々のために、昨シーズンを戦い抜き継続契約を勝ち取ったプロ選手による座談会を催した。

今回集まったのは、以下の4選手。

横浜DeNAベイスターズ
大茂英寿(ヒデナガトモ)

読売ジャイアンツ
舘野弘樹(てぃーの)

北海道日本ハムファイターズ
木滑達也(ビッシュ)

千葉ロッテマリーンズ
清野敏稀( イッキー)

※敬称略

セ・パ2名ずつ。Bクラスで終わってしまったチームから、e日本シリーズへ進出したチームまで、昨シーズンのあらゆる場面を語っていただける面々となった。

変更されたレギュレーションやシーズンを過ごすうえでの注意点など、これを読めばどこよりも「eBASEBALLプロリーグ 2019シーズン」がわかるはずだ!

今シーズンのレギュレーションについて

――今シーズンのレギュレーションのなかでも、5イニング制への試合短縮は大きな変更点ではないでしょうか。

舘野(てぃーの) 1イニング短いだけなんですが、一打席の重みが全く変わってきます。初回から「代打○」を発動させるために、使いたい選手をあえてスタメンから外し、代打で起用することも増えると思います。

※代打○:野手の特殊能力。代打として起用されたとき、パワーとミートが上昇する。

大茂(ヒデナガトモ) 初回からの代打は昨シーズンから見られた戦法ですが、今シーズンはさらに増えるでしょう。

舘野 DH制のパ・リーグで、守れる捕手が何人もいる球団なら、捕手の全打席に代打を送るという戦法もありですね。

木滑(ビッシュ) 昨シーズンは自分の場合だと、セカンドに守備型の選手が多かったので代打を送っていました。6イニング制でもそんな戦法をとったので、今シーズンはそういった傾向がより顕著になると思います。

――代打策が一変しそうですね。

大茂 セ・リーグは投手に代打を出しやすくなると思います。試合状況によっては、投手を打席に立たせないかもしれません。

舘野 投手を何番に置くかも球団によって異なるでしょうね。「意外性」が発動するのも早くなりますし。

※意外性:野手の特殊能力。特定の条件下でパワーが上昇する。

――それに加え、今シーズンは延長戦も行われません。

清野(イッキー)後攻が有利になりますね。

舘野 あとのことを考えずに5イニングで選手を使いきれるのは大きいです。ベンチの編成も、投手より野手を多めにする球団が出てくるかも。

大茂 昨シーズンは引き分けが一試合だけでしたけど、今シーズンはかなり増えるでしょう。勝ちきることがより大切になります。

舘野 すでにオンライン対戦では5イニングが主流になっていて、引き分けが増えた実感があります。

木滑 先制点を取られると、きつい展開だと感じますね。

舘野 前よりも追いつくためのチャンスが少ないので、メンタルに来ます。3回でもう中盤、後半という感覚ですね。抑え込まれると、下位打線には2順目の打席すらまわってこないですし。

大茂 たった1イニング、アウト3つ分減っただけなんですけどね。

舘野 あとセ・リーグはロースコアで試合が進んだとき、エースに代打を送るか悩みます。ジャイアンツでいうと、菅野智之選手には代打を送りにくい。

大茂 エースを代えて、後続の投手が打たれたら本末転倒ですしね。ただ、eペナントレースでは投手のスタミナがカードごとのリセットではなく引き継ぎとなりましたから、投手の運用が難しい。昨シーズンのように1試合目に先発したあと、3試合目にも先発することはできないでしょうから。

舘野 前半で大量リードを奪うことができたら、エースであってもスパッと代えるかもしれない。

大茂 昨シーズンのカードの3試合目は惜しみなく中継ぎ投手を起用しましたけど、それも今シーズンは難しい。先発投手のローテーションはしっかりと立てて、回していかないといけませんね。

――1点の重みが増すことで、スモールベースボールを採用することはありませんか?

※スモールベースボール:ホームランなどの長打ばかりを狙わず、バントや盗塁といった小技と機動力によって確実に1点を取りにいく戦法。

舘野 自分はバッティング重視なので「2点取られても、5点取る」という感覚で試合をしています。今日集まった自分以外の3選手は、バッティングよりもピッチングに自信がある選手だと思いますがどうですか。

木滑 例えば「1アウト・3塁」というシチュエーションでは、小技で確実に1点を取りにいくことも増えるでしょう。ただ「ノーアウト・ランナーなし」で強打者の打席だったら、ホームランだけを狙っていくと思います。

大茂 昨シーズン、スクイズをする人はあまりいなかったですよね。

舘野 ウエストボールを使う人は少ないから、リスクは低いのかもしれないけど。

※ウエストボール:盗塁やスクイズを阻止するため、ストライクゾーンから大きく外してボールを投げること。

清野 ボテボテの内野ゴロでもホームに帰ってこれますから、スクイズをする必要もあまりないですよね。パワプロは三振も少ないですし。

舘野 確かに、そこが現実の野球と違うところですよね。

大茂 でも、スモールベースボールは必要になってくるかもしれない。舘野さんも強振100%をやめるかも(笑)。

舘野 自分はバントも盗塁もする「つもり」ですよ。やっぱり足を絡めるほうが得点効率がいいので。とくにヒットエンドランは有効で、相手の守備隊形を乱せるのが強い。

木滑 あとは、盗塁がオンライン対戦だと難しくなっています。

大茂 ウエストで盗塁を刺しやすくなったので、読み合いが生まれてきてますね。盗塁の価値が上がった分、難しくなったという感じです。

 

――盗塁がプレイヤーの伸び代になったとも言えそうですか。

舘野 そうですね。今までは比較的簡単なプレイでしたが、今後は上手い下手が表れてくると思います。

木滑 ファイターズの走ればほぼセーフだった西川遥輝選手でも刺されますし、逆に走力の低い選手でも絶妙なタイミングで走ればしっかりセーフになります。

舘野 現実の野球に近くなっていて、うまくモーションを盗めば狙えるという感じですね。

※ランナーは盗塁を試みる際、ピッチャーの投球動作(モーション)から「そのまま投げるか、牽制球がくるか」を読んでスタートをきる。これをモーションを盗むと表現する。

 

――ピッチングやバッティングは自分だけでも練習できる印象ですが、盗塁の練習は難しそうです。

舘野 一試合ごとのアドリブになるでしょうね。

木滑 対戦相手の癖などが関わってきますから。昨シーズン、マリーンズがJOYくん(JOY戦士選手:昨シーズン北海道日本ハムファイターズ所属)の癖を盗んでたよね。

清野 「このタイミングだよ」と試合中も言ってましたね。

――プロテストでは一足早く5イニング制の実戦となりますが、皆さんからアドバイスをお願いします。

舘野 捕手には全打席代打を送る想定をしたほうがいいと思います。とにかく得点を奪うことが重要になるはずです。

大茂 DH制であれば、捕手や遊撃などの守備重視のポジションは代打枠として考えたほうがいいですね。

舘野 選手の運用方法は前もって決めておくべきですね。

 

――当日に選手起用を考えているようではダメですか。

舘野 シミュレーションをしておかないと、守れる選手がいなくなることも起こり得ます。

大茂 昨シーズンは2分以内でオーダーを組めるよう、みんな「オーダーを組む練習」をしていましたよね。

舘野 ベンチのメンバーも上から固定で決めてました。「○○選手を入れ忘れた」ということも起こりにくくなりますし。

大茂 試合中に焦らないためにも、選手の管理は大切です。

舘野 昨シーズンのプロテストはオールパシフィックでしたが、今年も使い慣れていないチームで挑むことになると思います。控え捕手、代打枠、代走枠といったルールを決めておくといいと思います。

 

――全球団の選手に対する理解が大切というわけですね。

舘野 そうですね。プロテストまでの時間があるうちに、いろいろな球団を使ってみるのが上達への近道だと思います。

 

――次に、今シーズンの目玉の一つともいえる、セ・パe交流戦についてです。

舘野 パ・リーグは平均してプレイヤーのナイスピッチ率が高いので、手強い印象があります。選手目線でも、パ・リーグのプレイヤーのほうがレベルは高いかなと思います。

木滑 確かに対戦していても、ナイスピッチがバシバシ来るなと思いました。

舘野 e交流戦で難しいのは、チームとしての練習です。e交流戦では、自分がイーグルス、吉田さん(たいじ選手:読売ジャイアンツ)がライオンズといった具合に、それぞれが違う球団と対戦することになります。通常は全員が同じ球団と対戦しますから、自分がジャイアンツを使い、吉田さんに対戦球団を使ってもらうという練習を交代して行えばいいんですが、e交流戦ではその方法だと非効率になってしまう。自分がライオンズを使っても対戦しないわけですから、試合に向けた練習としては無駄な時間になってしまいます。

大茂 それに加えて、対戦球団の情報は自分だけで集めなければいけない。昨シーズンのベイスターズにはパワプロ博士のじゃむ~さんがいたので、チームメイトと情報共有ができないのは特につらく感じます。

舘野 ただ打撃面では、DH制を使えるのがセ・リーグ的には大きいです。打撃のために守備に目を瞑って起用していた選手をDHに置けるので。

大茂 パ・リーグからすればDHなしは損となるので、eBASEBALL プロリーグでの交流戦はセ・リーグが勝ち越すのではと思ってます。

 

――今シーズンは各チーム3名から4名編成となりますが、試合は3対3で行われるので一人は休みとなります。まず、戦略面での影響はどうでしょう。

大茂 4人になると、もうロースターが読めないですよね。

舘野 プレイヤー同士の相性も気になるところですが、対戦するかはわからないですからね。プレイヤーの相性よりも、球団との相性を見て休みのプレイヤーを決めると思います。苦手な投手がたくさんいる球団は避けるとか。

木滑 球場の相性もありますよね。

※ジャイアンツ対タイガースであれば、1試合目東京ドーム、2試合目甲子園、3試合目クラウンスタジアムと球場が変わる。プレイヤーは一試合ずつ交代するので、球場との相性も重要になってくる。打の選手は狭い球場、投の選手は広い球場を好むといった相性がある。

舘野 あとは、試合に出ない人が対戦相手の動画を見返すなどして、スコアラーのような役割を担ってもらえるといいかもしれない。

 

――休みを挟むことにより、コンディションの調整は難しくなりそうです。

舘野 昨シーズンは毎週試合があったのでリズムを作りやすかったですが、一試合飛ばすと試合勘がリセットされるかも……という不安があります。

大茂 ロースターの都合もそうなんですけど、今シーズンは日程でも空く期間があるんですよね。e交流戦の第1節と第2節のあいだで一週間、ペナントの第4節と第5節は年末年始を挟むのでほぼ一ヶ月空きます。

木滑 ただ、昨シーズンは11月から12月下旬までずっと試合が続き、最後の方は一気に疲れが出ました。平日は仕事で、土曜日にチームメイトと練習をして、日曜日に試合という生活が休みなく続いたので。精神的にもずっと張り詰めていたましたし、休みがあるのはいいかもしれません。

舘野 大茂くんはe日本シリーズに進出しているから、一ヶ月近く休んで試合をするという日程を経験しているわけだけど、どんなふうに調整しました?

大茂 練習量はシーズン中と変わらなかったですけど、年末年始なのでオフラインでの練習ができず、試合勘が飛んでしまいました。僕は間隔が空かないほうがよかったですね。

 

――日程上では未定ですが、広島での開催が決まったことですべての選手が遠征を経験します。

舘野 腹どうしようと思ってます。

※パワプロ界では、舘野選手は重度の腹痛持ちとして有名。

木滑 カキフライとか食べないようしてくださいね。

舘野 そんなの自分じゃなくても試合前は避けるでしょ(笑)。

今シーズンの注目選手は……?
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シブゲーの某編集者との癒着によりeスポーツ業界へ潜り込んだ自称ライター。スポーツ紙よりはパワプロに詳しく、ゲームメディアよりは野球に詳しい独自のポジションでeBASEBALLライターの覇権を狙う。

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