【DXRacer × Rush Gaming】大型パートナーシップが実現!必然的に結びついた両者の「ブランド思想」に迫る

eスポーツ界にとどまらず、ゲーマーから絶大な支持を得ているゲーミングチェアDXRacer(ディーエックスレーサー)。

DXRacerが日本に上陸して今年で9年目。この夏、eスポーツチームRush Gamingとのパートナーシップが実現し、同チームとのコラボ商品が発売されることが発表されました。ゲーミングチェアの市場はここ数年で大きく進化し、さまざまなメーカーから商品が発売されています。「ゲーミングチェア」という言葉が浸透したことで、ゲーマーならいつか揃えたいマスト商品にも近づきつつあります。

そんな中で、なぜDXRacerのゲーミングチェアはこれほどに愛され続けているのか、そしてなぜRush GamingはDXRacerをパートナーに選んだのか。その理由を、DXRacerの輸入販売元であるルームワークス代表の花田俊祐氏、Rush Gaming/Wekidsの代表取締役CEOの西谷麗氏、同チームの共同創業者GreedZz氏にお話を伺います。

両者の思想を探っていくと、そこには共通して追い求める「継続したブランド思想」がありました。

撮影 / 映写研 satoshi sugimura

DXRacer(ディーエックスレーサー/通称:デラックスレーサー)
アメリカを中心に世界展開しているプロフェッショナルゲーミングチェアブランド。自動車競技用のレーシングシート製造のノウハウを活かしたオフィスチェアやゲーミングチェアの製造、販売を行う。数多くのeスポーツチームや公式大会をスポンサードしており、世界中のトッププレイヤーからも愛されているブランド。
Rush Gaming by Wekids
『Call of Duty』eスポーツで世界を目指すプロゲーミングチーム。2016年に結成したRush CLAN eスポーツ部門からその歴史は始まり、2017年11月に西谷麗氏が経営するWekidsと契約を結びRush Gamingに。現在は選手5名とストリーマー4名にスタッフを加え、チームとしての強い結束力のもと闘い続けている。

eスポーツチームの価値を押し上げるDXRacer

西谷 今回は対談という形ですが、私西谷が進行役も務めつつ、DXRacerとRush Gamingのパートナーシップに至る経緯やお互いの背景をお話させてもらいますね。

早速ですが、DXRacerさんのゲーミングチェアに限らず「ゲーミング◯◯」ってこの3年くらいで大きくなっていた気がするんですよ。ユーザー側でもあるGreedZzは、ゲーミングチェアの存在をいつ頃から知っていたの?

GreedZz だいぶ昔、6年とか7年前くらいに海外のeスポーツ大会で知ったのが初めてですね。DXRacerは、北米ではOpTic Gaming、ヨーロッパではFnatic、韓国ではSKTなど、海外の強豪チームをサポートしているイメージが強いです。

西谷 私も一番印象的なのはOpTic Gamingです。GreedZzがOpTic大好きなので、「世界にはこういうのがあって」とよくYouTubeのリンクを送ってくれていたんです。その動画に出てくるOpTic Gamingのゲーミングハウスで、あの緑のゲーミングチェアが並んでいる絵が印象的でしたね。

花田 DXRacerはブランディングを全てアメリカでやっているのと、向こうでは世界大会CWLの主催者をサポートしていた流れで、OpTic GamingやFaZeのコラボモデルがありました。アメリカで『Call of Duty』は人気タイトルですし、昔からDXRacerとは縁の深い関係です。

CWL:Call of Duty World League

西谷 それこそDXRacerと聞くとコラボチェアが印象的で、OpTic GamingやFNATIC、国内だとDetonation Gamingさん、SCARZさんなどがパッと頭に浮かびます。

以前から感じていたんですが、DXRacerのゲーミングチェアはeスポーツチームの象徴のようで、持っていると「THE eスポーツチーム感」が増す気がするんですよね。eスポーツチームのブランド価値を押し上げてくれるチェアを作っているイメージがあります。

花田 機能性だけではなくてデザインにもこだわっているので、座っていただく選手のモチベーションも上がるし、チームとしての一体感も出ますよね。各チームそれぞれの特色があって、目指している方向性も異なりますから、そこを取り入れて形にしています。椅子自体にもこだわっているので、こだわりのあるチームや選手たちに座っていただけるのがありがたく嬉しいことですね。

あえてDXRacerを店頭に置かない理由

西谷 ちなみに、花田さんが代表を務めるルームワークスさんはインテリアの会社ですよね?

花田 そうです。もともと私自身モノ作りが好きで、ルームワークスでは特許を持つような商品やこだわった商品の開発をしています。今はゲーミングチェアの市場が大きくなっているのでDXRacerに力を入れていますが、DXRacerに然り「モノ」へのこだわりはずっと持っていますね。

西谷 インテリア商品からDXRacerの代理店を始められたきっかけはあったんですか?

花田 私自身はゲーマーではなくて、どちらかというと車が好きだったんですよ。DXRacer自体がもともとレーシングカーのシートを製造していたブランドなので、はじめは趣味の延長として関わっていました。でも私が代理店としてDXRacerを扱うとき、すでにヨーロッパの『League of Legends』などでゲーミングチェアが使われていたんです。そこで初めて「eスポーツ」を知りましたね。

実は2013年に初めて、東京ゲームショウでDXRacerのブースを出展しました。小さめのブースで『League of Legends』のプロモーションPVを流していたんですが、当時はeスポーツを知っている人が少ないからか、誰にも気づかれないくらいでしたよ。

西谷 2013年?!意外です。今でこそ東京ゲームショウで毎年出展されるDXRacerさんのブースは、象徴的なイベントになっていますよね。毎年イベント後に出される動画や写真を見ると、イベントの来場者だけではなく本当に有名な方々もブースに足を運んでいて、まるでそこに「DXRacerコミュニティ」ができているような。


▲2018年の東京ゲームショウでの様子。

西谷 正直、DXRacerさんのeスポーツ界におけるブランディングが圧倒的で、そのすごさに、私もひとりの経営者として惹かれていたんです。

ですが初めてお会いしたときに、「DXRacerは全国のいろいろなお店には置いていない」というお話を聞いて、衝撃を受けたんですよ。普通は商品を置いておかないと売れないのに、なんで?って。

花田 変わっていますよね(笑)。今だと全シリーズを置いているのは全国で2店鋪だけですね。本来であれば商品を店頭に置いて、いろいろなゲーミングチェアがある中でDXRacerをお客さんに試して座ってもらえるのが一番良いのかもしれないのですが、私たちは個数を多く売ることが第一ではないと考えています。

大事にしているのは、DXRacerがこれまで歩んできた国内外での活動や商品に対する独自のこだわりです。そういうストーリーがしっかりあるブランドなので、そこを少しでもわかっていただきたいんですよね。

店頭に展示をするのであれば、そういったストーリーをお店の方から一般のお客さんに伝えていただけるような売り場で一緒に販売させてもらいたいなと。商売なので数を売ることも重要なんですが、根本的な考え方として「商品をモノとしてではなくコトとして消費してほしい」とずっと思っています。

西谷 びっくりしますよね。「量販店さん置いてください!」が一般的なのに、逆をやっているのがすごく面白い。

花田 インテリアをやっていた身なので、こだわって作った商品がモノとして雑に扱われてしまうのはやっぱり心が痛いんですよ……。今はゲーミングチェアやヘッドセットと、いろいろな会社さんが数多くの商品を出していて、量販店さんでも本当にたくさんの商品が並んでいますよね。でも、そこでただ置かれているだけで、たくさんの人の手に触れて傷ついてしまってそのまま転がっているような状態で展示するくらいなら、やめたほうがいい。

商品一つひとつにブランディングがあるからこそ、たとえ店頭の小さなスペースだったとしても各社の色が出ている状態が望ましいし、ゲーミングチェアもそういう商品として扱ってほしいという想いが強くあります。

西谷 そこが簡単そうに聞こえて難しいんですよね。どれだけ雑に扱われようと販路を拡大したほうが絶対に売り上げは上がるのに、販路を小さくしてでもDXRacerのブランド価値を守りながら着実にマーケットシェアを伸ばしている。

それこそ、モノとして試してもらうわかりやすいマーケティングではなくてコトとしてDXRacerを好きになってもらいたいという考え方は、ある種Rush Gamingとも近い思想です。Rush Gamingでもとにかくたくさんのスポンサーさんと契約してチーム運営に使えるお金を増やすほうがビジネスとしては正解だと思いますが、そうはしていません。花田さんと初めてお会いしたときから、背景にある考え方にすごく近いものを感じますね。

Rush Gamingを外から見た印象は?
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渡辺 静

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感覚派の編集・ライター。なんでもワクワクしちゃう観戦勢。特に、ロケットリーグ、CoD、R6Sが好きです。 女性プロゲーマーはつめさんが挑戦し続ける姿に感化されて、シブゲーに来ました。

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