【LoL】パッチ9.14 分析レポート!タム・ケンチの大幅弱体化と”カウンター効果”の追加

2019年7月17日(水)にパッチ9.14が実装されました。パッチ9.14では、ゲーム内に存在する”普遍的かつ強力な効果”に対するカウンター効果が導入されたほか、チームファイト タクティクス(以下、TFT)初の公式パッチノートがリリース、ランク戦のベータシーズンも始まりました!

今回はこれからの環境についての理解を深めていけるよう、パッチ9.14における特に大きな変更点および注目点をまとめてみました。

今パッチの詳しい内容はパッチノート 9.14 | League of Legendsにて確認することができます、是非パッチノートと合わせてご覧下さい。

”カウンター効果”の実装

今回のパッチの目玉となるのはカウンター効果の実装でしょう。シールド、回復、連続攻撃やステルスなど様々な特性に対しての明確なカウンターが実装されたのは、競技シーンとソロランクの両方に大きな影響を与えることが予想されます。

これらのカウンター効果が、どれほど有効な手段になりえるのか?ということは今後検証されていく点ですが、”この効果に対してはこのチャンピオン”という回答になりそうなものを紹介していきます。

<アンチシールド>チャンピオン レネクトン

レネクトン | リーグ・オブ・レジェンド

アンチシールド効果を新たに加えられたレネクトンはパッチ9.14にて強力なピックになる事が予想されます。<アンチ・シールド>効果はどれだけのシールドが付与されていたとしても全てのシールドを破壊できる事が確認済みです。

▲アンチシールド効果が適応された『W-メッタ斬り』

レネクトンは、競技シーンで流行しているイレリアやアカリ、ライズなどに対するカウンターピックとして好まれています。また、現環境ではカルマやラックス、タム・ケンチなどシールド持ちチャンピオンの採用率が高いので、それらのカウンターとしてピックされる可能性は十分にあるでしょう。

個人的に壊れているなと感じている点は、アイテムの効果によるシールドも無効化できてしまう、というところです。『ステラックの篭手』や『ファントムダンサー』などの”特定条件で発動する”シールドも破壊できるのは少々やりすぎかなと思いました。

<ダメージ一定軽減>チャンピオン フィズ

フィズ | リーグ・オブ・レジェンド

ソロランクにおけるスノーボールチャンピオンの代表格であるフィズ。彼の固有スキル『シーファイター』にも変更が入り、あらゆるダメージを軽減するようになりました。その数値は4+魔力の1%の値です。

魔力が200ある状態の場合は4+200×1%=6となるため、あらゆるダメージを6ダメージ固定値で軽減します。この軽減が真価を発揮するのは継続ダメージに適応される場合です。

よく目にするフィズvsマルザハールのマッチアップを例に考えてみましょう。

継続ダメージの代表であるマルザハールの『虚性侵蝕』は0.5秒毎にダメージ判定がある侵蝕を4秒間付与するため、判定回数は8回あります。この8回の判定全てに軽減が適応されるのでフィズが魔力0の場合、『シーファイター』における軽減量は4×8=32ダメージです。

『虚性侵蝕』のスキルレベルが1の場合の最大ダメージは80なので与えられるダメージは80-32=48ダメージになります。この場合のダメージ軽減率は4割です。

手軽に継続ダメージを付与できる『コラプトポーション』のバフ効果『穢れの接触』によるダメージも当然軽減できます。『穢れの接触』は対象に15のダメージを3秒かけて与える効果ですが、『シーファイター』によりそのうち12ダメージが軽減されるので与えられるのは3ダメージだけです。

『コラプトポーション』を使ってちくちく殴ってくる相手にはフィズを当ててやりましょう。

<アンチ機動力>チャンピオン カシオペア

カシオペア | リーグ・オブ・レジェンド

敵チャンピオンの機動力を奪うスキルは数多く存在しますが、カシオペアの『W-ミアズマ』はこの変更により非常に使いやすくなったと思います。最小射程が削除されたことにより、接近する事に長けたチャンピオンに対してもその機動力を奪う事が可能になりました。

チャンピオンの調整

ここからは、調整されたチャンピオン達の中で特に影響が大きいと予想されるものをピックアップして紹介していきます。

パイク

パイク | リーグ・オブ・レジェンド
E – 亡者の引き波
・「亡者の引き波」がチャンピオン以外のユニットに対し、ダメージを与えることなくスタン効果だけを付与するようになりました
R – 水底の急襲
・「水底の急襲」で即死しなかった敵に対し与えるダメージが50%になりました
・パイクが「水底の急襲」で敵をキルした場合、 最後にアシストした味方 ⇒ 最後にアシストした味方とパイクが「お前の取り分」を獲得
・パイクが「水底の急襲」でキルをアシストした場合、パイクは 「お前の取り分」×1 ⇒ 「お前の取り分」×2を獲得
・「水底の急襲」をコスト無しで使用可能な場合、アイコンがパイクの体力バーの横に表示されるようになりました

強力なウルトを持っていたパイクですが、今回のパッチでさらに強力になりました。『R-水底の急襲』によって獲得できる『お前の取り分』が2つになります。『水底の急襲』によるキル・アシストに成功した場合は追加で600ゴールドを獲得するということです。ステータス面での変更はないため単純に強化されました。パッチ9.14のBANorPick枠でしょう。

タム・ケンチ

タム・ケンチ | リーグ・オブ・レジェンド
固有スキル – 舌慣らし
・通常攻撃時ダメージ 1スタックごとにタム・ケンチの最大体力の1.5% ⇒ スタック数にかかわらずタム・ケンチの最大体力の2.5%
Q – 味見
クールダウン 8/7/6/5/4秒 ⇒ 8/7.5/7/6.5/6秒
・「味見」で敵をスタンさせた際、「舌慣らし」の全スタックを消費するようになりました
・スロウ効果 50/55/60/65/70% ⇒ 30/35/40/45/50%
・スロウ効果時間 2秒 ⇒ 3秒
・スタン効果時間 1.5秒 ⇒ 2秒
W – 丸呑み/吐き出し
・ダメージ反映率 対象の最大体力の9/10/11/12/13% ⇒ 対象の最大体力の11%
・モンスターへの最大ダメージ 400/450/500/550/600 ⇒ 500
・ブルーセンチネルとレッドブランブルバックを「丸吞み」と「吐き出し」できるようになりました
E – ゆるゆる皮膜
・灰色の体力 タム・ケンチが受けたダメージの80/85/90/95/100% ⇒ タム・ケンチが受けたダメージの45/50/55/60/65%
・灰色の体力に応じた体力回復 灰色の体力の20/25/30/35/40% ⇒ スキルレベルにかかわらず灰色の体力の75%
・クールダウン 6秒、発動時に開始 ⇒ 「ゆるゆる皮膜」のシールドが効果時間切れまたは破壊されてから3秒

タム・ケンチは非常に大きな弱体化を受けました。一番大きな変更はスキルで固有スキル『舌慣らし』のスタックを付与できなくなったこと、『Q-味見』によって敵をスタンさせた場合は『舌慣らし』の全スタックを消費するようになったことでしょう。

正直、サモナーズリフト追放レベルの弱体化だと思います。特に競技シーンにおいてピックされる機会は激減するでしょう。レッドブランブルバックとブルーセンチネル(いわゆる赤バフと青バフ)を『W-丸呑み/吐き出し』で指定できるようになったのでジャングルで運用される日が来るかもしれません。

サイラス

サイラス | リーグ・オブ・レジェンド
固有スキル – ペトリサイトバースト
・ミニオンに対するダメージ低下率 70% ⇒ 50%
Q – 鎖の鞭
・爆発ダメージ 40/60/80/100/120(+魔力×0.4) ⇒ 45/70/95/120/145(+魔力×0.6)
E – 逃亡/拉致
・「逃亡」のシールド 1回目の発動時に2秒間、あらゆる魔法ダメージをブロックするシールドを獲得します
・クールダウン 18/17/16/15/14秒 ⇒ スキルレベルにかかわらず14秒
・「拉致」のスタン効果時間 0.5秒 ⇒ 0.35秒
R – 乗っ取り
・射程 1050 ⇒ 950
・乗っ取ったアルティメットスキルの保持可能時間 120秒 ⇒ 90秒
・クールダウン 85/50/15秒 ⇒ 100/80/60秒
・魔力反映率への変換レート 増加攻撃力×1.0ごとに魔力×0.5、合計攻撃力×1.0ごとに魔力×0.7 ⇒ 増加攻撃力×1.0ごとに魔力×0.4、合計攻撃力×1.0ごとに魔力×0.6

サイラスは直近のパッチにて頻繁に強化と弱体化を繰り返されていますが、プロシーンにおいてもっとも懸念すべきピックの一つとなっています。今回の変更によって、『E-逃亡/拉致』によるシールドは”魔法ダメージ”に対するシールドになりました。パッチ9.13にて発見された新たな運用方法としてジャングルサイラスが注目されていましたが、今回の変更によって再びレーナーとして運用される事になりそうです。

『Q-鎖の鞭』のダメージとスケーリングは強化を受けましたが、サイラス最大の強みである『R-乗っ取り』はクールダウン、ダメージの両方において弱体化されたため、これまでほどインパクトの強さはないでしょう。

ラックス

ラックス | リーグ・オブ・レジェンド
Q – ライトバインド
・クールダウン 10秒 ⇒ 13/12/11/10/9秒
・マナコスト 40/45/50/55/60マナ ⇒ スキルレベルにかかわらず50マナ
W – プリズムバリア
・復路のシールド 往路のシールドの2倍 ⇒ 往路のシールドと同じ(復路のシールドと往路のシールドがスタックすることに変わりはありません)
・シールド反映率 魔力×0.2 ⇒ 魔力×0.3
・最大シールド量 150/195/240/285/330(+魔力×0.6) ⇒ 100/130/160/190/220(+魔力×0.6)
・シールド効果時間 3秒 ⇒ 2.5秒
R – ファイナルスパーク
・クールダウン 80/65/50秒 ⇒ 80/60/40秒
・ダメージ反映率 魔力×0.75 ⇒ 魔力×1.0

パッチ9.7頃から採用される事が増え、今ではOPサポートチャンピオンとして名を挙げているラックスに調整が入りました。『W-プリズムバリア』の基礎的な値を弱体化した代わりに、魔力反映率を強化。カルマやジャンナなど他のシールド持ちチャンピオンと比較しても突出した値ではなくなりました

『R-ファイナルスパーク』の変更も含め、攻撃的なビルド選択をした際の恩恵を多く受けられるように変更されたことになります。

アカリ

アカリ | リーグ・オブ・レジェンド
基本ステータス
魔法防御 32.1 ⇒ 37
レベルアップごとの体力 85 ⇒ 95
Q – 五連苦無
・ダメ―ジ反映率 魔力×0.5 ⇒ 魔力×0.6
W – 黄昏の帳
・ステルス種別 オブスキュリティ ⇒ インビジブル(真の視界によってシルエットだけでなく完全に姿が見えるようになります)
・クールダウン 25/22/19/16/13秒 ⇒ スキルレベルにかかわらず20秒
・気回復量 40/50/60/70/80 ⇒ スキルレベルにかかわらず80
E – 翻身手裏剣
・手裏剣のダメージ 70/105/140/175/210(+増加攻撃力×0.7) ⇒ 40/70/100/130/160(+合計攻撃力×0.35)
・手裏剣の魔力反映率 魔力×0.5
・ダッシュのダメージ 50/80/110/140/170(+増加攻撃力×0.7) ⇒ 40/70/100/130/160(+合計攻撃力×0.35)
・ダッシュの魔力反映率 魔力×0.5
R – 完遂
・クールダウン 100/85/70秒 ⇒ 120/110/100秒

『R-完遂』のクールダウンも増加した代わりに『Q-五連苦無』『E-翻身手裏剣』のダメージ反映率が強化されました。しかし、『W-黄昏の帳』のステルス種別がインビジブルになったため、カルマやルブラン、モルガナが明確なカウンターピックになります。以前より立ち回りが難しく、カウンターもはっきりした分ダメージの伸びが強化された調整です。

スウェイン

スウェイン | リーグ・オブ・レジェンド
基本ステータス
レベルアップごとの体力 90 ⇒ 85
通常攻撃射程 550 ⇒ 525
固有スキル – 恐襲の魔鴉
・「魂のかけら」を恒久的にスタックできるようになり、「魂のかけら」1個ごとに最大体力が5増加するようになりました
・「魂のかけら」を獲得すると自身のマナの4/5.5/7%を回復するようになりました
Q – 死の手
・稲妻が常にミニオンを貫通するようになり、チャンピオンに命中すると止まるようになりました
・クールダウン 7.5/6.25/5/3.75/2.5秒 ⇒ 10/8.5/7/5.5/4秒
・射程 725 ⇒ 625
・稲妻の間の角度 8 ⇒ 10
R – 魔帝戴冠
・マナコスト 0マナ ⇒ 100マナ
・増加体力 150/275/400 ⇒ 125/200/275(+「魂のかけら」の数×5)
・ミニオン&モンスターに対する回復量低下率 80% ⇒ 90%
・インビジブル状態のユニットを含む、範囲内のすべての敵ユニットから体力を吸収するようになりました
R – 悪魔の紅炎
・「悪魔の紅炎」のダメージ 「魂のかけら」1つごとに周囲の敵すべてに45/60/75(+魔力×0.21)の魔法ダメージ ⇒ 「魔帝戴冠」中に自身が吸収した体力の75%に相当する魔法ダメージ(上限あり)
・「悪魔の紅炎」の最小ダメージ 100/150/200(+魔力×0.5)
・「悪魔の紅炎」の最大ダメージ 200/300/400(+魔力×1.0)

固有スキルの変更が入り、全体的な使用感の変更とスケーリングの面で耐久力が強化されました。

『Q-死の手』が常にミニオンを貫通するようになったため序盤からタワー下に押し付けられ続ける展開にされづらくなりましたが、マナ回復が「魂のかけら」の回収に依存するためマナ管理の難しさがネックな所です。『R-魔帝戴冠』の発動がいつでも可能になったので集団戦の立ち回りやすさが向上したという印象になりました。

チームファイト タクティクス初の正式なパッチノート

ここからはチームファイト・タクティクスことTFT パッチノート9.14に気になった内容を抜粋して見ていきましょう。

今パッチにて新チャンピオンのツイステッド・フェイトが実装、またTFTのランク戦「ベータシーズン」が開始されました。加えて、シナジーや各チャンピオンの調整、システム面の変更もされています。

新チャンピオン ツイステッド・フェイト

新しいチャンピオンとしてツイステッド・フェイトが実装されました。待望の2ゴールドユニットで<パイレーツ>、<ソーサラー>という優秀な特性を持っています。

ツイステッド・フェイト
コスト:2ゴールド
特性:パイレーツ、ソーサラー
スキル:『ドロー』ランダムなカードを投げ、ゴールド:対象をスタンさせる/レッド:対象の周囲にダメージを与える/ブルー:自身と周囲の味方のマナを回復するのいずれかの効果を発動させる

これによりグレイブス、パイクと合わせる事で<パイレーツ>ボーナスをコスト3チャンピオン無しで発動させる事が可能になりました。<パイレーツ>を序盤のシナジーとして考える事ができるようになったため、<パイレーツ・ガンスリンガー>の選択肢がより現実的な戦略として機能しそうです。

スキルの対象調整

個人的に大きいなと思った変更は、いくつかのチャンピオンにスキルの対象の調整が入った事です。

アーリ
・アーリが死亡してしまうと、発動中のスキルがダメージを与えない不具合を修正しました
・スキル詠唱中に対象が死亡した場合、対象を再設定するようになりました
・スキルの対象:ランダムな敵 ⇒ 現在の攻撃対象
ミス・フォーチュン
・スキルの対象:ランダムな敵 ⇒ 現在の攻撃対象
・スキル発動前の予備動作中に対象が死亡した場合、対象を再設定するようになりました
・ミス・フォーチュンがスキル詠唱中に移動し、弾道が変わってしまうことがある不具合を修正しました
・マナコスト:75 ⇒ 100

アーリ、ミスフォーチュンは今までスキルを詠唱する対象はランダムだったため、ランダム性を考慮して配置しなければなりませんでした。今回の調整で自身が攻撃している対象に対してスキルを詠唱するようになったため今まで以上に優秀なスキルとして機能すると思います。

PvEラウンドの変更

PvEラウンド
・PvEラウンド中にアイテムを入手できなかった場合、ミニオン、モンスター、またはエピックモンスターの1体が代わりにゴールドをドロップするようになりました。
・ドラゴンとエルダードラゴンには、ドラゴン特性のボーナスが適用されないようになりました。やったねソーサラーたち!

ランダム性の触れ幅を調整した形になります。ソーサラー構成を採用しているときのドラゴン戦は見ていてひやひやするものがあるので今回の変更は非常にありがたいですね。

まとめ

非常に大きな変更が入ったパッチ9.14、繰り返しになりますが一番大きな変更は”カウンター効果の実装”でしょう。特にシールド破壊や真の視界、継続ダメージに対するカウンターが明確になったのは今後のピックに大きく影響しそうです。タム・ケンチやラックスの弱体化も含めて、パッチ9.14の競技シーンやソロランクの変化に注目していきましょう!

ばるたん

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プレイより大会観戦とB/P予想が好き。ストラテジーとTRPGが趣味。

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