【PUBG選手インタビュー】DetonatioN Gaming White所属 Melofo「教えてくれたゲームは無駄じゃなかったんだと、あの人に伝えたい」

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)ではSeason3において、「DetonatioN Gaming White」が総合優勝。

2019年7月26日(金)から28日(日)にかけて、タイ・バンコクにて開催されるアジア大会「MET Asia Series: PUBG Classic」への切符を手にしました。

本記事では、「DetonatioN Gaming White」のリーダーとして、チームを支えるMelofo選手に1万字を超えるロングインタビューを実施。

Season3で「DetonatioN Gaming White」が圧倒的な強さを見せた理由とは何だったのか。そして、Melofo選手がどのような意志を持って、このシーンに挑んでいるのか。その胸中を語り尽くしていただきました。

小学2年から現在に至るまで、PCゲーム歴は16年

――まずは、ゲームとの出会いとして記憶に残っていることから教えてください。

記憶に残っているのは、小学2年の時にやった『Age of Empires』というRTSゲーム(※)です。そのゲームが入っているPCを父に渡されて、シングルプレイで遊んでいました。

※RTS:リアルタイムストラテジー。ターン制ではなくリアルタイムに進行するゲームの中で、俯瞰視点から複数のユニットに攻撃や移動の指示を出し、敵と戦うゲームジャンルのこと。

その頃、いつもゲームを教えてくれるいとこのお兄ちゃんがいて、小学4年の時に家に遊びに行ったら、PCで『眠らない大陸クロノス』というMMORPGをやっていたんです。

当時まだ、マルチプレイのオンラインゲームがあまりなかったので、キャラクターの一人ひとりを操作する人がそれぞれ画面の向こう側にいるんだということに衝撃を受けて。家に帰って速攻でPCにインストールしました。もうそこからは、PCゲームしかしていないと言ってもいいくらいの人生ですね。

――PCゲーム歴がかなり長いんですね。

そうですね、10歳の頃から。僕は今年で27歳になるので、PCゲーム歴は相当長いです。

――FPSゲームとの出会いは、どれくらいの時期でしたか?

しばらくMMORPGをやっていたんですけど、小学5年の頃にギルドマスターの人から『Wolfenstein: Enemy Territory』というFPSゲームを教えられたんです。クライアントも全部英語なので、手探りでどうにかインストールして。それが初めてプレイしたFPSゲームです。

――それからは主にFPSゲームをプレイしてきたのでしょうか?

FPSに限らず、本当にいろんなゲームをやりましたね。特に、その頃はMMORPGがすごく流行っていたこともあって、新しいゲームが出るたびに貪るようにやっていました。

ただ、中学1年くらいの時に『GunZ The Duel』というTPSゲームにハマって。その次は、FPSゲームの『サドンアタック』にかなりハマって、18歳くらいまでリア友とクランを組んで大会に出たりしていました。その頃は、仲の良い友達とやって勝てたらいいな、くらいのスタンスでしたね。

『AVA』での出来事から、選手としての活動がスタート

――選手として活動するようになるまで、どのような流れでしたか?

しばらくは、またMMORPGをやっていたんです。ただ、僕はやるからには何でも上の方にいたいタイプなんですよ。でも、MMORPGで上の方にいるには膨大な時間が必要で、仕事をしながらでは勝てないなと。それで、やる気を失ってゲームから離れた時期もありました。

その後、20歳くらいの時に、友達からFPSゲームの『Alliance of Valiant Arms』(以下、AVA)をやろうと誘われて、友達とチームを組んで遊ぶようになりました。そしたらある時、世界大会に出た実績のあるチームと偶然マッチしたんですよ。

そのマッチで、僕が20キルくらいして勝ったんです。始めて2ヶ月くらいなのに、『AVA』を5~6年やっている人たち相手に、ラッキーパンチで勝っちゃって。それでめっちゃ調子に乗って、Twitterにスクリーンショットを載せたんですよ(笑)。

まわりからは「たまたま勝ったくらいで」と騒ぎ立てられたんですけど、それを見た相手チームの人から「うちのチームに入らないか」と言われて。当時、ずっと物足りなさを感じていたので、良い刺激になるかなと思って入ることにしました。それが選手としての活動の始まりです。

その騒動の翌日からチーム練習が始まって、2ヶ月後には大会に出場。約800チームの中からオフラインで戦う8チームまで進んだんですが、その後は負けました。でも、自分としてはベスト8で上出来かなと思っていましたね。

――その後、さらに本格的に活動するきっかけがあったのでしょうか?

しばらく活動していたら、「Requish」というチームに誘われたんです。その当時『AVA』では、「DeToNator」が強くてずっと1位だったんですよ。メンバーにはSHAKAさんとかがいて。「Requish」は、そこと双璧をなすチームで、その2チームが圧倒的と言える状況でした。

「Requish」に入ってからは、本当に勝ちたいという気持ちでやっていましたね。考え方も劇的に変わりました。僕、それまで感覚でゲームをしていたんですよ。でも、「Requish」は、すごくロジカルに考えるメンバーばかりだったので、衝撃を受けました。この経験は、今の自分にもかなり大きな影響を与えています。

そこからは、とにかく「DeToNator」に勝って1位を取るんだという気持ちで、毎日の活動は大変でした。仕事のために毎朝6時半に起きて、夜は20時くらいから0時までチーム練習をして、反省会も毎日2時間半くらいあって。3時間しか寝れないような生活を、2年くらい続けていました。

――かなりハードですね……!その後、「DetonatioN Gaming」に入った経緯を教えてください。

当時すでに、「DeToNator」はスポンサーをつけてユニフォームを着て、ゲームを代表するプロとして活動していたんです。プレイヤーの模範となる存在で、ゲームの強さ以外の面でも本当に尊敬していました。

それを見て、僕たちもスポンサーを探す活動を始めつつ、その頃まだ数少なかったプロチームの「DetonatioN Gaming」に、僕たちを入れてくれませんかと直談判しに行ったんですよ。そしたら、オーナーの梅崎さんから「次の公式大会で優勝したらいいよ」と言われたんです。

それまでずっと「DeToNator」に勝てなかったんですけど、その次の大会で優勝して、有言実行ということで所属することになりました。

――カッコいい!ドラマのあるエピソードですね。

それから意識はさらに変わりましたね。プロチームに入って、しかも「DetonatioN Gaming」は他部門も実績を残しているチームばかりだから、僕らも負けられないなと。

それまでは、とにかく自分たちが勝ちたいという気持ちだけだったんですけど、チームの看板を背負うからには勝たなければ、という意識を持つようになりました。

シーンが移り変わり、このまま終わっていいかなとも思った

――「DetonatioN Gaming」に所属した後の活動についても教えてください。

「DetonatioN Gaming」に入った後、世界大会へ出場して結果は4チーム中の4位。それを含めて、『AVA』では世界大会に全部で3回出場したんですが、毎回どうしても韓国の「clanHeat White」という強豪チームに勝てませんでした。それが、今までで一番悔しかったですね。

本当に身を削って練習していたし、悔し泣きしているチームメンバーもいて。僕は勝っても負けてもそんなに感情を爆発させるタイプではないんですけど、その時は悔しくて泣きました。世界一になれるという気持ちで出ていたので。

『AVA』の選手として2年くらい経った頃、シーンの移り変わりもあって、今後の活動をどうするかという話になりました。僕はチーム自体に愛着があるから、やれることを模索しますとオーナーに伝えて、いったん休止して残ることにしたんです。

でも、『AVA』で一緒に切磋琢磨した仲間はほとんど残らなくて、正直このまま終わってもいいかなという気持ちもありました。

――しかしその後、『PUBG』のシーンに活躍の場を移すことになると。別ゲームでも選手を続けようと思ったのは、どんな理由があったのでしょうか?

勝てそうだと思ったからですね。『PUBG』が急激に盛り上がってきて、オーナーからやってみないかと言われた経緯があったんですけど。

当初『PUBG』はTPPが主流だったこともあって、これは反応速度で勝負するゲームではないなと思ったんです。身体能力が高くない自分でもいけると思って、やりたいですと返事をしました。

だから、PJSのαリーグ予選に出た時は、まだプレイ時間も200時間くらいで、『PUBG』の実力があるから出たというわけでは全然なかったですね。

年が離れていても、言いたいことが言えるチームの関係性
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綾本 ゆかり

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ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、イベントレポートやインタビューを中心に取材記事を執筆します。

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