関西最大の格闘ゲームファンイベント「KVO × TSB 2017」運営本部から見た72時間

2017年5月4日から6日まで大阪味園ユニバースにて開催されたKVO × TSB 2017。

今回は3日間に渡って開催された本イベントの様子ですが、参加者側では無くスタッフ目線でお送りします。

 

私IKKI(@queensaki)は過去のKVOから運営側の人間として参加しており、今回は運営本部の方で各オーガナイザー様のフォローやお客様対応・トラブル対応・受付やクロークのみなさんとの連携といった形で3日間携わっていました。

 

会場内のPAブースの前に本部を置き、そこから見える景色はユニバースの特徴的な装飾とモニターやスクリーンの光が煌びやかに輝いています。非現実的な景色とはこういったものだと感じ、KVO × TSB ならではの空気感は参加者の方にも伝わっているのだろうと思いました。

こちらはエントランスから入ってすぐの景色。
運営本部前の景色

 

KVO × TSBは3日間の総参加者数が1,000人を超える大規模イベントであり、非常に多くのオーガナイザーやスタッフに支えられて開催されています。例えば照明のあやのさん、表立って動いていないので目立たないのですが、ユニバースのステージ上から照明の調整を担当してくれています。

ユニバースさんには専属の方がいらっしゃったりするのですが、ダブルイリミネーションや何本先取、そしてどのタイミングで試合が終わるのか、など格闘ゲームプレイヤーでないと照明のON/OFFのタイミングが分からないので、専属スタッフでは無くあやのさんが全て演出しています。

他にも運営本部で手伝ってくれている人間、受付スタッフ、クロークスタッフ、オーガナイザーの方々、オーガナイザーと協力して大会進行してくれている方々、配信チームの方々。壇上MC、実況、解説、設営にご協力してくださった方々、撤収にご協力してくださった方々、と言い出したらキリがないのですが、色々な人間が関わっています。

参加者の方が注目するスクリーン、実は左手上の方で照明を調整してくれています。

 

◆運営本部から見た本大会で現地の盛り上がりの瞬間最大風速を記録した瞬間

よくテレビで瞬間最高視聴率という言葉があるように、KVOでは各配信団体様から配信を行っていたので「データ上」最大視聴者数を記録したタイミングが分かります。しかし、数字には表れない現地で感じ取れる盛り上がりで判断する限り、今回の大会は2つ非常に盛り上がったタイミングがありました。

 

1つはGUILTY GEAR Xrd REV 2 3on3でCYCLOPS OSAKA どぐら選手(@maneater_dgr)がチームを優勝に導いた決着のタイミング。

一応自分はCYCLOPS OSAKAの人間でもあるので、身内に甘い。。と思われるかも知れませんが、現地は歓声で会場が揺れ、文句なく一番盛り上がった瞬間だと思います。

 

相手のジャンプを読んで対空の必殺技、どぐら選手が選択したその後のコンボルートがロマンキャンセル~一撃準備~一撃必殺技。

格闘ゲームに精通していないと勘違いしやすいのですが、これは「プロが技術的に難しい事をした」から盛り上がったわけでは無く、

・GUILTY GEARというチーム戦が最高に盛り上がる格闘ゲームで、

・昔からこのシリーズを関西で支えていた古参プレイヤーが

・KVOの決勝の舞台で

・相手チームを1人で3人抜きし

・しかも一撃必殺技という普段は決め辛い技で優勝を決めた

という様々な要因が重なったからこそ盛り上がりました。

技術的には格闘ゲームをプレイしているとそこまで難しいわけでは無いのですが、あの状況で、あのタイミングで決めたからこそ盛り上がったわけです。

一撃必殺技を決め、演出中にステージ中央に立つCYCLOPS OSAKA どぐら選手。

 

もう一つは同じく3on3で行われたULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3.の決勝。

こちらは最大瞬間風速では無く、徐々に徐々に盛り上がりが高まり、相当長い時間盛り上がりのピークが続いていました。

元々KVOは本タイトルがあったからこそスタートしたイベントであり、原点とも言えるタイトルです。

決勝のカードは今年の1on1で優勝したまぶしん選手率いるチーム、対するは「Team BLACK EYE/Team GRAPHT所属のTakumi選手(@takumausu)、そして昨年度同タイトル覇者のTMP│Cross選手(@x_cross_x)、そして超強豪RF選手」という、優勝候補超筆頭のチームでした。

 

先鋒で出てきたRF選手があっさりと大将まぶしん選手まで辿り着き、いくら今年の優勝者でもこのまま3人抜いて優勝するのは難しいだろう、という空気感がありました。

 

が、

 

結果から述べさせて頂くと、まぶしん選手が激闘に激闘を重ね、3人を倒してチームを優勝に導きました。

劣勢な状態から大将まぶしん選手が出てきたので会場は完全にまぶしん選手を応援ムード。その状態から「客観的に見るとミスが殆ど無い完全に仕上がっているまぶしん選手」が、観客を味方につけて1人激闘を重ねて逆3タテを決める。

 

これは盛り上がらない要素が見当たらず、何かよく出来たストーリーやブックが仕込まれているのではと思える展開でした。

優勝を決め撮影を行っている様子

 

◆3日間を走り抜けてみて

KVOは数多くのオーガナイザーの方々、お手伝いしてくださるスタッフの方々、そして参加者の方々に支えられて成り立っているイベントです。

よく主催であるキャメイからも発信している言葉ですが、ありがとうございます、という一言に尽きます。

 

毎日最後にエンドロールがスクリーンに映し出されるのですが、去年もそうでしたが3日目のエンドロールは特別で拍手が自然と起きるのです。

企画段階からオーガナイザーの方々やスタッフが数か月に渡り動いていて、前日設営や撤収作業も合わせると、イベント中は5日間動きっぱなしの人間も少なからずいます。

最後の拍手はスタッフをやっていてよかったと思える瞬間なので、仕事では無いKVOをやっている中で救われた(報われた)、と思える瞬間でもあります。

 

今回はEVOのカメラマンとしても活躍されているRobert Paul様が来日し、素晴らしい写真の数々を以下のサイトで全て公開してくださいました。

数々の素晴らしいシーンを切り取って下さっており、是非多くの方々に見ていただきたいと1スタッフとして強く思っています。

 

http://gallery.rmpaul.com/Esports/KSB-2017

 

◆さいごに

KVOは本当に色々なタイトルが開催されるイベントなので、自分としては同窓会的な意味合いで楽しませていただいている一面があります。

昔は同じタイトルで戦っていたプレイヤーが今では違うタイトルで活躍していたりする事が当たり前にあるので、タイトルが変わると中々会えなかったりする場合があります。

 

ゲーマーの繋がりは一度対戦するだけの薄い関係もありますが、タイトル関係無くずっと一緒に戦ったプレイヤーとは元はライバルでありながらも結局後の友人となる場合が多いです。

イベントを通じて戦う場を準備するだけでなく、再会出来る場を準備するという側面も意識して今後も活動出来たらよいな、と思っています。

 

規模が大きくなって中々大変ですが、今後ともKVOを宜しくお願い致します。

もう10年~15年程の付き合いのある友人らとパシャリ。KVOでしか集まれません。また集まれるように頑張ります。

 

 

取材・文 / IKKI

プロフィール:
2002年頃、他人とオフライン対戦が出来る場が少なかった家庭用ゲーム機の界隈で、自宅での対戦会や会場を借りての大会を開催し始める。2006年頃から競技性を重視した定期大会を開催。海外トーナメントルールを積極的に取り入れ、家庭用ゲーム機を用いたトーナメントシーンに運営手法も含め基礎となる一本のレールを敷いた。吉本興業の演出家を見て育った為、幼少期から強いイベンター気質を持つ。

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CYCLOPS OSAKAゼネラルマネージャー。2002年頃、他人とオフライン対戦が出来る場が少なかった家庭用ゲーム機の界隈で、自宅での対戦会や会場を借りての大会を開催し始める。2006年頃から競技性を重視した定期大会を開催。海外トーナメントルールを積極的に取り入れ、家庭用ゲーム機を用いたトーナメントシーンに運営手法も含め基礎となる一本のレールを敷いた。吉本興業の演出家を見て育った為、幼少期から強いイベンター気質を持つ。

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