賞金総額1000万円オーバー! 『シャドウバース』『ウイニングイレブン2017』『ストリートファイターV』異種タイトルを扱った次世代eスポーツ大会“RAGE Vol.4 GRAND FINALS”をレポート!!

6月10日(土)に東京の高田馬場にあるベルサール高田馬場にて次世代eスポーツ大会“RAGE vol.4 GRAND FINALS”が行われた。今回のRAGEに選ばれたタイトルはスマートフォン・PC用アプリとして絶大な人気を誇る本格カードバトルゲーム『シャドウバース』、 サッカーゲームの金字塔と言われていたがRAGEでは初めて扱うタイトルとなった『ウイニングイレブン 2017』、 全世界で大会が行われ、格闘ゲームのeスポーツシーンを盛り上げている『ストリートファイターV』の3タイトルでの開催となった。

ついに開幕! 3000人の頂点に輝くのは誰か?


会場はシャドウバースステージとウイニングイレブン 2017&ストリートファイターVステージに分かれており、まずは、シャドウバースステージにて世界的に有名なギターリスト、マーティ・フリードマンさんと弦楽器3重奏による オープニング・アクトで大会がスタート。

その後、参加人数3000人の中から予選を勝ち抜いた『シャドウバース』の代表選手8名の入場&紹介が行われた。次世代eスポーツと謳うだけあって、スポットライトやジェットスモークを使った演出や選手の紹介ムービーがしっかり作られており、いままでにない大会の完成度に観客のボルテージもアップ。選手が登場するたびに大きな拍手と歓声が上がった。

▲ド派手な演出はエンターテイメントとしてeスポーツを盛り上げたいという“RAGE”運営側の気持ちが伝わった印象だった。その気持ちが伝わったのか大会開始から会場は大盛り上がり

数々の名試合が生まれた『シャドウバース』

『シャドウバース』の決勝大会は、8人によるシングルイリミネーショントーナメントで、3試合先取で勝利となる。そして賞金総額は700万円以上、優勝賞金はなんと400万円と国内最大級の賞金制大会といえるだろう。総合司会を武井壮さん、アシスタントMCを荒井レイラさんが務めた。実況と解説にはCygames・プロダクトマネージャーの森慶太氏とkuroebiさんに加えて、キャラクターの声を演じている声優の石上静香さん、佐倉薫さん、植田佳奈さん、優木かなさんが時間ごとに入れ替わり、ゲスト解説として登場。試合だけでなく『シャドウバース』ファンにもうれしい内容となっていた。

1回戦はフルセットまで縺れ込む試合が多く、大会序盤からデッドヒートがくり広げられた。その中でもEllinor選手VSマトモ選手の試合は同門対決ということもあり、多くのファンが注目するカード。手に汗握る展開となったが激闘の末、勝利したのはマトモ選手。勢いに乗ったマトモ選手が勝ち進むのではと思われた準決勝で、Enju選手が立ちはだかる。安定した戦略でマトモ選手を寄せ付けないままEnju選手が決勝へと進出した。

▲惜しくも準決勝で敗れたマトモ選手とザイル選手の3位決定戦。最初はザイル選手が優先かと思われたが、マトモ選手が追い抜いて大逆転勝利。フルセットの戦いまで縺れ込む名試合となった

いよいよ3000人の頂点を決める決勝戦は、優勝候補の呼び声の高く順当に勝ち進んできたSOS選手と無冠ながら予選から圧倒的な強さを見せてきたEnju選手の戦い。先にSOS選手が2試合先行する形になり、決勝でまさかのストレート勝ちかと思われた。しかし、Enju選手は運を味方にしたのか怒涛の逆転劇。あっという間に3試合連取し見事優勝。優勝賞金400万円を手に入れたの若き新星Enju選手の手に! 新たなスター誕生の瞬間だ。


▲5試合はお互いヴァンパイアデッキの戦い。勢いにのったEnju選手はまさに敵なしといった感じで、その強さは圧巻だった。試合後はSOS選手がEnju選手に駆け寄り優勝を褒め称えた

■『シャドウバース』決勝大会結果

優勝
Enju選手
準優勝
SOS選手
3位
マトモ選手
4位
ザイル選手
5位タイ
MAO選手
Johnny@TRG選手
Ellinor選手
まる選手

決勝のあとはRAGEを主催するCyberZ・取締役の大友真吾氏より、RAGEの今後の展開について発表。もちろん種目は『シャドウバース』。そしてRAGE Vol.5の開催だけでなく世界大会の開催も決定。本大会を見て我こそはと思うプレイヤーはぜひ参加してほしい。


RAGE Vol.5 Shadowverse
大阪予選
2017年8月12日・13日
OMMホール

東京予選
2017年8月19日・20日
東京ビッグサイト

GRAND FINALS
2017年9月17日または9月18日
東京ビッグサイト

▲2017年10月~11月に予選、12月GRAND FINALSが予定されているRAGE Vol.6 Shadowverseの開催だけでなく、世界各国のトッププレイヤーを集結させ、ナンバーワンを決めるRAGE Shadowverse World Grandprixの開催も決定。世界大会が開かれる『シャドウバース』は、日本のeスポーツを牽引するタイトルといえるだろう

スポーツ観戦のような『ウイニングイレブン 2017』

ウイニングイレブン 2017&ストリートファイターVステージでは総合司会にUZIさん、アシスタントMCに宮崎瑠依さんで進められた。まず始めに『ウイニングイレブン 2017』の決勝大会から先に行われ、進行役に齋藤寿幸さん、実況にStanSmithさん、解説にブンブン丸さんと、ゲームをプレイしたり、大会に出場したりしている人にはおなじみのメンバー。さらに、元プロサッカー選手で現在サッカーの実況といえばこの人と言われる松木安太郎さんがゲスト解説として登場。まさに、サッカーの中継を見ているかのような豪華メンバーで大会は進行されていった。

『ウイニングイレブン 2017』の大会ルールはふたり1チームのシングルエリミネーショントーナメントで、4チームがGRAND FINALSに進出。賞金総額は200万円、優勝賞金は100万円となっている。参加チーム全員が全体的に能力が高い選手が多いとされているバルセロナチームを使っていたのが印象的だった。使用しているチームは同じということもあり、はっきりと腕の差で勝敗が決まってしまう厳しい大会となっていた。その中でも群を抜いていたのがまやげかーるチーム。ふたりのコンビネーションはピッタリで、決勝でも3-1という圧巻の強さを見せて見事優勝賞金100万円を手に入れた。


▲優勝したまやげかーるチームのふたり。優勝した瞬間は小さなガッツポーズのあと水を飲んで落ち着いていたように見えたが、トロフィーを受け取ったふたりはとてもうれしそうな表情で優勝の喜びを分かち合っていた

■『ウイニングイレブン 2017』決勝大会結果

優勝
まやげかーるチーム(まやげか選手、かーる選手)
準優勝
PJ部チーム(PJ選手、R2選手)
3位
ちゃまちゃまえーたんずチーム(ちゃま選手、えーた選手)
4位
パリトムントチーム(パリカ選手、はると選手)

トッププレイヤーが激突した『ストリートファイターV』

続いて同ステージで、『ストリートファイターV』の決勝大会が行われた。RAGE Vol.2の際も実況を務め、プロレスの実況でも知れ渡る清野茂樹さん、格闘ゲームの解説でおなじみのハメコ。さん、せんとすさんで進められた。さらに格闘家の魔裟斗さんが途中でゲスト解説として登場。『ウイニングイレブン 2017』と同様プロレスや格闘技の試合中継を見ているようなクオリティの高い実況&解説は、格闘ゲームを知らないプレイヤーでも楽しめる大会だっただろう。また、ハメコ。さんの解説は、相手の心理や何故ここでこの技を出したのか的確に説明し、『ストリートファイターV』をやり込んでいない人もわかりやすかった。タイムシフトで本大会を視聴できるのでこれから格闘ゲームを始める人にぜひ見てほしい。

大会ルールはというと、ほかのタイトルとは違いダブルエリミネーショントーナメントで、2試合先取(決勝戦のみ3試合先取)。ダブルエリミネーションは簡単にいうと敗者復活戦があり、決勝戦では敗者復活した人は、2回勝たないと優勝できないというルール。運に左右される格闘ゲームの大会ではおなじみのルールとなっている。なお、賞金総額は300万円で優勝賞金は200万円が贈られる。

予選を勝ち上がってきたプレイヤーは、多くの『ストリートファイターV』の大会に出場しているプロゲーマーと、厳しい予選を勝ち抜いて初めて大舞台に立つプレイヤーが何人も見受けられた。その中でも印象的だったのがララ使いのMishie選手。普段は群馬県でプレイしていることもあり、オンライン対戦で戦った人からは強いと言われていたが、大きな大会にはほとんど参加していなかった。そんなMishie選手の初戦の相手は、ゲームのために貯金を切り崩して起きている間はずっと練習をしているストイックなスタイルのラシード使いのPONZAMAN選手。追い込まれる部分は多々あったものの、サンダークラップを溜めて相手のタイミングをずらし、そこからの連続技で一気に体力を奪って逆転する。ギリギリの戦いが多かったが2試合先取して2回戦進出。自称“最強のパンピー”と名乗っていたが、その動きはまさにトッププレイヤーと誇ってもいい試合内容だった。

続いて注目のカードは先日フランスで行われた“Red Bull Kumite 2017”で優勝して、いまいちばん波に乗っているユリアン使いのNEMO選手と、巧みな立ち回りからくり出す通常技をヒット確認して連続技につなげる反応力、鉄壁の守りで多くのプレイヤーを魅了するケン使いのMomochi選手との戦い。前回大会で当たったときはNEMO選手が勝ったが、多くの大会で負けている相手だという。お互いの体力がほぼ0になる接戦が続いた。しかし、ユリアンのVトリガー“エイジスリフレクター”の使い方が秀逸で、一度Vゲージが溜まってしまえばVトリガーで一気に形勢逆転といった展開でNEMO選手が2試合連取して勝利。

▲NEMO選手は「勝てたことはうれしい」と率直なコメントを述べた

NEMO選手の勢いは止まらない。続くネカリ使いのハイタニ選手も2試合連取して倒し、このまま優勝かと誰もが思っていた。そんな中で海外の大きな大会で好成績を残してどの大会でも安定した強さを誇るレインボー・ミカ使いのFuudo選手が立ちはだかる。本大会でも何試合かは獲られるが、その都度相手の動きに対応してきて安定した強さで勝ち進んでいた。直近の大会ではNEMO選手に敗れていたものの、その適応力の高さを活かしてNEMO選手を寄せ付けないまま圧巻の勝利して決勝戦進出となった。破れてしまったNEMO選手は、その後リベンジを果たすべくルーザーズトーナメントを勝ち進んでいく。エイジスリフレクターを対空に使いそこからの連続技でダメージを奪うなど、ユリアン使いなら必見のテクニックを見せつけてそのまま決勝戦へ。決勝戦は再度Fuudo選手とのリベンジマッチとなった。

しかし、決勝戦でもFuudo選手の勢いは止まらず、通常技を当ててからノーキャンセルで“EXシューティングピーチ”を繋ぐヒット確認の精度はもちろん、相手をスタンさせたあと瞬時にダメージを計算し、状況有利な連続技で締めてその後の起き上がりの攻めで相手を倒すなど、テクニックだけでなく頭脳プレイも光った。1試合はNEMO選手が取り返すものの、圧倒的な強さでFuudo選手が優勝。国内最大級の大会で頂点に輝いた。

▲優勝賞金200万円を手にれたFuudo選手。海外大会では準優勝が多く、久しぶりの大規模大会で「やっと優勝できた」とうれしそうに語っていた

■『ストリートファイターV』決勝大会結果

優勝
GRPT | Fuudo選手(レインボー・ミカ)
準優勝
AW │ NEMO選手(ユリアン)
3位
GRPT | Haitani選手(ネカリ)
4位
DNG | 板橋ザンギエフ選手(ザンギエフ)
5位タイ
Mishie選手(ララ)
Kichipa-mu選手(ザンギエフ)
7位タイ
PONZAMAN選手(ラシード)
Echo Fox │ Momochi選手(ケン)

エンターテイメントとして確立した大会“RAGE”



試合の合間にはコスプレショーや人気DJのTeddyLoidさんによるDJショー、現場リポーターにタレントの内田眞由美さんが務めるなど、大会を盛り上げるイベントが盛りだくさん。これほど大規模な大会は国内にはなく、RAGEの開催によって「たかがゲームなんて」といわれる時代は終わり、ひとつのエンターテイメントとして確立されたのだと実感した。生放送を通じて、試合を観ることはできるが、会場の雰囲気や観客と選手が一体となって大会を盛り上げる臨場感は実際に大会に訪れないとわからない。eスポーツというエンターテイメントとして対戦は苦手だけどゲームは好きという人は、このような大会が開かれたときに一度会場に行ってみてその場の空気を体験してほしい。


▲『シャドウバース』の有名プレイヤーとトークしながら対戦できるコーナーも設置。ほかにも試遊台などがあり、ユーザー同士の交流も図れるイベントになっていた

RAGE公式サイト
『シャドウバース』決勝大会タイムシフト
『ウイニングイレブン 2017』決勝大会タイムシフト
『ストリートファイターV』決勝大会タイムシフト

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