格ゲー器用系七英雄の1人とも言われるふ~ど選手に聞くEVO。独特なキャラ選びの方法とは?

毎年7月にラスベガスで開催されるアメリカ最大級の格闘ゲーム大会、「Evolution Championship Series(以下「EVO」)」。高額賞金や、1万人を超える参加者数というスケールの大きさから、毎年世界中のプレイヤーがアメリカに集結する。

SHIBUYA GAMEでは、今回EVOに初参戦する女性プロゲーマーはつめ(@hatsumememe)が先輩ゲーマー達のもとを訪れ、「EVO」の楽しみ方や心得等を学ぶ様子をお伝えします。

前編に引き続き、第一弾ふ~ど選手(@hashibirofood)へのインタビュー(後編)をお届けします。

ゲームの練習方法

はつめ:普段家ではどんな練習しているんですか?

ふ~ど:俺、家にゲームないです。ストVするときはどっかでやってます。

はつめ:対戦会とかですか?

ふ~ど:そう。家ではやらないです。

はつめ:じゃあ家にいるときにゲームのことを考えていたりしますか?

ふ~ど:場所とかはこだわりなくて常にゲームのこと考えてるかな。例えば、弘前の花見をみたりするときも考えてたし、今話しているときもゲームのこと考えているかもしれない。いや、今は考えてないんだけど(笑)。ゲームってプレイすることは重要じゃないと思ってて、どっちかっていったらゲームのことをどれだけ考えているかってことが大事だと思ってて。

はつめ:考えているって、イメトレとかですか?

ふ~ど:そうですね、家ではやらないからトレーニングモードとかであんまり確認できないんですよ。なので頭の中で「これ強いのかな?」とか「次はこれとこれをしてみよう」とか考えておいてプレイする時にササッとやってみる感じですね。

はつめ:なるほど。家でゲームやらないってすごく意外でした。私はまだ考えたりとかではなく、常に家のプレステがついてて、反復練習をしまくってます。

ふ~ど:ゲームは特に時間がたてば追いつくものなんですよ。なぜかというと、ゲームの技術って難しいことが少なくて、すごく練習すれば誰でも出来るものだから。だからどのゲームも時間が経てばどんどん追いつけるんです。レベルが上の方に行くと、新しい技術を習得しないといけないんだけど、新しいことを見つけるのってすごく労力使うんですよね。新しいことをみつけても、周りがすぐに真似して出来るようになったりするし。だから、はつめちゃんの今のレベルだと、たぶん課題みたいなのがあって課題をクリアするために練習するだけで、トップにいけると思う。その先で自分の色を出さなきゃいけなくて、そこからが大変だとは思いますが。

はつめ:ありがとうございます。家でもずっとゲームをされていると思っていたので、かなり意外でした。

ふ~ど:人によりますよ。ももち(@momochi212)とかMOV(@movmovmov)とかは家にひこもって練習してると思うんですけど、俺は外に引きこもる系なんですよ。対戦があるところにいる、って感じで。ネモ(@GOOD_NEMO)さんとかもそうだと思う。1人で黙々とやるよりは、みんなとガヤガヤしながらやる方が好き。

はつめ:対戦があるところにいるってカッコイイですね。

ふ~ど:プロゲーマー自体がやっていることが、マタギっていうか。大会の賞金がないとキツイわけじゃないですか。だから漁師とかマタギみたいなもんだなって。こんなのあんまりないんで、楽しいなと思いますけどね。

ふ~ど流キャラ選び

はつめ:ふ~どさんが使っている「ミカ」ってシーズン1はすごく強かったのに、シーズン2からはあまり見かけないキャラになりましたよね。ふ~どさんはシーズンが変わってキャラを変えようとは思わなかったんですか?

ふ~ど:シーズン2で「さすがにちょっと怪しいな」と思って。やっぱり勝てないと飯食えないから、キャラクターと心中するのはあり得ないと思ったんだけど、シーズン2になった瞬間のアメリカの大会で2位だったんですよ。次も3位とかで。「キャラ怪しいけど…勝てるな」、「勝てるならいっか」と思って使ってますね。今も本当にこれでいいのかな?という不安はありますが。あとはストVのゲーム性がそんなにキャラの違いがないと感じていて、何を使ってもそこそこいけるかな?と思ったので。

はつめ:ふ~どさんはストVが出てからずっとミカを使われていますが、キャラ選びの基準はあるんですか?

ふ~ど:基本的にはないです。自分の長所がキャラの持ち味を出せることだと思っているので、あまりないかな? まぁこれでいっか!くらい。かなりテキトーです。(笑)

はつめ:とりあえずいろんなキャラを触ってみて。という感じですかね?

ふ~ど:触りもしていないかも。これにしようって!

はつめ:それ、すごいですね。

ふ~ど:ストIVでは「フェイロン」っていう“ガン待ち”キャラを使っていたんですけど、ストVで使っている「ミカ」は逆にすごい攻めキャラだからみんな僕がミカを使うことが意外だな~って言うんですよ。あんなに待ちキャラをうまく使ってるのに、なんで攻めキャラなの?しかも特殊キャラだし。って。
むしろ、ガンスリンガーストラトスっていうゲーセンのガンゲームやるんですけど、そっちの方が差があってすごいと思う。同じストリートファイターのキャラクターで攻めと守りくらいの違いなんてどうとでもなるでしょう!って思ってるんですよね。ただ勝てないキャラは本当に勝てないと思ったらさすがに使わないかな?

はつめ:なるほど。キャラ選びのときに他に候補になったキャラとかってあるんですか?

ふ~ど:最初は「F.A.N.G」を使おうかなと思って。使わなそう順番で使っていきましたね。ストVのゲーム性が分かる前は、色んなキャラを使えないといけないゲームの可能性があると思って試してみました。ストIVの後期がそうだったので。まずはモチベーションがあるうちに、と使わなそうなF.A.N.Gを使ってみたらめちゃくちゃ弱そうで、そのあとミカを使って「すごい強い可能性あるな」と思ってミカにしました。

EVOについて

はつめ:EVOの話に入りますが、過去にEVOに行ってハプニングなどはありましたか?

ふ~ど:2012年かな?シアトル経由でラスベガスの会場に行ったんですが、飛行機が遅れて乗り換えられず…シアトルで一泊したっていうのがあった。全く知らないゲームと関係ない日本人の方がホテル取ってくれていて、着いていったので野宿にはなりませんでした。やっぱりEVOっていうデカイ大会で、関係ない場所で一泊しなきゃいけないっていうのはすごいきつかった。もしかしたらそれが2泊だったら、EVO出れなかったんじゃないか?とか考えるとね。でも、そのホテルを取ってくれた方とラスベガスで解散した後、たまたまその人とカジノで再会して。出会いっておもしろいな、と思いましたね。

はつめ:去年は、板橋ザンギエフさんが飛行機乗れなくて、海を歩いている様子をツイッターでみてました(笑)。

ふ~ど:海外はそんなことがよくあります。

はつめ:私初めての海外なので、何も分からず心配です。ツイッターとかみてるとかずのこさんが海外の大会で発砲音がした、とか書いてて海外こわ!!と思いました。

ふ~ど:ラスベガスは安全だから大丈夫だと思いますよ。昔と違って日本人が多いし! 2011年のエボはプロゲーマーとしてではなくアマチュアで「世界大会に一度は行ってみたい」と思って行ったんですよね、心のスタンプシリーズで(笑)。行ったんですが、そのときはまだ日本人でストリートファイターのアマチュアで行ったのは3人だけ。その時は日本人が少なくて怖かった。いや、ベロベロだったからそうでもなかったかな?(笑)。

はつめ:酔ってたんですね(笑)。初めてがラスベガスで良かったです! ふ~どさんはEVO以外にラスベガスで楽しみにしていることはありますか?これが食べたい!とか。

ふ~ど:食べ物はないです。一時期クラップスっていうカジノのサイコロゲームに一時期はまって。毎年楽しみにしてたんだけど、なんとなく去年はやってない。今年はどうしようかな? 2013年のEVOのときだったかな?EVOって初日にベスト8決めるんですよ。で、2日目がなにもなくて3日目ベスト8の試合が始まるんですよ。初日にベスト8決めて、2日なにもないからカジノに行ったら、負けて無一文になりました。かなりおもしろかったです(笑)。かずのこ選手にお金貸してくれないか?と聞くとかけるものは貸せないと言われたり(笑)。そうやって現地でみんなで遊ぶのは楽しいですよ。

はつめ:私はまだカジノ入れないから、楽しみをみつけないと!

ふ~ど:時間があったらシルクドソレイユとかグランドキャニオンとか行ってみるのもいいかもしれないよ。それこそ心のスタンプシリーズで。

はつめ:最後の質問になりますが、ふーどさんにとってズバリEVOとは?

ふ~ど:一応プロゲーマとして行かせていただくんですが、やっぱり基本的にはお祭りだと思ってます。だから俺はみんな参加した方がいいと思う。ゲーム好きだったら一度くらい行っても損はしないはず!

はつめのひとこと

はつめ:初めてお話しして、すごく優しくて面白い方でした。私が描くゲーマー像とはいい意味で違って、かっこいいなって思いました。そしてとても勉強になりました。エボはまだ不安ですが…。

ふ~ど:みんな不安だよ。俺だってプールで死ぬかもしれないし…(笑)。

 

取材協力:MSY株式会社

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